桜庭和志衝撃の一本負け!「QUINTET.2」でグレイシーハンターが相対した新世代柔術の脅威
桜庭和志がプロデュースする新感覚の格闘技イベント「QUINTET.2」が開催された。今回の試合内容は波乱の連続! レジェンドの敗北、逸材の発見、最先端の技術のお披露目など……。完全に世界標準。非常に有意義なイベントが開催されていると、日本のファンはもっと認識するべきである。
7月16日、大田区総合体育館にて桜庭和志がプロデュースする格闘技イベント「QUINTET.2」が開催された。
同イベントの特徴は、グラップリングのみで雌雄を決するところ。また、見ての通り、試合は金網、ロープ、コーナーポストなど周りを囲う“壁”がないマット上で行われる。
今回も海外から強豪が参戦しており、なんと世界12カ国から選手が集結した。
試合開始前、中井祐樹審判委員長が要注目に挙げる3つの技(サドルロック、ジャパニーズ・ネクタイ、ラバーガード)の実演解説がマット上で行われた。
この時、“技を掛ける側”として岩崎正寛選手が、“掛けられる側”として矢野卓見選手が登場。前回の「QUINTET FIGHT NIGHT in TOKYO」1回戦で実際に相まみえた2人である。
「(試合では)すごいコールしてもらって、俺って人気者だなあって思いました(笑)」(矢野)
また、今回出場する「TEAM 10th Planet」代表であり、ラバーガードを考案した“奇才”エディ・ブラボーも登場した。
スター誕生! 桜庭がスカウトした逸材に驚愕
さあ、1回戦のファーストマッチ。今回、桜庭率いる5人組は「TEAM Reebok」と名付けられた。
「優勝したいですね。自分自身がまずは1勝するっていうことで。チームの一人ひとり、メンバーが『自分は1勝する』と考えてやれば、それがチームの結果になると思うので、頑張ります!」(桜庭)
対するは「TEAM Tiger Muay Thai」。タイのブーケットにあるムエタイジムだが、ジム内にはMMAや柔術のための設備もあり、アジア屈指の名門であり強豪とも言える存在だ。
入場時、桜庭はサクマシンの覆面をかぶって入場。気合が入っていそうだ。桜庭は今回、選手の順番について「野球の打順をイメージした」とのこと。一方、「TEAM Tiger Muay Thai」はタイガーマスクのテーマ曲「おまえは虎になれ」に乗っての入場だった。
まずは、ユン・ドンシク(Reebok)vsクリストフ・ヴァンダイク(Tiger Muay Thai)の一戦からスタート! いきなり、飛行機投げを仕掛けるヴァンダイク。
ベースが柔道のユン、投げられて心中穏やかじゃないはずだ。
その後、“ノーギの柔道”とも言うべき倒し合いの攻防が続くが、最後はユンがエゼキエルチョーク(袖車絞め)に入った体勢でタイムアップ。8分タイムアップで引き分け、両者脱落となった。
2試合目は所英男(Reebok)vsタレック・スレイマン(Tiger Muay Thai)という次鋒同士の一戦に。
所は今回含め3大会行われてきたQUINTETに全て出場中だ。両者は20キログラム以上の差があるため、この試合は4分一本勝負となる。
所、この試合でもいつものようなミラクルムーブを見せてくれる。30キログラム近い体重差がありながら勢いでグルン! とスイープしたり、エディ・ブラボーの眼前でラバーガードを仕掛けたり。普通の選手とは明らかに異なる所の動きにスレイマンは戸惑っているよう。
その後も両者激しく動きながら関節を取り合うが、そのままタイムアップ。攻め気満点の激しい試合だった。体重差にめげず取りに行った所に拍手だ。
3試合目はハイサム・リダ(Reebok)vsバイキング・ウォン(Tiger Muay Thai)という中堅同士の一戦に。ハイサムは現在25歳、前回の「QUINTET FIGHT NIGHT in TOKYO」で優勝したCARPE DIEMから桜庭がスカウトした選手だ。
実は、彼がとんでもない強さだった。まず、アンクルピックと呼ばれる足を持ち上げるパスガードをハイサムが仕掛ける。呼応して下からウォンが足を取りにいくと、カウンターでハイサムが足を取り返す。そのままアンクルロックでキュッと捻ると、ウォンはたまらず速攻でタップ!
