花火大会は今や人ごみでみるものじゃない!有料観覧席でみるメリットや驚きの体験とは
花火大会といえば、相当な人ごみと喧騒や、何かの遮蔽物に隠れて満足にみれない位置からの観覧というイメージを持っている方も少なくないのではないだろうか。筆者もお祭としての花火大会は楽しみにしつつも、やはりせっかく出向いたのだから花火を堪能したいと思いながら、中々ゆっくりとみられず、たこ焼きとじゃがバターを食べて満足して帰ってくるなんてこともあったりして。しかしここの所よく目にするようになった「有料観覧席」。なんだか画像や映像をみていると、あんなに余裕をもって、やもすればラグジュアリーさも感じながら花火が見れるなんていいなと横目にみていました。きっと特別な階級の方々がみるものなんだろうと。ところがこの観覧席比較的廉価で購入でき、更にプレイガイドでも気軽に入手できるものに、ここ数年でなっていました。ということで観覧席についてをイープラスの花火担当に詳しくきいてきましたので、今年の花火大会をちょっと有利に進めたい方必見です。
ーーここの所全国的に取扱いの増えている花火大会の有料観覧席ですが、この魅力を教えてください。
やはりなんといっても、一番のベストスポットで鑑賞できるということですね。この席だからこそ体験できる花火のスケール、普段では考えられない迫力を全身で体験できるということです。
ーーなるほど。やはりその花火大会を知り尽くした方がその場所をセレクトしているという感じですか?
花火の有料観覧席は、その大会の打ち上げ場所から最高のロケーションになる場所を有料観覧席を設置されている大会がほとんどです。
ーースケール感や迫力はやはりちがうものなんですね
大迫力の花火玉が目の前で開き間近で見られますから、有料観覧席の魅力の大きな部分だと思います。花火の音、花火が開いたときの大きさ、など目の前で見て体感する花火は格別のものがあり、思い出に残ること間違いないです。ある大会では、花火玉が打ちあがる瞬間なども見れるくらいの至近距離に、観覧席を準備されている大会もあったりします。
ーー地方の大会だとまた違った楽しみ方があるとききます。
そうなんです。保安距離の関係で打ちあがる花火玉も大会ごとに制限がありますが、三尺玉、四尺玉、1km以上に及ぶワイドスターマインといわれる花火などが打ちあがる大会もあり、都心では味わえない花火の本物のスケール感を味わうことができます。視界にすべての花火が収まらないくらいの瞬間もあり、大会ごとに特別な見方もできます。私も初めて見たときは目に焼き付かれまさに感動ものでした。
ーー東京での花火が小さい玉だけというのは、全く知りませんでした。確かに地方の大会で、〇尺玉が上がるみたいなキャッチコピーを目にしたことがある気がします。
例えば、新潟県柏崎市で毎年7月26日に開催される「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」は、海岸一帯が有料観覧席になっています。特に、私が印象に残ったのは、「尺玉100発一斉打上」です。中央埠頭の西防波堤から一斉に打ち上げられる100発の尺玉、その長さはなんと、1,500メートルです。上空で一斉に花開く100発の特大花火は、まさに感動を呼びます。これを見たいために、全国各地から集まるくらいですから、まさに圧巻です。柏崎でしか、またこのスケールは有料観覧席じゃないと体験できない大迫力の花火です。個人的にも今年も楽しみにしています。
ーー音の部分でも観覧席は有利だとききました。
最近は音楽とシンクロして花火が打ち上がる大会なども多く見受けられます。そこでまた無料で見るのと有料観覧席で見る差があったんです。それは音響スピーカーの配慮です。音響スピーカーは有料観覧席へ向けて適切に配置されている大会が多いです。至近距離であがる花火と大迫力の音響設備がそろっていると特別な優越感となりますね。
ーーまた、早い時間から暑い中席取りをしているなんて模様をみることもあります。それもいらないということですよね。
私もよく夏の暑い日に朝から並んで席を取ったことを覚えています。でも有料観覧席があれば、その必要がないのはもちろん、行きたいときに行けるのも特典ですね。日中からお酒を飲んで楽しんでから、ゆっくりと花火を見ることも可能ですし、日中は花火大会周辺の観光を楽しみ、花火が始まる30分前に行っても席が確保されているのでゆっくりとみることができます。その時のシーンに合わせて使い分けることが可能です。
ーー更に観覧席ならではの特典なんかも、大会ごとにあるとききます。
特典サービスが充実してる大会も年々増加しています。例えば有料席限定の露店やトイレ設置です。花火大会のトイレはものすごい混むイメージがありますが、有料観覧席限定のトイレを設置している大会もあり、必要以上に順番を待つために並ぶこともないですし、ストレスなく過ごせます。露店でフードやドリンクを買い足すこともスムーズにできる大会もあります。また近年は、テーブル付きやお土産付き、ドリンク飲み放題付きのVIP席など、体験型有料観覧席を用意する大会は増加しています。花火大会は人ごみのイメージがありますが、有料観覧席の中でも一人あたりのスペースが広く設けられている配慮をしている大会もあり、優越感に浸れます。その点で、価格は高いものでも人気が高く、すぐに売り切れることも多いです。都心から地方に見に行く場合でも、手ぶらで行って満足できますね。
ーー最後に、有料観覧席はただ商売ということでなく、花火大会を支える人の思いに直結しているとか。
そうなんです。有料観覧席の売り上げは、花火大会の運営費として使われています。最近は多額な運営費用が重なり、花火大会の費用が集まらずに中止になってしまう大会も見受けられます。ですので、有料観覧席のを買うことで、その大会を応援するという側面もありますね。日本の花火大会は長い歴史があり、一発の花火にも祈りが込められており、人それぞれの想いを乗せて打ちあがる特別なものだと思います。地域の安全、平和を祈って打ち上げられ、伝統的な奉納花火、ご先祖さまを供養する花火や様々全国各地で行われています。日本の花火をこれからも守り続けるためにも、日本を代表する風物詩を支援するということとしても考えてます。