寺山修司の戯曲を紫テントで中屋敷法仁が演出 赤坂芸術祭『血は立ったまま眠っている』主演に押田 岳

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2025.8.27

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2025年10月5日(日)より赤坂サカス広場・特設紫テントにて開催される「赤坂芸術祭2025」。そのメイン公演として、寺山修司の処女戯曲『血は立ったまま眠っている』が、柿喰う客の主宰・中屋敷法仁の演出で上演されることが決定した。

寺山修司の短い詩から着想を得て書かれた本戯曲は、浅利慶太の演出で劇団四季によって初演され、2010年には蜷川幸雄演出、森田 剛主演で上演されるなど、その前衛的な構成と強烈な言語感覚で、演劇界に大きな影響を与えてきた名作だ。

主演・良役にはジュノン・スーパーボーイ・コンテストでデビュー『仮面ライダージオウ』で注目され、映画・ドラマ・舞台で活躍する俳優・押田 岳。また、灰男役に武子直輝、夏美役を川崎愛香里が務める。

押田岳

押田岳

武子直輝

武子直輝

川崎愛香里

川崎愛香里

六十年安保闘争を背景に若者の孤独、抑圧された情動、時代への反抗を演出家・中屋敷法仁がどのように描き、現代を生きる我々に何を突きつけるのか。中屋敷法仁よりコメントが到着した。

中屋敷法仁(演出)

中屋敷法仁

中屋敷法仁

少年時代の私の鞄には、寺山修司の詩集があった。それは「忍ばせる」という言葉がしっくりとくるし、それを楽しむ行為には「盗み読む」という表現がふさわしい。寺山修司の言葉を自らの手に持つこと自体が、危うい行為であると悟っていたのだろう。
「言葉は凶器になることも出来る」とは、まさしく寺山修司の言葉である。彼にとって言葉とは、ときに鋭利な刃物となって他者を深く傷つけ、また真実をえぐり出す力を宿していた。そして凶器と利器は異なる。凶器が凶器である以上、その先には暴力が待ち構えている。
「血は立ったまま眠っている」は、23歳の寺山修司が残した言葉たち。読み返せば読み返すほどに、生々しい言葉たちから凶器としての覚悟が感じられる。それらが俳優たちの肉体を通して、紫テントという未知なる空間で解き放たれることを心待ちにしている。言葉は果たして、この時代を切り裂くジャックナイフとなり得るのか。俳優たちと共に巡る冒険。是非ともその瞬間に立ち会っていただきたい。

公演情報

赤坂芸術祭2025「血は立ったまま眠っている」
 
【期間】2025年10月5日(日)~10月16日(木)
【会場】赤坂サカス広場 特設紫テント(〒107-0052 東京都港区赤坂5 丁目3-6 赤坂サカス内)
 
【作】寺山修司
【演出】中屋敷法仁
【出演】
良・・・・押田 岳
灰男・・・武子直輝
夏美・・・川崎愛香里
大村わたる 原田理央 長尾友里花 福井 夏 蓮井佑麻
中嶋海央 佐々木穂高 田中 廉 山中啓伍 浦谷賢充
 
料金】桟敷自由席:8,000 円(税込)
一般指定席:8,000 円(税込)
一般発売】2025年9月20日(土)10:00~

 
【公式X】@chi_nemu2025 推奨ハッシュタグ:#血眠2025
【主催】赤坂芸術祭2025 実行委員会
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