松坂桃李、濡れ場撮りっぱなしの『娼年』でシャープな肉体に 『名探偵コナン』をライバル視も?
4月15日(日)、 東京・TOHOシネマズ日比谷にて映画『娼年』の大ヒット記念・女性限定上映会が開催され、主演の松坂桃李が登壇した。
映画『娼年』は、2001年の直木賞候補となった石田衣良原作の同名小説を映画化した作品。松坂演じる大学生の森中領が、あるきっかけで娼夫・リョウとして働き始め、女性たちが秘めている欲望の奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく物語。同小説の舞台化でも演出を担当した三浦大輔監督がメガホンをとっている。
大歓声に迎えられた松坂は、つい先ほどまで、自身の濡れ場を大スクリーンで鑑賞していた女性ばかりという状況に、「これはハードプレイですね(笑)。たまげます」と困惑気味。主演であるにもかかわらず、「アウェー感が……」と苦笑い。
春ということで邦画、洋画のアニメ大作が興行ランキングの上位を占める中でも、4月6日(金)の公開以降、連日のように都内各所で本作が満席になっているとの情報に、松坂は「『(名探偵)コナン』でも『リメンバー・ミー』でもなく? すごいですねぇ……」と感嘆。決して公開規模が大きいとは言えず、R18+指定ということで公開前のTVでのプロモーション活動も限られた本作について、松坂は「鶴瓶さんとちょっと話して(『A-Studio』、『巷(チマタ)の噺』)、徹子さんの部屋にお邪魔した(『徹子の部屋』)くらいだったんですけど……。この作品は、見てくださったみなさんの支えでいろんな人に広まっているんだということを強く感じています」と、観客の口コミにたいして感謝を口にした。
松坂は、演技について、「セリフよりも体のコミュニケーションや表情で成長を見せられたらと思い、そこは大事にした」と語る。また、物語が進むにつれて、肉体もシャープになっていることを指摘されると、「それは撮影のつらさでそうなりました(苦笑)」と告白。朝から深夜まで、濡れ場を撮りっぱなしの過酷な撮影を振り返り、「濡れ場をそんなに長時間やることもなかなかないし、やるもんじゃないですよ(笑)。ずっと裸で、風邪ひくかと。『服、着させてくれ!』って感じになってました」と述懐。さらに、「だんだん、慣れてきて抵抗がなくなるんですね。(現場でスタッフや監督が発する)『ここ』とか、細かいワードが卑猥な部分だったりするんですけど、だんだん恥ずかしげなく発言するようになって、現場は卑猥な言葉ばかりでした。(卑猥な言葉ばかりが飛び交うので)メイキングが撮れない(笑)」と現場の様子を明かしていた。
劇場には、すでに複数回見たという女性も多数。松坂は「さすがに笑えますよね? その見方がある種、正解です」とセックスを通して描き出される人間の滑稽さを大いに笑ってほしいとアピール。特に、温泉宿で西岡徳馬が演じる泉川の目の前で、佐々木心音演じるその若い妻と行為に及ぶシーンについて、「絶対に笑ってください! 緊張の糸が張り詰めているので、そこで緊張をほぐして、我慢せずに大いに笑ってほしいです」と呼びかけていた。
そして、松坂は本作の内容について、「賛否は絶対にあると思うし、それは僕と三浦さんがすべて受け止めますので、感想をお待ちしています!」と力強く語る。さらに、「『娼年』と『(名探偵)コナン』を2本立てで見る人が多いそうです」スタッフから仕入れた情報を明かし、「なぜだろう? 映画館にはいろんな癒しがあるんだなと思います。ジャンルに関係なく、いろんな層の方が見てくれるのは嬉しいです」と笑顔。さらに、コナンをライバル視(?)しつつ、「こちらは頭脳も体も大人の男がいろんな事件に巻き込まれます(笑)。R指定もついて、あまり多く番宣はできませんでしたが、たくさんの人が見てくださっていると知って、みなさまのおかげと感謝しております。本当にありがとうございます」と深々と頭を下げてイベントを締めくくった。
映画『娼年』は公開中。