『映画プリキュアスーパースターズ!』初日舞台挨拶で変身シーンを生再現
『映画プリキュアスーパースターズ!』初日舞台挨拶
放送中のプリキュア新シリーズ「HUGっと!プリキュア」の劇場版『映画プリキュアスーパースターズ!』が、3月17日より公開となり、初日舞台挨拶が開催された。
登壇したのは、キュアエール/野乃はな役の引坂理絵、キュアアンジュ/薬師寺さあや役の本泉莉奈、キュアエトワール/輝木ほまれ役の小倉唯と、映画のキーパーソンとなる謎の男の子・クローバー役を演じたゲスト声優・小野賢章。引坂、本泉、小倉が3人揃って舞台挨拶をするのは初めてのことで、映画のモチーフ・クローバーと、観客にむけて愛を込めたハートのバルーンで溢れた会場で、公開初日から映画館へ駆けつけた観客に、感謝の気持ちと公開初日をむかえた感想を語った。
上映後に行われた舞台挨拶では、3人がそれぞれキャラクターと息を合わせて変身シーンの名乗りを披露。会場は先ほどまで映画で観ていたプリキュアたちの生の声に大盛り上がりとなった。最後に挨拶の順番が回ってきた小野は、「じゃあ…」と、「HUGっと!プリキュア」の声優キャスト同様に、キュアエールとキュアミラクルを前に導き、「クローバー!」と自身の役名を名乗り風に絶叫。これには会場中が驚き、「すみません、(クローバーの名乗りが)何も思いつきませんでした(笑)」というコメントに、会場からは大きな笑いが起こる場面も。
「TVシリーズがスタートしてから約1ヶ月半。「HUGっと!プリキュア」が初めて出演する映画が公開となった今のお気持ちは?」と聞かれると、引坂は「1ヶ月半前に、TVシリーズの会見があったことを今も鮮明に覚えています。今日もこうして皆さんにお会いできて嬉しいです!この1ヶ月半で私たち(「HUGっと!プリキュア」の声優キャスト)も仲間になりましたし、プリキュアとして活躍させていただいているのも、観てくださってる方やアニメを作ってくださってる方のおかげだと思っているので、とても感謝していま す。今も皆さんの歓声に励まされながら、嬉しい気持ちでここに立っています。」と放送開始から今日までを感慨深く振り返った。本泉は「テレビシリーズが始まってから1ヶ月半と聞いて驚いています。プリキュアへの出演が決まってから、放送開始をまだ かな、まだかなと待っていたのに2月4日に放送が始まったら、もう今日が映画の公開初日で、本当に怒涛の毎日を過ごしていました。こうして、注目されている作品に私も参加することができて、幸せを噛みしめております!これからどんどん収録を重ねてキャ ラクターたちとも仲良くなって、魅力的なお話を作っていければと思います!」と作品への気持ちを語り、小倉は「公開の日を待ちわびていました!演じている側としては、正直実感がないのですが、こうして映画を観てくださった後のパアっとしたお客様の笑顔を見ると、作品を通してパワーが伝わっているんだなと実感できて、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。”はぐプリ”は、今回初めて映画に参加させていただいたのですが、映画を通してプリキュアの歴史だった時代を超えて繋がれてきた絆を感じることができて、私たちも今絆を深めて収録に挑んでいます。私たちにとっても、とても大切な映画になっていますし、この大切な思いがたくさんの方に伝わればなと思います!」と本作への想いを語った。
今回ゲストとしてプリキュアシリーズに初参加となった小野は「物語のキーパーソンとしての出演となりましたが、いかがでしたか?」と聞かれ、「まさか自分がプリキュアに参加できると思っていなかったので光栄です。クローバーの花言葉「約束」がテーマにもなっていますし、プリキュアは子供たちに分かりやすいように、シンプルで単純ですが、大切なことを伝えている作品だなと改めて感 じ、その一端を担わせていただけたのは本当に光栄です。」と感想を述べ、さらに「最初は勝手にイケメンの役だと思っていました。映画で出会う格好良いお兄さん的な存在かと思っていたら…」という小野の言葉に、客席からは笑いと歓声が上がった。続けて「まさかのクローバーという可愛らしい役で、どういう風に演じていこうかと考えたんですが、はなたちが「守れなかった約束を果たしたい」と、思えるように、過去の約束を信じて待つ切ない感じをイメージしながら演じさせていただきました。」とキャラクターを演じた感想を述べた。そんな小野の演技について、共演シーンの多かった引坂が「マイクでも“本当にごめん!”と思うような儚い、涙を誘う演技!でした。」と小野の演技を絶賛。
そんな小野は、登壇者の中で唯一ミラクルクローバーライト(中学生以下の子供たちにむけた入場者プレゼント)を持って登場しており、それをMCから触れられると「これ(ミラクルクローバーライト)プリキュアの映画の中ではかなりキーアイテムですよね!映画の中にミラクルクローバーライトを振ってプリキュアを応援しよう!と呼びかけるシーンがあったりするのは、プリキュアならではですよね。」と、自らミラクルクローバーライトを振って会場を盛り上げる一幕も。また「今後またプリキュアに出演するならどんな役を演じてみたいか?」との質問に「やっぱり、プリキュアですかね。」と、語り会場は大爆笑に包まれた。「史上初の男の子プリキュアということで…やるならプリキュアやりたいですよね。」と、小野のコメントに客席からは大きな拍手が上がった。
そして今回、映画のテーマであり、映画オリジナルキャラクター・クローバーの花言葉にもなっている「約束」にちなんで、公開初日から、映画公式HPで「守りたい約束」をSNSに投稿する「プリキュアとのお約束」キャンペーンが開始。このキャンペーンに基づき、登壇したキャストたちもそれぞれ「守りたい約束」を披露することに。引坂の約束は【バトンをつなぐ!】。「今年は15周年の記念すべき年でもありますし、「HUGっと!プリキュア」は様々な世代の人にも楽しんでいただけるものになっています。これは今までの先輩がいらっしゃったからこそのことですし、映画でも3世代共演でバトンを受け取らせていただいているのですが、今度は私がバトンを繋いでいくことを、決意に近いですが約束として掲げたいと思います!」と熱い気持ちをコメントした。
本泉の約束は【お菓子を食べすぎない!】。「エールのあんな格好良いコメントの後で恥ずかしい!」と言いながらも「プリキュアの現場は美味しいお菓子が多いんです。」とコメントする本泉に、引坂、小倉からは、「その約束書いてる時もお菓子食べてたよね…?」「チョコレートの空いた袋が…」など、舞台裏を暴露!「今ここで掲げたので、ここからお菓子を食べすぎないと宣言します!」と決意を表明しました。また、踊るのが好きだという小倉の約束は【HUGっと未来☆ドリーマー(「HUGっと!プリキュア」のエンディングテーマ)の振り付けをマスターする!】。この小倉の約束に客席からは驚きと期待の声が上がった。プリキュアと絡めた約束の流れに申し訳なさそうにしながら小野は「行けたら行く、と言わない!」という現実的な約束を発表。「大人になって、行けたら行くと、ごまかすことが増えたなと、プリキュアを観て思ったんです。はっきりごまかさずに、行けないときは行けない、行けるときは必ず 行く!と言うようにします!」と、述べた小野の言葉は会場の共感を集めた。
そして最後に、それぞれ「守りたい約束」を書いたパネルを持って、プリキュア達とみんなでフォトセッションを行い、プリキュア史上初となるグリーンのミラクルライトが客席で振られ、和やかな雰囲気のまま初日舞台挨拶は幕を下ろした。