シンセ番長・齋藤久師が送る愛と狂気の大人気コラム第三十沼(だいさんじゅうしょう) 『屋外生活沼!』

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2018.6.19

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「welcome to THE沼!」

沼。

皆さんはこの言葉にどのようなイメージをお持ちだろうか?

私の中の沼といえば、足を取られたら、底なしの泥の深みへゆっくりとゆっくりと引きずり込まれ、抵抗すればするほど強く深くなすすべもなく、息をしたまま意識を抹消されるという恐怖のイメージだ。

一方、ある物事に心奪われ、取り憑かれたようにはまり込み、その世界にどっぷりと溺れること

という言葉で比喩される。

底なしの「収集」が愛と快感というある種の麻痺を伴い増幅する。

これは病か苦行か、あるいは究極の癒しなのか。

毒のスパイスをたっぷり含んだあらゆる世界の「沼」をご紹介しよう。

第30沼(だい30しょう) 『野外生活沼!』

ちょっとだけ野外の生活

「終わり良ければ全て良し」

また始まったと思わず聞いて欲しい。

私は一か月前から屋外で暮らしている。

家族と庭にテントを張り、5m先の自宅スタジオや、都内でのライブ、スタジオまで

テントから出かけている

仕事場の殆どが家の中だから息苦しいのだ。

通勤の方々からは「なんつう自由な奴だ!けしからん!」と言われそうだが、それが実際にはそう楽なものでもない。

起きたらすぐ仕事場。

私に言わせて頂けるとするなら、通勤時間は贅沢な自由時間であり、気持ちを切り替え、整えるためのゴールデンタイムではないか。

羨ましいぞ。

電車通勤なら音楽を聴きながら本を読んだりゲームもできる。

車通勤なら、密室の中で大声で上司の悪口を叫び、歌う事だってできる。

誰にも迷惑をかけずストレス発散ができるじゃないか。

コレだけ長い時間外で暮らしていると、便利な物は無いかと方々のアウトドアショップを見に行く。

そこで重大な事に気づいてしまった。

派手で可愛い、お洒落で機能的な道具が山のように取り揃えられた店内。

しかしそこに「お掃除グッズ」が全く見つからない。

コレは許されざる事実だ。

「終わり良ければ全て良し」

散らかしたら片せ!

大自然にお邪魔させてもらい、動植物や空気、大地に遊んで貰っている我々人間は目先の快楽にしか目がいかず、お片づけをして元の状態に戻すという思考が脳から消えてしまっているのではないか?

全てのアウトドア用品を扱うメーカー、そしてショップに声を大にして言いたい。

後片付けコーナーを全体の1/3位確保しろ!」と。

食器洗剤で洗った後、その場にながさず持ち帰れるシステム。

無いから自分で作ったよ。

毎年夏になるとタマゾン川で行われるBBQ行事も、一部のマナーの守れない輩のおかげで規制が厳しくなり、「BBQ禁止」の区域が増え続けている。

釣りにしてもそうだ。

変なゴムみたいな疑似餌を投げるな!

あんな物、魚が食ったら死ぬぞ。

そして、目に見えないような細っ〜い糸がそのゴムみたいな疑似餌に絡まって、そこら中の木枝に引っかかっている。


またゴムが入っていた袋を平気で捨てていく奴らがいる。

もしソレを掃除する人がいなければ、お前が死んだ後もプラスティックやビニールは土に還らず存在し続けるんだぞ!

趣味にとやかく言うつもりは無い。

だけど、環境を破壊し過ぎるなよ。

自然はお前だけの物じゃないんだぜ!

全ての生命体と宇宙全体のものなんだよ。


この言葉を聞いて耳が痛かった奴がいたら、今からでも遅くないからやり方を変えろ!

自然相手の趣味は、多少なりとも環境を破壊する。

ならば、最小限に食い止めながら楽しむべきだ。

 

まずは80lbの糸にしろ!

そしてゴムはやめろ!

水面に浮かぶ木で出来たルアーを使え!

そうすれば、木に引っかかっても強引に引っ張れば戻ってくる。

ゴミを出さずにすむ。

UNKOがしたければすれば良い!

ただし、ちゃんと穴を掘って埋めろ!

土に還してやるんだ。

もしも穴を掘らずにUNKOをしたらどうなるか知ってるか?

一度穴を掘らずにUNCHINGスタイルでやってみると良い。

行き場を失ってもり重なるUNKOが自分のケツに付くんだぜ!

「飛ぶ鳥跡を濁さず」とはこの事だ。

土に還ったUNKOは肥料となり、美しい植物が育つための恰好の栄養源となる。

めでたいだろ。皆ハッピーだよ。

テントを張る時も同様だ。

よく目を見開いて周囲を観察しろ!

今からテントを張ろうとしている場所に数え切れないほどの生命がいる事に気がつくはずだ。

なるべく無駄な殺生はするな。

アリさんやタンポポも地球維持の為に生態系を保つ大切な役割を持って生まれて来てるんだぜ。

 

そういう話を子供達にきかせてやるんだ。

それが教育ってもんだし、親の使命だぜ。

 

まあそんなわけで、今年の夏は例年に比べかなり暑くなるという。

はたして、わたしはいつまで庭キャンプを続ける事ができるか、身をもって実験したいと思う。

 

あなたもまだまだ遅くはない。

 

一緒に屋外生活沼の住人にならないか?

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