“Hikaru”のただのヲタ活 Vol.5 京都でのヲタ活レポートと「Hikaru的自由論」

コラム
アニメ/ゲーム
2018.10.16

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「Kalafina」のHikaruが自分の好きなものを“オタク的に”熱く語る本コラム。第5回目の今回はHikaruの京都紀行と、彼女の思う"自由”ついてのおはなし。

初めましての皆様にも、既に出会えている皆様にも、構えずに読んでいただきたいコラム『“Hikaru”のただのヲタ活』第5回目です!第1回目は自己紹介させていただきましたので、初めましての皆様はそちらも是非チェックしてみてください♪(vol.1はこちらから!)

10月になり、秋アニメもスタートした今日この頃。皆さん如何お過ごしでしょうか。自分は9月に引き続き「芸術の秋」を満喫しております。

前期のアニメを見ながら、今期のアニメをチェックしていた時にふと、たくさんの作品がある中で、自分が惹かれるものの特徴として「人間臭さ(血が通っている感じ)」というのは結構重要なポイントかもしれないなと最近改めて思いました。

アニメや漫画はファンタジーなんだけど、その中で少し現実味のあるキャラクターの作り込みがあると、自分と重ねやすかったり理解度が高くなったりして、その分だけ深い愛情が湧くのかなと。

さて、そんな自分は先日京都に行ってまいりました。

もちろん…京都国立博物館 特別展『京(みやこ)のかたな 匠のわざと雅のこころ』へ!この展示会では、平安時代後期から現代までに山城鍛冶によって生み出された刀剣が展示されていて、中には国宝指定作品が19件もあります!

そして何より!自身もプレイしている刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』とのコラボ企画ありの展示会もあるということで…見逃せません。

まずは明治古都館中央ホール(重要文化財)で「骨喰藤四郎」の写し、刀剣男士の等身大パネルや書き下ろしのイラストを堪能して、グッズも購入。

ほくほくしながら、いざメインの特別展へ!

ゲームにも登場する18振り、先にもお話した国宝指定作品19件、重要文化財61件を含め、約170件が出展されています。

本当にすごい数の刀剣が展示されていて、一振り一振りをじっくり観ていると、時間があっという間に過ぎ…正直、時間が足りない…!

個人的には、「天下五剣」としても名高い平安時代の古刀『国宝 太刀 銘 三条「名物三日月宗近」』と『重要文化財 太刀 銘□忠「名物 膝丸・薄緑」』の佇まいが好きでした。短刀は、思っていたよりもしっかりしているものが多くて意外でしたし、ゲームに出てくる刀剣はこれが本物…と頭の中の刀剣男士と重ねながら見るのも面白かったです。

ゲームには出ていない刀剣にもそれぞれ顔があり、歴史の中で生きてきた気迫や優しさを感じられる気もしました。

ゲームをやる前もたまに美術館や博物館、宝物館で見る刀を興味深く拝見はしていましたが、今回の展示会はまず出展件数に驚き、その数の刀剣を実際に見てその優美さや鋭さ、迫力などに惹かれ、退館後までドキドキしてアドレナリンがなかなか治らないような感覚でした。

京都まで足を運んだので寺社仏閣も行きたい!「安井金比羅宮」と「八坂神社」へ参拝し、『劇場版 名探偵コナン「から紅の恋歌」』の聖地でもある嵐山へ移動。「天龍寺」にある「宝厳院」にて庭園を眺めながらお抹茶をいただき、ゆっくりしてきました。

紅葉している時期ならば、もっとコナンの世界に近かったかもなぁと思いながらも、来ることが出来たという喜びには変わりないな!と思うオタク…(笑)

京都はのんびり散策したり、寺社仏閣に参拝したり、美味しいものを食べたり…どれだけ時間があっても足りなくて、また訪れたくなる場所のひとつです。

この間、上映期間終了ギリギリで観に行けた映画。

『若おかみは小学生!』

泣いた。なんて健気…。心が洗われる作品。

大人になると「小さい子はまた“こども”だから」って考えがちだけど、“こども”はこどもなりにたくさん考えてるんだよなぁ…と、当時の自分を振り返りながら思い出したりして。そして、考えの柔軟さ行動力、思いやりを持って人と向き合うことの大切さを改めて感じました。

やっぱりアニメにはたくさんのメッセージが詰まっている!作り手の方々の思いとは違うものを感じているかもしれないけれど…。

それでも、こうやって受け手になって、自分にとって何か思い出したり、背中を押してくれるもの、良いメッセージだったりを感じたとしたら、それはそれとして受け取って良いのだと個人的には思うのです。

前にコラムで、アニメや漫画には夢や希望が詰まっているとお話しましたが、そう感じる理由のひとつが今お話したことなのかも。ファンタジーは自由だからこそ、そこに見い出せるものがあるのかな。

自由について考えてみると、自由はとても広くて優しいけれど、厳しいものでもあるなと思います。たくさんの選択肢がある中で自分の欲しいものを見つけることは、欲しいものがはっきりと決まっている場合はすぐに見つかるかもしれない。そうでない場合は難しかったり、迷ってしまったり、苦しくなったりすることもある。だから、自由を幸せと感じる時も、困難に感じる時もあるな、と。

だから、矛盾しているけれど、常に自由を欲すると同時に自由に立ち向かっている。矛盾してるいるとわかっていても、それをやめられない不思議。欲望って恐ろしいな、でもこうやって思考することが人として生きていると思う瞬間でもあります。

自分は常日頃、この世に生を受け、たくさんの人に出会って今の自分があって、今の自分から成長していくには何が必要なんだろう、何をしたら自分の描く理想に近づけるんだろう、と考えて生きていて。飛躍的に解決策が見つかることはなくて、地道にコツコツと試しては、一歩一歩踏み出してきて。

この考え方は、母親や、自分の人生に関わってくれた大切な人たちの言葉や行動から学んだことです。その人たちにとっては当たり前のことかもしれないけど、自分にとってはとても大事なことを教わったなと思います。

自分がなりたい自分、自由を幸せと感じられる自分、これからも素敵な人と真っ直ぐに向き合える自分で在りたいなと思う今日この頃です。

…と、たまには真面目な話をしてみる(苦笑)

では、また次回まで。

Hikaru

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