試合時間、わずか23秒。出番を待つ桜庭も「強えー!」と感嘆する秒殺劇だった。
4試合目はハイサム・リダ(Reebok)と、副将のアレックス・シルド(Tiger Muay Thai)の一戦。両者には20kg以上の差があるため、4分一本勝負となる。
この試合でハイサムは自ら引き込み、またしてもアンクルを狙う。
そして、流れの中で膝十字に移行して一本! この試合は34秒殺!! 2試合連続の秒殺だ。
続いて「TEAM Tiger Muay Thaiは大将のスチュアート・クーパーが登場。ハイサム・リダは当然勝ち残りで、もちろん3人抜けを狙う。まだ呼吸は乱れていなさそうだ。
開始間もなく、リアネイキッドチョークを決めるハイサム。これに、スチュアートはたまらずタップ!
新鋭のハイサム・リダ、脅威の3人抜き! ちなみにハイサムの得意技は三角絞めなのだが、それ以外の技でTEAM Reebokを勝利に導いた。誇張なしに「スター誕生」と呼んでいい瞬間だと思う。だって、格闘技版ハットトリックをやってのけたのだから!
一撃必殺! サンビストの足関節が炸裂
一回戦の2組目は石井慧率いる「TEAM VAGABOND」とエディ・ブラボー率いる「TEAM 10th Planet」による一戦。石井は今大会に向け、世界で練習する中で出会った選手たちをスカウトしたとのこと。「VAGABOND」とは「放浪者」を意味する言葉である。
まずは、クリシェック・スチョラスキー(VAGABOND)vs PJバーチ(10th Planet)の一戦からスタート。中盤、スチョラスキーはボディロックしながら肩固めを掛けるという見たことのない攻めを披露。
終盤ではPJバーチが腕十字を仕掛け、スチョラスキーの肘はかなり危険な方向へ曲がったものの、ここをスチョラスキーは極めさせない。
攻めと攻めが一進一退、数珠つなぎのような攻防だ。最後は、お互いがアキレス腱固めを掛けた体勢でタイムアップ。見応え十分、熱い先鋒戦だった。
2試合目はジョアオ・アシス(VAGABOND)vsリッチー・マルティネス(10th Planet)の一戦。アシスは2013年のADCC(世界サブミッション選手権)90kg以下級チャンピオン、中井祐樹曰く「今大会の台風の目」である。
リッチーはいきなりラバーガードを仕掛けて腕を取りかけるも、アシスは足関節を仕掛けて反応。
とにかく、リッチーがやるのだ。ADCCチャンピオンのアシスを極めるまであと一歩のところまで追い込みまくる。
一方のアシスはアキレス腱固めをかなり深く極めたのだが、リッチーはうまく脱出。この熱い次鋒戦もタイムアップ! 息が乱れていないリッチーに驚きだ。
3試合目は石井慧(VAGABOND)vsジオ・マルティネス(10th Planet)という驚愕の顔合わせ。石井は107.10kg、ジオは64.75kg、両者の体重差はなんと40kg強!
もちろん、石井は物凄い圧力で上から押さえ込みにかかる。パスガードも見事。
その秘訣だが、石井曰く「自分は飛ぶんです」だそうだ。しかし、その都度ラバーガードの体勢に戻ってみせるジオ。
そんな中、石井が腕を取り、40kgの体重差を利したパワーで無理矢理キムラロックの体勢へ! ジオは地面へ這いつくばることで隙間をなくし、技の完成を防ぐ。
そして、そのままタイムアップ。ジオにとっては値千金のドローだろう。
4試合目は世界サンボ選手権90kg級優勝者のアンドレイ・カズショナク(VAGABOND)vsアミール・アラム(10th Planet)による一戦。
これが、凄かった。ビクトル投げのような形で自ら倒れ込んだカズショナクがアミールの脚を取り、膝十字固で56秒殺の一本勝ち!
