[韓国PLAY]2015 CJクリエイティブマインズ演劇部門2作品が選出

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2015.10.18
写真提供:CJ文化財団

写真提供:CJ文化財団

脚本を公募し、新人舞台制作者の育成を支援して多数の創作ミュージカル、演劇を世に送り出してきたCJ文化財団の「2015クリエイティブマインズ」演劇部門最終審査が、さる9月21日CJ文化財団AZIT(ソウル市麻浦区)で開催された。

今年、4月7日から6月5日までの約2カ月間の募集期間で、計124作の応募があったなかから、『クレッシェンド宮殿』(作:キム・スルギ、演出:チョン・インチョル)と、『ピンキーとクランジョ』(作:シン・チェギョン、演出:ムン・サムファ)の2作が最終的に選ばれた。

『クレッシェンド宮殿』は、IMF、いじめ、就職難、世代間の葛藤など、現代社会を生き抜くうえで体感する多くの痛みを、ひとつの家族の話にまるごと盛り込んだ作品。脚本家キム・スルギの優れた文章力と繊細なセリフを通じて、現代人の不安と希望の境界を表現している。

『クレッシェンド宮殿』リーディング公演の様子

『クレッシェンド宮殿』リーディング公演の様子

『ピンキーとクランジョ』は、日本ではアウトサイダーアートの代表的作家として知られるヘンリー・ダーガーの半生をモチーフにしている。ダーガーは生涯孤独に自身の妄想を描き続け、死後評価されたアーティストだが、本作では幻想と現実のはざまで、心の傷を乗り越えていこうとする二人の子供の壮絶な成長談をつづる。 いつまでも子供のようでいたり、もしくは子供としてとどまるよう強要される、この社会で、彼らの話を通して、傷ついたすべての人生を応援して慰めようとする作品だ。

『ピンキーとクランジョ』リーディング公演の様子

『ピンキーとクランジョ』リーディング公演の様子

今回の審査には「クリエイティブマインズ」演劇部門の芸術監督であり、韓国公演界を代表する演出家チョ・グァンファとペ・サムシク脚本家に加え、『ハムレット』『14人(in)チェーホフ』『かもめ』などが好評だったオ・ギョンテク演出家など多彩な各分野の専門家が参加した。

(写真左から)『クレッシェンド宮殿』の脚本家キム・スルギと演出家チョン・インチョル、『ピンキーとクランジョ』の演出家ムン・サムファと脚本家シン・チェギョン

(写真左から)『クレッシェンド宮殿』の脚本家キム・スルギと演出家チョン・インチョル、『ピンキーとクランジョ』の演出家ムン・サムファと脚本家シン・チェギョン

CJ文化財団の関係者は「新人の脚本でも専門家によるアドバイスと、ベテラン演出家の力を合わせれば、韓国演劇界に新しい風を起こす素晴らしい作品が誕生すると期待している」と語り、今後も創作コンテンツ開発と文化人材育成に積極支援していくことを表明している。

CJクリエイティブマインズでは、演劇部門の公募を2012年から始め、昨年までに9作品を選定して作品開発および公演制作を支援してきた。 今回、最終選定された2作品も、さらなる制作準備を経て、2016年3月に舞台化される予定だ。

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