『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへーー線の魔術』展が開催 天野喜孝ら、日本のグラフィック・アートやマンガ作品も展示
『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術』展が、2019年7月13日(土)〜9月29日(日)まで東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。
アルフォンス・ミュシャ 《ジョブ》 1896年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 (C)Mucha Trust 2018
アール・ヌーヴォーを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。彼が紡ぎだした線の魔術とも言える華やかな作品は、今もなお世界中の人たちを魅了しつづけている。
本展は、ミュシャが手がけた繊細で華やかなポスター作品群に加えて、初来日となるカリカチュア(風刺画)を含む、ミュシャ初期の貴重なイラストや、彼自身の収集品を展示。彼の作品に強い影響を受けた明治期の文芸誌の挿絵、1960年代を中心にアメリカ西海岸やロンドンで一大ムーブメントを巻き起こしたグラフィック・アート作品、そして、日本のマンガ家やアーティストの作品など250点以上で構成される。
アルフォンス・ミュシャ 《ツタ》 1901年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 (C)Mucha Trust 2018
ミュシャは日本が好きだったということで、ジャポニスムが彼に与えた影響を考察。また、1960〜70年代のレコードジャケット群を含むグラフィック・アートから、ミュシャが音楽シーンに与えた影響を展観する。そして、ミュシャ作品とならび「目玉」となるのが、その影響を受けた日本の文芸誌やマンガ、イラストの数々だ。天野喜孝をはじめとする、日本を代表するグラフィック・アーティストやマンガ家の作品を数多くも展示する(※一部複製を含む)。
天野喜孝 《ファイナルファンタジーXIV 嵐神と冒険者》 2010年 アクリル・紙 FINAL FANTASY XIV SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. IMAGE ILLUSTRATION:(C)YOSHITAKA AMANO
2019年はミュシャの没後80年となる節目の年。本展は、作品を通じて、時代を超えて愛される画家の秘密を紐解く、これまでにない画期的なミュシャ展となっている。
1. アルフォンス・ミュシャ 《黄道十二宮》 1896年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 (C)Mucha Trust 2018
アルフォンス・ミュシャ 《『装飾資料集』 図45》 1902年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 (C)Mucha Trust 2018
1. アルフォンス・ミュシャ 《舞踏 ― 連作〈四芸術〉より》 1898年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 (C)Mucha Trust 2018