天月-あまつき-「僕から見える景色は最高です!」 3,000人が集結した新アルバム発売記念フリーライブをレポート
天月-あまつき-
3rd Album『それはきっと恋でした。』発売記念 フリーライブ&ハイタッチ会
2018.6.30 ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場
天月-あまつき-(以下、天月)が、6月30日にダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場にて、最新アルバム『それはきっと恋でした。』のリリースを記念したフリーライブ&ハイタッチ会を開催した。
関東甲信地方は前日に異例の速さで梅雨明け宣言され、イベント開催時のお台場は炎天下。3,000人もの人々が暑さを凌ぐ熱気で天月の登場を今か今かと待ち構えていると、空を見上げながら「いい天気だな!」と、天月が登場。オープンな場所でのフリーライブならでは、バンドメンバーとその場で軽くサウンドチェックした上で、「短い時間ですけど楽しんでいきましょう!」と呼びかけて、1曲目は「きみだけは。」だ。早速巻き起こるオーディエンスのクラップ&大合唱に、「僕から見える景色は最高です!」と思わず天月が叫ぶ。
初めて天月のライブを観る人のための“声出し練習”=コール&レスポンスで一体感を高め、自身が作詞・作曲を手掛けた恋する人への応援歌「かいしんのいちげき!」へ。手でのぞき穴を作って<君の心を覗いてみたいなぁ>と歌えば、大歓声が上がる。バンドメンバーのソロ回しも楽しみながら、大きくコールするオーディエンスに「100点満点です、ありがとう!」と思わず感激。
「きっと愛って」では、<どんな言葉なら伝わるんだろうなぁ…?>と歌ったあとで<お台場のみんなはどう思う?>とこの日ならではのアドリブを入れたり、「こんな快晴の日にみんなといられてめっちゃ楽しいです!」と笑顔を見せたり。歌を、想いを届けることをこんなにも純粋に楽しめる人が、ほかにいるだろうか。
一転、切なさをたたえた歌い出しからじっくりと聴かせたのは、静かなバラード「僕のことなら忘れてくれていいよ」。相手を一途に想う優しさと純心が、あまりにも真っ直ぐに届く。
天月-あまつき-
『それはきっと恋でした。』が自己最高位のオリコンデイリーチャート2位を記録したことを報告し、「もともと人前に出るのなんて苦手で夢もなかった僕が、こうして胸を張ってステージに立てるようになりました。それは、聴いてくれるみなさんがいるから。(8月の)武道館公演でも、歌で言葉で、みなさんに想いを伝えたいと思います!」と決意し、ライブで初披露となる「イデア」へ。ただでさえエモーショナルな曲の途中、<今 会いに行くから>ではなく、<今 会いに来たぞ、東京!>と力強く叫んだ天月。なんて胸アツなんだ!
そして、アンコール。
「お恥ずかしい話ですが、本日は誕生日です。そんな日にライブができるのは、本当にうれしいことだし、数年前までは考えられない日々を送っております。迷いだらけだった青春真っ只中のころに音楽に出会い、こうしてみなさんにも出会うことができました。その感謝を忘れないためにも、新曲を作りました」
そう言って、夕方の動画公開に先駆け、宮田‘レフティ’リョウと共に作詞・作曲したという「キミトボク」を披露してくれた天月。自身の歩みを辿りながらの、<大嫌いな僕を好きになれたのは ありきたりな日々を変えてくれたのは 他の誰でもない君なんだよ> <君のために 僕は歌うよ>という愛と感謝と誓いを込めた歌詞と歌声は、どうしたって心を動かす。
最後には「小さな恋のうた」を歌い、そこでライブは終わりのはずだったが……しれっと「プレゼント」のイントロを演奏し始めたバンドメンバー。「えっ、さっきので最後じゃないの!?」と天月がどぎまぎしていると、腕を大きく振りながら大合唱を天月に贈るオーディエンス。やがて天月自身も歌声を重ね、ステージにはバースデーケーキが! まさかのサプライズのあとは、「それはきっと!」と言う天月にオーディエンスが「恋でした!」と全力コールして、記念撮影。天月と彼を支える人たちやファンとの固い結びつきをあらためて感じつつ、初めて彼のステージを観た人も巻き込んで、8月23日の日本武道館公演『Loveletter from Moon』ではきっと素敵な光景を目にできるだろうな、という確信も持てた。
文=杉江優花 撮影=Tatsuya Kawasaki
天月-あまつき-
セットリスト
2018.6.30 ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場
2. かいしんのいちげき!
3. きっと愛って
4. 僕のことなら忘れてくれていいよ
5. イデア
[ENCORE]
6. キミトボク
7. 小さな恋のうた
ライブ情報
ファンクラブの詳細はこちら→https://amatsuki.jp/pages/fanclub