『アズールレーン』の艦船美少女が『World of Warships』で艦長になる! 人気海戦ゲーム夢のコラボが実現

レポート
アニメ/ゲーム
2018.4.25
生アフレコも披露してくれた声優陣。左から井澤美香子、石川由依、堀籠沙耶

生アフレコも披露してくれた声優陣。左から井澤美香子、石川由依、堀籠沙耶

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全世界で1億3千万人のプレイヤーが熱狂する『World of Tanks』など、様々なオンライン対戦ゲームを開発・運営するWargamingが、2015年から展開しているストラテジー海戦ゲーム『World of Warships』。

そして昨年5月のスタート以来、魅力的な擬人化艦船少女キャラクター達で瞬く間に人気となったスマートフォン用シューティングRPG『アズールレーン』。共に第二次世界大戦期の軍艦をモチーフとする二大人気海戦ゲームが、ジャンルの枠を超えての相互コラボレーションすることが決定した。

その詳細をお披露目するトークイベントが、4月21日に秋葉原UDXシアターで開催された。その気になる内容をレポートしよう。

■『アズールレーン』の艦船美少女達が『World of Warships』の艦長に就任!

イベントには『World of Warships』プロデューサー・畑井翔、『アズールレーン』でエンタープライズを演じる石川由衣とクリーブランド・コロンビア・エレバスを演じる堀籠沙耶、そして司会の井澤美香子の声優陣3名が登場。まずは『World of Warships』における『アズールレーン』コラボレーションの内容が発表された。

井澤美香子はステージでMCも務めた

井澤美香子はステージでMCも務めた

同ゲームではプレイヤーが操作する艦船に「艦長」を乗せることで、プレイ時に有利な補正が働くシステムとなっているが、その艦長に『アズールレーン』から7人の艦船少女達が使用可能となる。

使用できる艦船少女は英国艦がモチーフの「ネルソン」「フッド」「ベルファスト」、ドイツ艦モチーフの「アドミラル・ヒッパー」、ロシア艦モチーフの「アヴローラ」、アメリカ艦モチーフの「エンタープライズ」「クリーブランド」で、同じ国の艦船の艦長として使用可能。戦闘中に聴くことが出来る多彩なボイスも完全新録で用意され、華やかかつリアルな海戦を楽しめる。

イベントではクリーブランドとエンタープライズによる実際のゲームプレイとゲーム中のボイスなども披露。ボイスのバリエーションは勝敗や戦況に対するリアクションや、他のプレイヤーに対する呼びかけなど『アズールレーン』では聴けないようなシチュエーションも多数あるとのことなので、ファンならぜひプレイして確認してみてほしい。

『World of Warships』でクリーブランドとエンタープライズによる実際のゲームプレイを公開。戦闘では様々な新録ボイスも楽しむことができる

『World of Warships』でクリーブランドとエンタープライズによる実際のゲームプレイを公開。戦闘では様々な新録ボイスも楽しむことができる

他にも艦船に様々な効果を追加する「旗」もアズールレーンの紋章や各キャラクターのものが登場したり、『アズールレーン』の敵対勢力であるセイレーンや各艦船少女をモチーフとした迷彩が施せるといったコラボ要素も実装予定となっている。これらの『アズールレーン』コラボは5月末のアップデートより開始予定だ。

『World of Warships』艦船の迷彩や旗などにも『アズールレーン』の要素が盛り込まれる

『World of Warships』艦船の迷彩や旗などにも『アズールレーン』の要素が盛り込まれる

■会場にて生アフレコ! ファンの聴きたいセリフとは?

