人の形と陶器が奇妙に融合、高嶋英男個展「空壺の人」が開催
【空壺の人】高嶋英男個展
陶器で人の形を作る注目の美術家、高嶋英男の個展「空壺の人」が2015年7月11日(土)− 7月20日(月•祝)まで文京区・根津のギャラリー・マルヒにて開催される。
高嶋は多摩美術大学で工芸を専攻し、卒業後は東京藝術大学大学院で彫刻を専攻。異なる技法を融合させた作品を発表している。
今回の展覧会で展示される作品は 陶器で人の形を制作し、表面に絵付けをして焼成、その後一部に箔を施し制作したもの。
高嶋は今回の展覧会に向けて次のように語っている。
「——制作した作品は、人と陶器の複合体であり、妖怪とも付かない謎めいた存在です。花瓶の口は花や水がはいる場所として本来それ自体を注目する存在ではありません。そんな花瓶の口が人の顔に置き換わることで地と図が反転し普段注目しない穴が主役になります。」
「日本では「美術」という概念は明治以前は存在していませんでした。そのため日本という視点から美術を俯瞰することは「日常の生活の中にほどこされてきた美」について考えることでもあると思います。陶器の花瓶自体が絵を身にまといそこに座るということは、私にとっては日常の美に奇想が織り交ぜられた感覚とも言えるかもしれません。」
(VOLCANOISE│高嶋英男個展「空壺の人」より引用)
大正六年建造の古民家のなかで、壺の頭を持つ少年少女たちが織りなす奇妙な世界を体感してみてはいかがだろうか。
イベント情報
高嶋英男個展「空壺の人」
Gallery MARUHI × VOLCANOI
2015年7月11日(土)− 7月20日(月•祝)入場無料
開廊時間/11:00〜19:00 休廊日/7月13日(月)
主催:ギャラリー・マルヒ 企画協力:VOLCANOISE
★会場:Gallery MARUHI(ギャラリーマルヒ)
〒113−0031 文京区根津2-33-1(月曜定休/祝日除)
TEL:03-5832-9911 MAIL : maruhi.nezu@gmail.com