アミールは激痛で試合後もしばらく立ち上がれなかったほどだ。
スタンドから直接足関節に入れるサンビストの恐ろしさが如実にわかる一戦だった。柔術ばかりじゃやっぱり寂しい、サンボもあるのだ!
続いて、10th Planetからは大将のアダム・サックノフが登場。
波に乗るカズショナクはいきなりアキレス腱固めを仕掛けるも、それを凌いだサックノフはリアネイキッドチョークで対抗。これが見事に入り、サックノフの一本勝ち!
やはり1人抜いた後の試合はしんどい……。
というわけで、両チームの大将同士による対決となった。サックノフとミカエル・ドビッツ(VAGABOND)による一戦。両者は20キログラム以上の差があるため、4分一本勝負となる。
ちなみに、ドビッツは2016年のNational柔道チャンピオン。その技術を活かし、20kg以上重いサックノフに背負投げを決めた! 一方、サックノフはバックチョークを決めかけるも、ドビッツは何とか凌ぐ。試合時間が短いため、そのままタイムアップ。
大将戦がドローとなり、勝敗は審判の判定に委ねられることに。結果、「TEAM 10th Planet」の決勝進出が決定!
「QUINTET.1」に続き、石井はまたしても1回戦での敗退となる。北京五輪金メダリスト、ADCCチャンピオン、世界サンボ選手権王者を擁しても勝てないとは、なんという大会だろうか……。
試合後の会見で、自身の試合について石井は悔恨のコメントを発した。
「体重差があって、あそこは僕が取るべきだったんですけど取れなくて非常に残念でした。一回取ったんですけど、相手の腕が折れるのもわかったんですけど、折れても全然参ったしなくて、それから逃げられてしまって……。相手もすごく気持ちが強かったし。相手の腕は絶対折れました。音も聴こえて」
「QUINTET.1」の時と同様、石井は4分という試合時間も不満のようだ。
「前回も今回も4分の試合なんで、ギャラ泥棒だと思われますね(笑)。4分でやってギャラもらって帰るなんて……(笑)。今回、会場に来るための移動時間は15時間、その前のキャンプは集中して6週間やりました。それで、試合は4分間(笑)。いや~、悔しいですね」(石井)
桜庭和志、悔しさ丸出し
決勝はTEAM ReebokとTEAM 10th Planetの対決に。カズショナクに膝十字を極められたアミール・アラム、そして石井が「腕を折った」とアピールしたジオ・マルティネスは、どうやら無事なよう。5人揃って決勝へ現れた。
1試合目は中村大介(Reebok)vs PJバーチ(10th Planet)の一戦。中村はバーチにバックを取られながら相手の腕を取って逆転しようという体勢を見せる。これは、まさに桜庭がよく見せる動き。一方のバーチはバックチョーク、または尻を乗せながらのアームロックで中村を追い詰める。
そのまま、試合はタイムアップ! 先手を取るバーチ、ヒヤッとする場面の多い中村、そんな展開で進んだ熱い試合だった。