『World of Warships』側の発表後には、声優陣による生アフレココーナーがスタート。

『アズールレーン』でおなじみのセリフ、『World of Warships』コラボでの新規セリフ、そしてゲーム中でキャラと結婚する時のセリフのどれかを、会場とニコニコ生放送の視聴者からのリクエストで決めようというもの。この三択ではほぼ確定という感じで、会場もニコ生も結婚ゼリフのリクエストが圧倒的支持を得ることに。

こうして始まった生アフレコだが、スクリーンに映し出されたエンタープライズとクリーブランドは『アズールレーン』のものではなく、『World of Warships』でのリアルな艦船というイベント限定サプライズが。

生アフレココーナーでは美少女ボイスでしゃべるリアル艦船という異色のシチュエーションが実現! おまけで通常セリフの生アフレコも披露

生アフレココーナーでは美少女ボイスでしゃべるリアル艦船という異色のシチュエーションが実現! おまけで通常セリフの生アフレコも披露

リアルな船が周囲をキラキラさせながらプロポーズへの答えを返すというシュールな絵面がファンの笑いを誘いながら、ステージは次なる発表へ。

■『World of Warships』の計画艦達が『アズールレーン』で艦船少女となって参戦!

『World of Warships』には様々な艦船が登場するが、実在した艦だけでなく設計案のみなどでしか存在しない「計画艦」が登場するのも大きな特徴。

『アズールレーン』側の『World of Warships』コラボは、そんな計画艦が艦船少女として参戦するという両ゲームのファンも驚きの内容だった。

『アズールレーン』側では、『World of Warships』の計画艦が艦船少女として登場する

『アズールレーン』側では、『World of Warships』の計画艦が艦船少女として登場する

ここで『アズールレーン』を開発・運営する株式会社Yostar取締役・金傑がステージに登場。このイベントが初公開となるコラボムービーが流され、続いてコラボ参戦する計画艦少女「サン・ルイ」(フランス重巡洋艦)「ネプチューン」(イギリス軽巡洋艦)「モナーク」(イギリス戦艦)「ローン」(ドイツ重巡洋艦)「伊吹」(日本重巡洋艦)「出雲」(日本戦艦)ら6人のビジュアルや開発中の戦闘シーンが公開された。

『アズールレーン』の戦闘シーン

『アズールレーン』の戦闘シーン

可憐なメイド姿のネプチューンや、金取締役が自身の一推しで「太股がお気に入り」とコメントして場内の笑いを誘ったモナークなど新キャラクター達の魅力的なビジュアルと楽しい紹介に加え、彼女達が期間限定ではなくエンドコンテンツとして参戦&ゲーム内のミッションをクリアすれば入手可能で、さらに翌週・4月26日のアップデートから実装と、プレイしているファンには嬉しい情報が続々と明かされて場内も大いに盛り上がった。

他にも第二次大戦時のフランス(自由フランス)をモチーフとした新陣営「アイリス」の登場やそれに関係する新陣営登場の示唆、そしてキャラクターの担当声優は「ローン:佐藤聡美」「モナーク:沢城みゆき」「出雲:上田麗奈」、そしてMCを務める井澤美香子がネプチューンを担当することが発表された。

一昨日までセリフの収録をしていたという井澤から、ネプチューンは可愛らしい見た目と裏腹に「上から目線の小悪魔系」と明かされるなど、『アズールレーン』の新たな展開やキャラクターへの期待が高まる情報目白押しの発表となった。

■日本-上海-ロシアをまたにかけてコラボを実現!

イベント終盤は今回のコラボレーション実現に至るまでの様々な裏話が語られた。

最初はウォーゲーミングジャパン内で『アズールレーン』人気が盛り上がり、コラボできないかとの声が上がったのがきっかけだったという。ところがYostar側のメール窓口がわからなかったためゲームのカスタマーサポートを通じて畑井プロデューサーがコンタクト。『アズールレーン』のスタッフも『World of Warships』のファンが多かったこともあって、実際に会って即コラボが決定という相思相愛からのスタートだったとのこと。

こうして半年前の2017年10月あたりからコラボにまつわる作業がスタート。それぞれのゲーム開発拠点が上海とロシアで、双方が日本のウォーゲーミングジャパンを通じて作業を進めるというプロジェクトだったため、金取締役がこのコラボのために日本から上海に移ってやりとりの円滑化に努めるなど、地理的スケールの大きな話に会場からも驚きの声が。

