天野喜孝氏がギレルモ・デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』を描く「映画を観る前と後では、印象がすごく変わると思います」
天野喜孝氏による『シェイプ・オブ・ウォーター』のコラボアート (C)2017 Twentieth Century Fox
天野喜孝氏が描いた映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のコラボレーションアートが公開された。
『シェイプ・オブ・ウォーター』は、1962年のアメリカ・ソビエト冷戦時代を舞台に、政府の極秘研究所に勤める発話障害を抱える清掃員・イライザ(サリー・ホーキンス)が不思議な水棲生物(ダグ・ジョーンズ)と交流し、言葉を超えた“愛”を育んでいく姿を描く物語。『パンズ・ラビリンス』、『パシフィック・リム』などで知られるギレルモ・デル・トロ監督によるファンタジー・ロマンス映画で、第75回ゴールデングローブ賞では監督賞を含む2部門を受賞。第74回ヴェネチア国際映画祭では、最高賞の金獅子賞を獲得。さらに、第90回アカデミー賞では、最多13部門にノミネートされている。
今回公開されたのは、ファイナルファンタジーなど、さまざなジャンルのキャラクターデザインなどで知られる天野喜孝氏が描いた『シェイプ・オブ・ウォーター』のコラボレーションアート。同作が持つ普遍的な物語性とファンタジーの世界観が、天野氏が手がけてきた作品の世界観に近かったため、コラボが実現したという。
いち早く同作を鑑賞した天野氏は、映画と自身の描いた作品について、「“彼”のキャラクターに興味を持ちました。カッコの本来の姿をイメージするなかで、”彼”の神秘的なオーラが形を変えて、水のマントを纏うビジュアルが誕生しました」「この絵は、映画を観る前と後では、印象がすごく変わると思います」などとコメントしている。
天野氏のコメント全文は以下のとおり。
天野喜孝
素晴らしいですね、60年代、70年代のアメリカは私の好きな時代で、とても好きな映画です。
上部がカーブになっている主人公の部屋の窓の形から、私がアメリカで生活していたときを思い出しました。
この映画を観た後に、いろいろなイメージを拡がり、
そのなかで”彼”が元々住んでいた場所に戻った時のイメージが見えてきました。
水の中の神殿に住んでいて、”彼”は特別な水のマントを羽織っているイメージです。
”彼”は、そういう存在だと思うんですね。
そういう想いで、この絵を描きました。
この絵は、映画を観る前と後では、印象がすごく変わると思います。
なお、天野氏のコラボアートは、PC・スマートフォン用の壁紙として映画公式サイトからダウンロードできる。
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は公開中。
作品情報
監督・脚本・プロデューサー:ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』
出演:サリー・ホーキンス『ブルージャスミン』、マイケル・シャノン『テイク・シェルター』、リチャード・ジェ
ンキンス『扉をたたく人』、ダグ・ジョーンズ『パンズ・ラビリンス』、マイケル・スツールバーグ『シリアスマン
』、オクタヴィア・スペンサー『ドリーム』
配給:20世紀フォックス映画
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/
(C)2017 Twentieth Century Fox