『東西美人画の名作 《序の舞》への系譜』が東京藝術大学大学美術館で開催 江戸時代の風俗画や浮世絵から、上村松園《序の舞》まで

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2017.12.27
上村松園《序の舞》重要文化財 昭和11年(1936) 300.0×209.0 東京藝術大学蔵

上村松園《序の舞》重要文化財 昭和11年(1936) 300.0×209.0 東京藝術大学蔵

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『東西美人画の名作 《序の舞》への系譜』展が、2018年3月31日(土)~5月6日(日)にかけて、東京藝術大学大学美術館で開催される。

近代美人画の最高傑作である上村松園作《序の舞》(重要文化財)の修理が完成し、本展にてはじめて一般に公開される運びとなった。上村松園(1875-1949)は、京都に生まれ、鈴木松年や竹内栖鳳らに学びながら、独自の美人画様式を確立。官展を中心に活躍し、昭和23年(1948)、女性としてはじめての文化勲章を受章。昭和11年(1936)作の《序の舞》は、松園のもっとも充実した時期に制作された代表作のひとつだ。

上村松園《鼓の音》 昭和15年(1940) 77.0×95.7 松伯美術館蔵

上村松園《鼓の音》 昭和15年(1940) 77.0×95.7 松伯美術館蔵

本展では、この機に、江戸時代の風俗画や浮世絵に近代美人画の源流を探りながら、《序の舞》に至る美人画の系譜をたどる。明治中期から昭和戦前期までの、東京と関西における美人画の展開を、松園をはじめ菱田春草、鏑木清方、菊池契月、北野恒富ら著名作家たちの名作を中心に展示する。

菊池契月《散策》 昭和9年(1934) 173.0×173.5 京都市美術館蔵

菊池契月《散策》 昭和9年(1934) 173.0×173.5 京都市美術館蔵

上村松園《母子》重要文化財 昭和9年(1934) 168.0×115.5 東京国立近代美術館蔵

上村松園《母子》重要文化財 昭和9年(1934) 168.0×115.5 東京国立近代美術館蔵

《舞踊図》重要美術品 六面のうち一面 江戸時代(17世紀) 各63.0×37.1 サントリー美術館蔵 展示期間:3/31-4/15

《舞踊図》重要美術品 六面のうち一面 江戸時代(17世紀) 各63.0×37.1 サントリー美術館蔵 展示期間:3/31-4/15

イベント情報
東西美人画の名作 《序の舞》への系譜

 日時:2018年3月31日(土)~5月6日(日)
    毎週月曜休館(※4月30日、5月1日は開館)
 会場:東京藝術大学大学美術館
 公式サイト:http://bijinga2018.jp/

 
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