前代未聞のプログレアイドル キスエクが2/4に初ワンマンライブ、唯一無二なる世界観の全貌が明らかに

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2018.1.31
キスエクこと、xoxo(Kiss&Hug) EXTREME (左から)小嶋りん、一色萌、楠芽瑠、小日向まお

キスエクこと、xoxo(Kiss&Hug) EXTREME (左から)小嶋りん、一色萌、楠芽瑠、小日向まお


プログレアイドルのキスエクが話題だ。なんといっても、あのエイドリアン・ブリュー(元キング・クリムゾン)やMAGMAからも一目置かれている。そんな女子アイドルグループなど、なかなかいるものではない。来たる2018年2月4日には、初のワンマンライヴを行う。

……キスエクについては改めて、色々な説明が必要だろう。

楠 芽瑠(クスノキ メル)、一色 萌(ヒイロ モエ)、小日向 まお(コヒナタ マオ)、小嶋 りん(コジマ リン)の女子4名から成るキスエク。しかしその呼び名は略称であり、正式名称は「xoxo(Kiss&Hug) EXTREME」(キスアンドハグエクストリーム)という。ちなみに、xoxoというのはキスとハグ(Kiss&Hug)を表すインターネットスラングで、英語圏のメールやSNSでよく使われている。エクストリームは極端とか過度を意味するので、つまるところ過剰に愛情表現をするグループということなのだろう。なお、本文では便宜上、キスエクと呼ばせていただく。

「プログレアイドルって何だ」と思う人もいるであろう。プログレとは、プログレッシブロックの略称である(欧米では「プログロック」と略される)。プログレッシブロックとは、1970年代初頭のほんの数年間だけヨーロッパを中心に隆盛を誇った、先進的で知的なロックミュージック群を指す。最も代表的なバンドは、キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエス、EL&P、ジェネシス(主にピーター・ゲイブリエル在籍時代)。曲が長い、壮大、複雑、変拍子、超絶テクニック、文学的……等々の特徴を持つが、やがて時代の流れと共に一般大衆から忌み嫌われるようになり、パンクやニューウェイヴなどの台頭により、1970年代後半には絶滅した……と思われた。ところが21世紀も18年が経ち、平成さえも終わろうとしている現在において、どっこいプログレは生きている。「夢コンサート((C)株式会社夢グループ)」よろしく、高年齢リスナー向け“懐メロ”としてのプログレ市場が、特に日本において成熟してきたのだ。そのうえ、人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」で作者の荒木飛呂彦がプログレ専門用語を随所に散りばめてくれたおかげで、若い世代の間でもプログレに対する関心が少しづつ高まり、再評価されている。

かくして、(偏向的なマスコミはあまり報じないけれど)プログレへのニーズはロングテール的に徐々に増え、それに対応するマーケットもどんどん活況を呈しつつある。すると今まで息を殺すようにしてひっそりとどこかに身を潜めていた古い連中が次々に蘇ってきては、日本などでライヴを開催するようになった。悦ばしいことである。ただし大きな問題がある。往年のアーティスト達はどんどん高齢化し体力が衰え、亡くなってしまう人さえ少なくないことだ。だから次世代への継承がなされないと先がない。そんな絶滅危惧種たるプログレの課題を、アイドルというユニークかつポップな形で解決しうる期待の新鋭こそ、プログレアイドルのキスエクなのである。一方、アイドル界の視点からも、未曾有のアイドルブームの中で生き残るためには突き抜けた戦略が必要となる。レトロやヘビメタなどに向かうアイドルはいたが、色々な意味で難易度の高いプログレ路線に身をゆだねるキスエクの姿勢は、大胆にして気が利いている。

そんな注目度大のキスエクは、2016年12月より活動を開始した。いきなり11分を超える大曲「悪魔の子守唄」発表。「悪魔の呪文」「CLOSE TO THE EDGE」「壁のレンガが崩れた」「お伽噺」「マシンソフトに」「ヘンリー八世、妻が六人」「引きずって倒して、ナイフ片手に」「墓碑銘」「狂気」「アルマジロ」等といったテクニカルタームが歌詞の中にちりばめられ、その筋のマニアを喜ばせた。

動画「悪魔の子守唄」


翌2017年4月には「イロノナイセカイ」「鬱。」を発表。次いで発表した「えれFunと”女子”TALK〜笑う夜には象来る〜」(キング・クリムゾン「エレファント・トーク」の本歌取りソング)のYoutube動画が、前述のとおり、本家エイドリアン・ブリュー(元キング・クリムゾン)に目に留まり「I like it!」と称賛される。

動画「えれFunと"女子"TALK〜笑う夜には象来る〜」


その後、数多のライブ活動や放送活動を重ね、プログレファンの聖地であるディスクユニオン新宿プログレ館で一日店員を務めたり、2017年12月にはやはりプログレファンの聖地である吉祥寺シルバーエレファントにアイドルとして初めて出演するなど、快進撃を続ける。

動画「真っ赤な太陽が〜(後略)(※タイトルが長く、タイトルコールに2分かかる。曲は0.5秒で終わる))」


同年12月23日にはMAGMA公認カヴァー曲の「The Last Seven Minutes」を新宿Nine Spicesで初披露。この曲は、フランスを代表する怪物的プログレバンド、難曲揃いのMAGMAが1977年に発表したアルバム「ATTAHK」の冒頭曲。2018年1月にその動画がyoutubeにアップされると、カヴァーを公認した本家MAGMAが公式Facebookで紹介したこともあり、たった一日で2000近くの再生数を得るなど、話題沸騰となった。

動画「「The Last Seven Minutes」(MAGMA公認カヴァー)


そんな彼女たちが、2018年2月4日に記念すべき初のワンマンライヴを目黒・鹿鳴館で開催する。これまでの1年以上に及ぶ活動の集大成を味わえることとなろう。今回、本格プログレバンドの Qui  がバックで生演奏を担当する。そして初ワンマンの目玉となるのが、組曲「革命」の全曲初公開である。これまで披露されたのは、組曲の中の「革命前夜」のみだった。今回はこれに「革命」「誓い~勝利のファンファーレ~」が加わり、その完全なる全貌を堪能することができる。なおこのライヴ、SPICEではお馴染みの“あの人”がレポートする予定だ(近日公開予定)。

SPICEは今後もキスエク、そしてそのプロデューサーである大嶋尚之の動向を注目してゆくだろう。が、まず何はともあれ、プログレ史上そしてアイドル史上類を見ない、この前代未聞の新鋭アーティストの記念すべき本格的初ワンマンに足を運ぶことの重要性を声高に唱えておきたい。

ライヴ情報
xoxo(Kiss&Hug) EXTREME 1st ワンマンライブ ー革命ー
 
■日時:2018年2月4日(日)開場 18:30 開演 19:00
■会場:目黒鹿鳴館 http://www.rockmaykan.com/access
■料金:前売 2,500円(+1Drink)  当日 3,000円(+1Drink)
■出演:
xoxo(Kiss&Hug) EXTREME
・楠 芽瑠
・一色 萌
・小日向 まお
・小嶋 りん

 
Back Band Act by Qui
Gt:林 隆史
Fl:吉田 一夫
B:瀬戸 尚幸
Dr:吉川 弾

 
Key:工藤 拓人
 
O.A. +tic color
 
■公式サイト:http://www.xoxo-ex.com (チケット予約も)
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