さあ、2試合目はいよいよ桜庭が登場! 桜庭和志(Reebok)vsリッチー・マルティネス(10th Planet)という一戦。さながら“サブミッションの桜庭”と“ラバーガードのリッチー”という顔合わせか。グレイシーと闘ってきた桜庭が新世代の柔術と交わるという見方もできる。10th Planetの選手は、みんな「桜庭と闘いたい」と望んでいたという。ちなみに、桜庭は試合当日の2日前に49歳の誕生日を迎えたばかりである。
試合開始。まず、桜庭が袈裟固めを仕掛けると、リッチーはツイスター(グランドコブラツイスト)を狙う形で対抗。
その後、桜庭はリッチーの膝をキーロックのような形で固めるも、リッチーは「効いてないよ」と余裕のポーズ。いや、これは明らかに効いているはずで、痛さの裏返しだ。
しかし、桜庭の方も極めきれない。膝を攻めながら「クソー!」と声を上げる。
そして、上になったリッチーは桜庭にダースチョークを決める。これが逃れられそうにない。「クソー!」と声を上げた桜庭は、リッチーの背中を手の甲で叩いてタップした……。桜庭、無念。衝撃の一本負けだ。
「やられたー!」と絶叫し、見るからに悔しそうな表情の桜庭。膝への攻めに体力を使い過ぎたところを攻められた格好だ。
続いて、TEAM Reebokから登場する中堅は、一回戦で3人抜きをやってのけたハイサム・リダである。
ハイサム、相変わらず凄いのだ。リッチーの上に乗ってグルグル回り、動きで翻弄したまま腕を取って腕十字。リッチーも防御したのだが、ハイサムはクラッチを外しちゃう。
ハイサム・リダ、1分23秒でまたしても秒殺葬だ! 主将の桜庭も誇らしげな表情ではないか。
10th Planetからは続いて中堅のジオ・マルティネスが登場、30kgの体重差があるハイサム・リダと対決だ。
ゴングが鳴るや、飛びついてハイサムの首を掴みにかかるジオ。その後、スパイラルからハイサムの脚を取りに行く。とにかくアグレッシブだ。
さらにはハイサムの首を取り、上からのギロチンチョークに入るジオ。これが見事に決まり、ハイサムはタップ!
館内、沸きまくり! 体重差を物ともせず、快進撃を続けていたハイサム・リダをストップした。マジか……。衝撃が津波のよう! 引き分けでも御の字だったのに。
さあ、TEAM Reebokからは副将の所英男が登場。ジオ・マルティネスvs所英男という夢の顔合わせが実現だ。
ゴングが鳴るや、先ほどと同様にまたしても飛びついて所の首を掴みにかかるジオ。対する所は例によって回転しながら攻めたり防いだりするのだが、ジオは堅実にポイントを突いて対処。
最後の残り15秒では所がアキレス腱固めを狙うも、極めきれぬままにタイムアップ。
ジオの強さと所の持ち味が出た好試合だったと思う。
続いての試合はTEAM Reebokから大将のユン・ドンシクが、10th Planetからは副将のアミール・アラムが登場! 一回戦で膝を壊されたアミールはちょっと足を引きずっている様子だ。
試合が始まるや、まったく怪我の影響を感じさせないアミール。腕十字に入られかけるも、脚でユンの頭を挟んでセンタクバサミのような体勢で逆転。そしてユンの顎の下に腕を差し込み、バックチョークで一本!
手負いのアミールが勝利を手中に! アミールは顔をクシャクシャにして泣きながら勝ち名乗りを受けた。
というわけで、優勝はTEAM 10th Planetに決定!