『World of Warships』側の苦労話としては、『アズールレーン』の敵勢力・セイレーンをイメージした迷彩がすべての艦船に使える汎用迷彩だったため、各艦船の形状やサイズに合わせた調整が必要だったとのこと。さらに横に流れるように入るべきセイレーンの紋様を、ロシアの開発スタッフが縦に入れてしまうといったトラブルもあったとか。

ロシアの開発スタッフが迷彩をタテに入れてしまうこともあったというセイレーン

ロシアの開発スタッフが迷彩をタテに入れてしまうこともあったというセイレーン

そしてゲーム内の艦長となる『アズールレーン』キャラ7人分のセリフは、当初はYostar側で作るつもりだったが、予想以上のボリュームが必要だったために畑井プロデューサーと『World of Warships』スタッフの二名で書き下ろすことに。

畑井プロデューサーによれば、お気に入りのアドミラル・ヒッパーのセリフはスラスラ書けたが、キャラクターのイメージに微妙な食い違いがあったらしく「ヒッパーはこんなにツンデレじゃありません」とリテイクが出てしまった話などが明かされた。

『アズールレーン』側からは、計画艦少女達の初期デザインやキャスティングに関する裏話が明かされた。今回のコラボに限らず『アズールレーン』のキャスティングについては、金取締役がデザインなどを見ながら「こんなイメージかな」と声を脳内再生したり「ローンは腹黒キャラなんで佐藤聡美さんで腹黒セリフが聴きたかった」といった具合にすべて決めていると明かされ、会場からは驚きと共感のリアクションが巻き起こっていた。

そしてコラボならではの取り組みとして、計画艦少女達の兵装デザインのために『World of Warships』から各装備のモデリングデータを提供。「データを開くのに専用ソフトが必要だったために大変だった」(金取締役)といった苦労もあったが、その甲斐あって両ゲームで計画艦という架空の存在に共通のリアリティが生まれたとのこと。

両方のゲームをプレイして、リアルな艦船としての計画艦の魅力と、そんな計画艦がこんな女の子になるんだと比較して楽しんでほしいです」(畑井プロデューサー)

最後に出演陣からコラボレーションに関する意気込みなどが語られた。

「去年『アズールレーン』の配信が始まってからあっという間に人気になって、友達や色んな人からも「エンタープライズ使って遊んでるよ」とか言ってもらえて、そんなキャラクターを演じることが出来てすごく嬉しいなと思っていました。今回のコラボで新たに演じさせていただいたり、新しいキャラクターも増えて、こういうアプリ同士のコラボは初めてだったので、両方の人気をここで実感しました。『World of Warships』でもたくさんセリフを収録したので、ぜひ遊んでみてください」(石川由衣)

「今回コラボ戦艦として選んでいただけたのが本当に嬉しくて、クリーブランドが『World of Warships』でも人気の艦船だというのは中の人としては嬉しい限りです。こういう人気ゲーム同士のコラボって胸アツなので、そんなところに居合わせることが出来て本当に嬉しいです。これから私も『World of Warships』を遊んでみようと思いますし、『アズールレーン』でコロンビアちゃんも11章で実装されたので、はやくそこまで行きたいとおもいます」(堀籠沙耶)

「『アスールレーン』や『World of Warships』をたくさん遊んでいただいてありがとうございます。これからも面白いコンテンツをお届けできればいいなと思っております。本日はありがとうございました」(金傑)

「今日は色々発表させていただきましたが、コラボがこうして動き出したので、これからも『アズールレーン』からの新しいものもどんどん企画していきますので、外ではスマホで『アズールレーン』遊んで、家に帰ったらPCで『World of Warships』という感じで、両タイトルをどんどん遊んでいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします」(畑井翔)

こうして90分に渡るイベントは終了。今後の新たなコラボなどの可能性など、両ゲームへの期待が大きく膨らむコメントも出たので、これからの両タイトルの動向に注目していこう。

入場時はコラボに選ばれた艦船少女のPOPが、退場時は計画艦船少女に変わっていて最後のサプライズでお見送り!

入場時はコラボに選ばれた艦船少女のPOPが、退場時は計画艦船少女に変わっていて最後のサプライズでお見送り!

取材・文・撮影=斉藤直樹

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