元ピンク・レディー未唯登場!寺山修司生誕記念イベント


現在、開催中の第28回東京国際映画祭。その中のコンテンツとして、10月24日(土)にTOHOシネマズ新宿にて、特集上映「寺山修司生誕80年 TERAYAMA FILMS」のトークイベントが開催され、ゲストとして元ピンク・レディーのミーこと未唯mieが登場した。

1976年、ピンク・レディーとして「ペッパー警部」でデビューした未唯。舞台、ミュージカル、コンサート、テレビなど多岐に渡り活動しており、寺山の戯曲「宝島」「星の王子さま」などにも出演している。

今回、寺山修司追悼特集で公開された『草迷宮』について、未唯は「(時間をかけて色調補正したということで)以前DVDで拝見したときに比べると色がとても鮮やかになっていました!モノクロとカラーのところのコントラストがハッキリとしていました」と感激した様子。作品については、「『草迷宮』は78年撮影だということですが、よくあの時代にああいう景色を撮れたものだな、と思いました。驚きました。糸車なんて今はお目にかかれないですよね」と感想を述べた。

少年時代から俳句を書き、短歌の歌人、戯曲家、ラジオドラマ作家、映画の脚本家として活動し、31歳で劇団『天井桟敷』を設立した寺山については、「幅が広くて深過ぎる人。痛みの部分を掘り下げて見せてくれる人ですね」。彼の紡ぎ出す世界には、カルチャーショックを覚えたそうで、「こういう世界があったのか、知っている世界と全く違う…と衝撃的で。触れたことのない世界でしたね」と振り返った。

また、「若い時に出会っていたら『天井桟敷』に入団していたと思いますか?」という質問には「今だったらできることもあるかもしれませんが…。若いときの私には無理だったと思います」とキッパリ。

「私は親の呪縛を抱えている方の人間でして、世間の暗いものをとことん見せない、聞かせない、という育てられ方をしたんです。ですが、なんとなく、何か寺山さんの世界が想像できるような母の子供時代の話が、近所の人との会話の中から漏れ伝わってくるんですね。狐?たぬき?に化かされて夢に出てくるとか、夜這いに入られたとかね(笑)。寺山さんは、そういう影の部分を鮮やかに描かれてますよね。私にとってはドギマギしちゃう部分がありました」と、自身と寺山の世界との距離感を説明していた。【取材・文/平井あゆみ】
 

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