全試合が終わり、桜庭は選手からプロデューサーの顔へとチェンジ。大会を総括した。
「今日はありがとうございました。優勝したかったんですけど、このチーム(10th Planet)強くて。寝技だけでもコロコロ転がって面白かったですね」(桜庭)
優勝したTEAM 10th Planetには、桜庭からいつものように優勝メダルが贈呈された。
「僕の後輩が紙のメダルを作ってくれたので、あげたいと思います。じゃあ、行きます! ♪チャーン、チャーン、チャチャーン、チャーン、チャラララチャンチャンチャーン」(桜庭)
自ら優勝のBGMをセルフで口ずさみながら、桜庭が10th Planetのメンバー5人の首にメダルを掛けた。
「次回は絶対、優勝します!」(桜庭)
49歳にして試合をし、負けたら本当に悔しそうな桜庭。これは凄いことだと思う。
夏以降のQUINTETは海外へ進出
イベント終了後、まずは準優勝したTEAM Reebokの会見が行われている。
●一回戦について
「ハイサム、最高でしたね。チャッチャッチャッとやるんで、さすが……! 俺らも頑張んないとって感じで」(桜庭)
「強いとは聞いてたんですけど、こんなに強いのかってびっくりしました」(中村)
●決勝戦について
「すいません、一本取られたのは。練習の時、アレやられるんですよ。いつもの感じが出ちゃったんで、それがムチャクチャ悔しくて。次、もっとちゃんと一本取れるようにやります」(桜庭)
ハイサム 「チームが優勝できなかったのは、たぶん、そこは自分のせいだと思うんで、また次、リベンジできるチャンスが欲しいです。また、よろしくお願いします」
桜庭 「お願いします!」
ハイサム 「自分が一番若いから一番頑張んなきゃいけないのに、すいません! 負けたっていうのは、本当にすいません」
桜庭 「全然、大丈夫ですよ。今度、技教えてください!」
ユン 「もう、本当、歳だ。桜庭さんの方がもっと上だけど(笑)。試合が、なんか良くないね。メンタル面で。だから『引退すればいいか?』って思って、韓国帰って考えます」
桜庭 「えーっ!? タバコやめればいいじゃん」
※ユンは喫煙者ではなく、タバコを吸っているのは桜庭の方。
また、桜庭への個別インタビューも行われている。話題は意表を突いて、あのプロレスラーについて……。
――ストロングマシン選手が先月引退されました。サクマシンの原点でしたが。
桜庭 あーっ。引き継がせていただきます!
――じゃあ、次回はワカマツマネージャーも一緒に?
桜庭 そこまでは……(笑)。もうちょっと平田さん、増えてほしいですね。1人引退したら、ドンドンまた出てくるみたいな。それがマシンなんで。引退したけどまた出てくるみたいな。
――悲しいという思いはありますか?
桜庭 僕、(引退興行に)行きたかったんですよ。KUSHIDAに「俺、後楽園ホール行きたいんだけど。呼んで!」ってショートメッセージで連絡したけど、無視されました。
――それは、KUSHIDAがCHAOSじゃなかったからじゃないですか?
桜庭 あ~っ、YOSHI-HASHIさんに言えば良かったのか!
――桜庭さんの中では、マシンさんが引退しても……?
桜庭 やります。スーパー・ササダンゴ・マシンには負けない。緑色なんかには負けない!
続いて、優勝したTEAM 10th Planetの会見が行われた。
●一回戦について
「石井選手はテクニックが強かったしプレッシャーも強かった。向こうは『腕は大丈夫か? 腕を痛めてごめんね』って言うんだけど、僕は『チームつぶしてごめんね』って言い返した(笑)」(ジオ・マルティネス)
●決勝戦について
「桜庭選手は、この大会に出たみんながやりたかった相手。自分ができて本当に良かったと思ってます。しかも、桜庭選手にいくつかのレッグロックを狙われ、彼に疲れさせられて、次の試合が全然ダメになってしまった。2試合目の相手のハイサムは思ったより全然強くて、パワーが印象的だった。キムラロックがあまりに深く入ってしまって、腕が折れてしまいそうだったからタップするしかなかった」(リッチー・マルティネス)
それにしてもだ。一本取られて衝撃になる49歳の選手が桜庭の他にいるだろうか? 負けて、改めて価値を再認識したというか。
ちなみに、QUINTETは年内にアメリカとイギリスでの開催が予定されている。正直、このイベントの重要性をわかっているのは日本よりも海外。世界を巻き込んで、来年以降に日本へ逆上陸する、そんな流れになるだろう。
マシンの引退を残念がり、ユンの引退に待ったをかけた桜庭。この男の引退はまだまだ先のようだ。
(取材・文・撮影:寺西ジャジューカ)