【RUSH BALL 2018 クイックレポ】FRONTIER BACKYARD 夕焼けと月の間で繰り広げられたハッピーでカラフルな音時間
FRONTIER BACKYARD
RUSH BALL 2018【ATMC】 FRONTIER BACKYARD
総勢7人のひと鳴らしからFBYのステージは「always remember」で開始! 滑らかなTGMXの歌声が響き渡れば、人が集まり出し泉大津に涼しい風が吹き始める。もちろんこのハッピーチューンに観客は心地よくスイング。ワクワク感が増幅する。また続く「sauté」は80’Sの色合いもまとってアグレッシブに。ファルセットも一緒になってますます気分は高まり、観客は自由にダンス&クラップ。わずか2曲で最高潮といった具合だ。だがまだまだとばかりに「TWO」「Putting on BGMs」でグッドメロディを連発。ホーンのゾクゾク感や心地いいリズムは人の本能に訴えかけるのか、子どもまでもが手をあげジャンプしライブを謳歌する。
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また「Putting on BGMs」では全員が左右に手を振ってフェスならではの一体感! しかも次の「hope」ではタオル回しも発生し、TGMXは煽って観客の中へ! すでに日も沈み、輝き始めた照明もお祭り気分に拍車をかけ、楽しさが伝播して会場は多幸感であふれる。そしてTGMXが「きれいな光景ですね」と思わず口にする夕方から夜への瞬間を飾るのは「POP OF D」。スケール感がありつつも余分な力が抜けたメロディはリラックス効果も抜群。見上げれば夕焼けの反対側には大きな月も浮かび、このライブを祝福しているようだ。
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そんな中、MCでTGMXは「何年か前にギターが抜けちゃったんだけど、それをバネにして頑張ったらいいやん! って言ってくれたGREENS(RUSH BALL主催コンサートプロモーター)にお礼を言いたいと思います」と思いをポツリ。長く音楽に人生を捧げる彼らの姿勢を感じさせると、最後は今日舞台に立つFBYからの意思表示であり贈り物が! 「すべては平等って曲です」(TGMX)と、10月発表のアルバム『Fantastic every single day』収録の新曲「SO FAIR」が鳴り出す。強いビートに乗り表情豊かに展開する曲は、弾けるホーンやラフな歌声で彩られて感情を沸き立たせ、短いながらも華やかなパーティは大円団で幕を下ろした。ちなみにこの「SO FAIR」、アルバムでは西寺郷太(NONA REEVES)がゲスト参加。どんな仕上がりになっているのか、その到着が今から楽しみだ。
文=服田昌子 撮影=森好弘
RUSH BALL 2018 オフィシャルレポ―ト一覧はこちら
セットリスト
1.always remember
2.sauté
3.TWO
4.Putting on BGMs
5.hope
6.POP OF D
7.SO FAIR