まるでライブのような製作発表!小池徹平と加藤和樹のW主演再び『1789-バスティーユの恋人たち-』
ミュージカル『1789―バスティーユの恋人たち―』
2018年4月9日(月)より東京・帝国劇場にて幕を開けるミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』(以下『1789』)の製作発表会見が、2月7日(水)に都内のライブハウスにて行われた。登壇したのは、小池徹平、加藤和樹、神田沙也加、夢咲ねね、凰稀かなめ、上原理生、渡辺大輔ら前回からの続役メンバーと、今回新たに加わる龍真咲、三浦涼介、そして本作の潤色と演出を務める小池修一郎。
本作は、18世紀末のフランス革命時代を生き抜いた若き男女たちの物語。農夫ロナンは父を貴族に殺害されたことをきっかけに、パリへ飛び出し、革命派に身を投じることに。そしてロベスピエール、ダントン、デムーランら熱き仲間を得て、新しい時代に希望を燃やす。一方、宮廷に仕える心優しき侍女・オランプはマリー・アントワネットとフェルゼン伯爵の逢瀬を手引きしてパリにやってくる。マリー・アントワネットをつけ狙う一味との騒動に巻き込まれたロナンはオランプと運命の出逢いを果たすのだが…。
製作発表では、多数の応募の中から選ばれた200名の観客が見守る中、劇中歌が披露された。オープニングを飾ったのは、マリー・アントワネット役の龍と凰稀が歌う「全てを賭けて」。華々しい歌の後には「自由と平等」「この愛の先に」「サ・イラ・モナムール」と、人気の高いナンバーが続いた。
夢咲ねね、加藤和樹
演出の小池は「ご存知のようにこの物語は、フランス人が作ったフランス革命のミュージカルですので、我々日本人やアメリカ、イギリスで作られるものとは違うイメージがあり、ある種軽やかで熱血的なところもあって、ポップで弾むようなエネルギーがある作品です。今一度、そのイメージを洗い直して作っていきますので、よりパワフルになった『1789』を期待してください」と作品をアピール。
加藤和樹、小池修一郎、小池徹平
「この愛の先に」「サ・イラ・モナムール」を歌い切ったロナン役の小池は「2年ぶりにこの歌を歌わせてもらい、改めてパワーのある楽曲だなと実感しました。新キャストが入ったことによって風が吹いて、どんな舞台になるのかさらに楽しみです」と笑顔を見せた。
小池徹平
Wキャストである加藤は初演を振り返りながら「あの時のエネルギーをもう一度出すということは、前回のものをさらに超えていかなくてはならない訳で。またさらにパワーアップした熱量を劇場で体感いただければと思います」と意気込みを語った。
加藤和樹
オランプ役の神田も、初演での思い出は印象に強いようで「このメンバーで歌っていると、やっぱり“帰ってきた”感がすごく時間が戻るような気がします」と肌で感じた感覚を話すとともに「それでいて“新しく始まるんだな”という気持ちもあります」と彼女らしい素直な言葉で今の気持ちを述べた。
神田沙也加、加藤和樹
同役の夢咲は「もう一度この役にチャレンジできるのが本当に嬉しくて」と微笑み「2年前には見えなかったものを新しく発見し、自分なりに成長して、皆さんと一つのものを作りたいと思っています」と今回の目標を掲げた。
龍真咲、夢咲ねね
龍は宝塚歌劇団月組時代にも同作にロナン役で出演しており「『自由と平等』を舞台上で男性陣が歌っている時も、踊りだしてしまいそうでした」と観客の笑いを誘い「今回はマリー・アントワネット役に集中して、がんばります」と女役初挑戦に意気込みを見せた。凰稀も「新しいメンバーも入りますので、新たな気持ちで役と作品を深めていきたいと思います」と龍を歓迎した。
龍真咲
革命家ロベスピエール役をオーディションで勝ち取った三浦。頭を深々と下げ「今から本番が楽しみでなりません、一生懸命務めさせていただきます」と観客に呼びかけた。
三浦涼介
三浦とともに「自由と平等」を歌い、観客の視線を集めた革命家ダントン役の上原と、デムーラン役の渡辺。上原は「僕は(『レ・ミゼラブル』など)至る場所で革命をやっていまして、順当に時代を遡り、革命勃発の場面に辿り着きました。いろいろな経験を経て、もう一度この作品に戻って来た時、どんな景色が見えるのかが今からすごく楽しみです」と興奮冷めやらぬ様子で語り、渡辺も「また小池先生の下で鍛えられ、ロングランを仲間と乗り切るという素晴らしい道を歩めることへの思いでいっぱいです」と感動を吐露した。
上原理生、三浦涼介、渡辺大輔
三浦涼介、上原理生、小池徹平、渡辺大輔
ライブとトークで贅沢な時間となった製作発表の最後には主演の二人から「雰囲気で感じてもらったとおり、仲の良いカンパニーです。この空気を新キャストの方と共に2年前よりもさらに高めて、最高の革命を起こしたいと思います」(小池)、「この作品に対しての小池先生の思いや演出の意図をもう一度みんなで考えて、生まれ変わった『1789』をお届けしたいと思います」(加藤)とそれぞれが熱い思いを伝えていた。
神田沙也加、凰稀かなめ
(取材・文・撮影=MANA)
■日時・会場:
【東京公演】4月9日(月)~5月12日(土) 帝国劇場
【大阪公演】6月2日(土)~6月25日(月) 新歌舞伎座
【福岡公演】7月3日(火)~7月30日(月) 博多座
■潤色・演出:小池修一郎
■配役・出演者:
ロナン(Wキャスト):小池徹平、加藤和樹
オランプ(Wキャスト):神田沙也加、夢咲ねね
マリー・アントワネット(Wキャスト):凰稀かなめ、龍真咲
ロベスピエール:三浦涼介
ダントン:上原理生
デムーラン:渡辺大輔
ソレーヌ:ソニン
アルトワ:吉野圭吾
ラマール:坂元健児
フェルゼン:広瀬友祐
ペイロール:岡幸二郎
ネッケル:磯部勉
ルイ16世:増澤ノゾム
トゥルヌマン:岡田亮輔
ロワゼル:加藤潤一
リュシル:則松亜海
ポリニャック夫人:渚あき
デュ・ピュジェ中尉:松澤重雄 ほか