オリンピックは文化の祭典でもある!を目指して「文化プログラムシンポジウム」

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「文化プログラムシンポジウム」第一回は松本で!

 今夏、串田和美率いる、まつもと市民芸術館を拠点として活動する若手チーム・TCアルプの面々が、『スカパン』シビウ国際演劇祭に参加してきました。松本とシビウが繋がったのは、2008年の『夏祭浪花鑑』です。コクーン歌舞伎を代表する人気演目『夏祭浪花鑑』が、ドイツのベルリン、ルーマニアのシビウで海外公演を行い、その流れで信州・まつもと大歌舞伎最初の演目として上演されたわけです。串田和美まつもと市民芸術館芸術監督は、松本とさほど変わらない規模の地方都市でこのような国際的な演劇祭が行われていることにとても感銘を受け、その時から、フェスティバル・ディレクターのコンスタンティン・キリアック氏と交流をしています。それが『スカパン』であり、串田監督が現地で演出した『幽霊はここにいる』であり、ウォーク・オブ・フェイム受賞という形になったわけです。
 
 そしてさらなる次への展望なるか、シルヴィウ・プルカレーテ演出、コンスタンティン・キリアック主演『オイディプス』の松本公演に合わせ、なんと3人を軸に、文化庁主催「文化プログラムシンポジウム」が開催されることになりました。顔ぶれだけ見たら、東京の演劇人が大挙して押し寄せてもおかしくないかも。

 2020年(平成32年)、オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定しているのは今さら強調する必要もありませんが、一方でオリンピック・パラリンピックは、「スポーツと文化の祭典」とも言われ、文化関係のイベントも併せて相当数開催されているわけです。特に前回のロンドン五輪(2012年)では、北京五輪後からの4年のあいだになんと約18万件、総参加者数4300万人を超える史上最大規模になっているとか。まあ、このへんが、なかなか日本では報道されることがないため、あまり知られていないのは寂しい限りなわけで、ぶつぶつ。

 また5月に閣議決定された「文化芸術の振興に関する基本的な方針」では、日本が「文化芸術立国」の実現を目指すこと、国は地方自治体や文化芸術団体、民間団体などと力を合わせて諸処の施策を講じることを銘打っていますが、そんな流れと、まつもと市民芸術館10余年の活動が評価を得たのでしょう、その文化力プロジェクトの一環として、「文化プログラムシンポジウム」が開催されることになりました。個人的にもこれはかなり感慨深いものがあります。当日は、串田監督の基調講演に続いて、キリアック氏、プルカレーテ氏らを交えたシンポジウムが行われます。
 
 日本の地域がそれぞれの文化資源の魅力を国内外に効果的に発信し、積極的に活用するノウハウを創出するための「文化プログラムシンポジウム」は、 来年1月には京都で、2月には東京で開催されるとのこと。例えば演劇で起きていることは演劇界でしかなかなか知り得ません。ほかのジャンルでも状況は同じでしょう。でも、こういう企画をしっかり発信して、文化面からオリンピック・パラリンピックを盛り上げ、また文化の祭典としても普通の人たちにまでしっかり情報が届くようになったらいいのにな、と思うわけです。
 
イベント情報

文化庁 平成27年度「文化プログラムシンポジウム」
「国際演劇祭による地域社会へのインパクト〜シビウ国際演劇祭での実践から」

■日時:2015年10月24日(土)14:00~16:00
会場:まつもと市民芸術館 オープンスタジオ
登壇者:コンスタンティン・キリアック(シビウ国際演劇祭 総監督、『オイディプス』主演) シルヴィウ・プルカレーテ(『オイディプス』演出) 串田和美(まつもと市民芸術館 芸術監督) 穴澤万里子(日本大学芸術学部演劇学科 准教授) 青山織人 (まつもと大歌舞伎 市民活動委員長) 富田大志(文化庁長官官房政策課 文化プログラム推進企画官)/進行役:大堀久美子(演劇ライター)
■入場:無料・要事前申し込み
シンポジウムの申し込み方法:メール/ハガキ/FAX
「氏名」「年齢」「性別」「職業」「住所」「電話番号」を添えてお申込みください。追って事務局より聴講券をお送りいたしますので、当日はそちらをご持参ください。※先着50名様。
◇Eメール bunka-p-sympo@entry-jimukyoku.jp
FAX 03-6661-0786
ハガキ 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町日本橋2-21-10-6F「文化プログラムシンポジウム」事務局宛
■公式サイト:http://www.mpac.jp/news/topics/13378.html
主催:文化庁、松本市、(一財)松本市芸術文化振興財団
協力:(独)国際交流基金、東京芸術劇場、(株)東急文化村、(有)ゴーチ・ブラザーズ
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