藤田嗣治や菱田春草、円山応挙らの動物名画が集結 『秘蔵の名品 アートコレクション展』が虎ノ門で開催
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岸竹堂《猛虎図屏風》(右隻部分)千總
2018年7月30日(月)〜8月23日(木)まで、『第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展』がホテルオークラ東京で開催される。
本展は、ホテルオークラ東京のメセナ活動の一環として、1994年より独自の視点からテーマを掲げ継続しているチャリティー絵画展だ。今回は、ホテルオークラの所在地である港区「虎ノ門」の名にちなみ、虎をはじめとする動物の絵画を一堂に展示。『動物たちの息吹』と題した本展には、35の企業、美術館、団体、個人蔵から約70作品の名画を公開する。
企業や個人から拝借した貴重な西洋絵画を出展
ヘルブラント・ファン・デン・エークハウト《ユノ、 ユピテル、 そして牛に変身させられたイオ》個人蔵
西洋と日本、それぞれの風景の表現に登場する動物たちを紹介。美しい風景の中でのどかに佇む動物のその姿に、心が和み、癒されるだろう。「秘蔵の名品」と題した本展では、企業や個人が所有する珍しい貴重な絵画を展示する。
ダーフィット・テニールス《ノアの泥酔》個人蔵
宮内庁所蔵の2点を含む、虎の名作全7点、計12頭が出現
山本放翠 《猛虎一声》東京藝術大学
第2章「動物画の魅力」では、江戸期・明治期に描かれた絵画の中から、虎や猫、犬などの様々な動物たちが描かれた33点を展示。中でも、宮内庁所蔵の2点を含む、虎の名作全7点、計12頭の迫力に注目だ。
菱田春草と藤田嗣治の猫
藤田嗣治《猫》(東京藝術大学)(C)Fondation Foujita ADAGP,Paris &JASPAR,Tokyo,2018 E3043
猫ブームと言われて久しい昨今、明治期においても、猫への愛好心が人々にあった。当時活躍した菱田春草や藤田嗣治ら巨匠たちが描く猫は、その特徴・本質をよく捉えており、見る人は作者の猫に対する情熱は一過性のものではないと確信することだろう。息吹が吹き込まれた猫の作品5点を、出展する。
菱田春草 《黒猫》 播磨屋本店
円山応挙、長澤蘆雪の犬
長澤蘆雪 《一笑図》(部分)同志社大学文化情報学部
「応挙の描く犬」はといえば表情豊かで、 丸々とした親しみやすい仔犬の絵を数多く残したことで広く知られている。また、子どもと犬が戯れる様子をユーモラスに描いた長澤蘆雪の作品も展示される。
円山応挙《十二支図の内 菊狗子》(部分)海の見える杜美術館
花鳥繚乱、ところ狭しと羽ばたく鳥たち
石崎光瑤《孔雀》(左隻部分) 海の見える杜美術館
石崎光瑤《孔雀》(右隻部分) 海の見える杜美術館
第3章「花鳥繚乱」では、細密な表現からモダンな描写まで多種多様な花鳥画の世界を展観する。色鮮やかな鳥たちが会場を彩り、躍動感あふれる絵画の中へと誘う。
イベント情報
開催期間:2018年7月30日(月)~8月23日(木) 25日間 期間中無休
開催時間:10:00~17:30(最終入場17:00) ※初日のみ12:00~
会場:ホテルオークラ東京 宴会場「アスコットホール」(地下2階)
一般 ¥1,300(前売券¥1,000)/大学・高校生 ¥1,000(前売券¥900)
※中学生以下無料。 ※価格は全て税込。