英国ロイヤルバレエの至高の魅惑を豪華出演者が披露!「ロイヤル・エレガンスの夕べ2018」まもなく開幕

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2018.8.15


大人気の英国ロイヤル・バレエ団の「いま」を感じたい

いま英国ロイヤル・バレエ団が熱い。もともと世界三大バレエ団の一角と目される人気・実力を誇るが、芸術監督ケヴィン・オヘアの下でレパートリーを拡充し、『不思議の国のアリス』(クリストファー・ウィールドン振付)のような世界的ヒット作も生んだ。ライブ・ビューイングも好評を博し、日本でも『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン』として定着してきた。そんなホットな名門の精鋭スターたちが東京に集い、夢の舞台を繰り広げる――。英国ロイヤル・バレエ団出身のジャスティン・マイスナーが率いるダンスツアーズ・プロダクション主催「ロイヤル・エレガンスの夕べ2018」(8月30日~9月1日)は要注目といっていい。

日本で「ロイヤル・エレガンスの夕べ」が行われるのは2012年、2014年に次いで3回目となり待ち望まれた公演だ。あまたあるバレエガラ公演と一線を画すのは、英国ロイヤル・バレエ団の伝統たるロイヤル・スタイルの精髄を存分に見せてくれる点にある。ロイヤル・スタイルについて一言で説明するのは容易ではないが、演劇的であると共に優雅で品格ある独自のスタイルといっていいだろう。繊細で奥ゆかしく、それでいて感情表現豊かな踊りは、ロシアやフランスのバレエとは違った独自の洗練とドラマ性を誇り、観るものを惹きつけてやまない。

【動画】ロイヤルエレガンスの夕べ 2018


英国バレエの伝統と現在を凝縮した魅惑のプログラム

上演予定作品を見てみよう。『春の声』、『シルヴィア』、『二羽の鳩』それぞれよりのパ・ド・ドゥ、『ファサード』よりタンゴは、英国バレエ興隆の祖のひとりであるフレデリック・アシュトンの名作で、ロイヤル・スタイルの何たるかを余すことなく伝えるに違いない。また巨匠ケネス・マクミラン作品から演劇的バレエの傑作『ロミオとジュリエット』よりバルコニーのパ・ド・ドゥ、洒落た感覚で魅せる『エリート・シンコペーションズ』よりベセーナ·ワルツを取り上げる。そして現在の英国ロイヤル・バレエ団常任振付家ウェイン・マクレガーの『レイヴン·ガール』よりパ·ド·ドゥや先般同バレエ団において31年ぶりとなる『白鳥の湖』新版の演出・追加振付を担い成功に導いた鬼才リアム・スカーレットの『With A Chance of Rain』を披露し、英国バレエの伝統と現在を凝縮して紹介してくれるのがうれしい。他にもジョージ・バランシンの珠玉の名品や意欲的なコンテンポラリーを披露。昨今さまざまなガラ公演が行われているがカンパニーのカラーや芸術性を色濃く反映したプログラムで勝負してくるのは貴重である。

百花繚乱、ロイヤル・バレエのスターたちが集結!

出演者は英国ロイヤル・バレエ団所属のトツプ・アーティストたちだ。ラウラ・モレーラ(プリンシパル)は演技派の重鎮としてファンから絶大な信頼が寄せられている。ヤスミン・ナグディ(プリンシパル)は愛らしく表情豊かな踊りが持ち味。アレクサンダー・キャンベル(プリンシパル)は爽やかな若者役がよく似合う。平野亮一(プリンシパル)は長身で見映えが良くサポートの上手さは天下一品。マシュー・ボール(ファースト・ソリスト)は才気あふれる美男で来季からプリンシパルに昇格する注目株だ。ワディム・ムンタギロフ(プリンシパル)はロイヤルを代表する貴公子の誉れ高く世界中から引く手あまた。ローレン・カスバートソン(プリンシパル)は『不思議の国のアリス』の初演キャストとして知られ絶頂期にあるプリマバレリーナだ。高田茜(プリンシパル)は卓越したテクニックと個性豊かな表現力を併せ持つ花形。リカルド・セルヴェラ(バレエマスター、元ファースト・ソリスト)は舞台を締める実力派の名手で「ロイヤル・エレガンスの夕べ」に欠かせない。そのほかジョセフ・シセンズ、カルヴィン・リチャードソン(共にファースト・アーティスト)という将来を嘱望される新鋭が参加する。

本場感を感じられる至福のバレエ鑑賞を

スタッフにも注目したい。照明を英国ロイヤル・バレエ団照明主任サイモン・ベニソンが担当することは重要事項だ。マイスナーも含め英国ロイヤル・バレエ団のレパートリーを知るベテランが帯同することによって、ロンドンはコヴェント・ガーデンにあるロイヤル・オペラ・ハウスで観劇しているかのごとき本場感を生む。英国ロイヤル・バレエ団の芸術性を多様な角度から照らし出す素晴らしき作品の数々、紛うことなき極上のダンサー陣、そして熟練スタッフたちと三拍子揃って期待は高まるばかり。至高の舞台の開幕は目前に迫る!

文=高橋森彦

公演情報

ロイヤル・エレガンスの夕べ2018 英国ロイヤルバレエ団トップダンサーによる豪華な饗宴
 
■日時:
2018年8月30日(木)19:00(開場は開演45分前より)
2018年8月31日(金)19:00(開場は開演45分前より)
2018年9月01日(土)12:30(開場は開演45分前より)
■会場:目黒パーシモンホール
■入場料:S席¥13,800(税込)、A席¥11,800(税込))

 
■出演:ラウラ・モレーラ ヤスミン・ナグティ ローレン・カスバートソン 高田茜 ワディム・ムンタギロフ アレクサンダー・キャンベル 平野亮一 マシュー・ボール リカルド・セルヴェラ ジョセフ・シセンズ 
■演目:
1.「春の声」よりパ・ド・ドゥ(アシュトン)-ラウラ・モレーラ&アレクサンダー・キャンベル 
2.「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ(マクミラン)-ヤスミン・ナグディ&マシュー・ボール 
3.「ラ・シルフィード」(ブルノンヴィル) -高田茜 & ジョセフ・シセンズ 
4.「ジュエルズ」よりダイヤモンドのパ・ド・ドゥ(バランシン)-ローレン・カスバートソン&ワディム・ムンタギロフ 
5.「エリート シンコペーションズ」よりベセーナ・ワルツ(マクミラン)-ヤスミン・ナグディ&平野亮一 
6.「危険な関係」よりパ・ド・ドゥ(アダム・クーパー)-ラウラ・モレーラ&マシュー・ボール 
7.「トレース」よりパ・ド・ドゥ(キャシーマーストン)-ラウラ・モレーラ&リカルド・セルヴェラ 
8.世界初演作品ージョセフ・シセンズ 
9.「シルヴィア」(第3幕)よりパ・ド・ドゥ(アシュトン)-ローレン・カスバートソン&ワディム・ムンタギロフ 
10.「With A Chance of Rain」(スカーレット)- ヤスミン・ナグディ&アレクサンダー・キャンベル 
11.「二羽の鳩」よりパ・ド・ドゥ(アシュトン)-ヤスミン・ナグディ&アレクサンダー・キャンベル 
12.「レイヴン・ガール」よりパ・ド・ドゥ(マクレガー)高田茜&平野亮一 
13.「ファサード」よりタンゴ(アシュトン)-ラウラ・モレーラ&リカルド・セルヴェラ 
14.「サムシング・ディファレント」-世界初演タップ作品-ジョセフ・シセンズ 
15.フィナーレ
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