『月面VR展 -未来の月面都市-』が六本木ヒルズで開催中 2023年予定の月周回旅行や未来の月面都市をいち早く体験
六本木ヒルズ展望台の東京カルチャーリサーチにて、『月面VR展 -未来の月面都市-』が、2018年11月22日(木)~12月9日(日)まで開催されている。
本展を開催する宇宙スタートアップ企業の合同会社Yspace(ワイスペース)は、若き宇宙専門家4名により2018年6月に設立。宇宙をターゲットとして、ロボット技術やAI、3D表現技術などの最先端のテクノロジーを利用することで、”初めて”で世界中の人々に驚きを与えることをテーマに活動している。展覧会では、志や発想を共にする高校生たちとタッグを組んで制作したコンテンツを紹介。加速する宇宙開発のさらなる発展を目指す、若さあふれる才能が宇宙へ込めた熱い想いを、作品を通じて体験できる。
火星都市コンテストで優勝し起業した大学生が、高校生とコラボ
Yspaceは2018年6月に設立した、社員4名中2名が大学院生というきわめて若い宇宙スタートアップ企業。宇宙×テクノロジーによって、宇宙開発を促進させたいという想いから、宇宙工学やロボット工学の専門家が集結した。
立ち上げのきっかけになったのが、2017年~2018年に日本の大学生・高校生を対象に株式会社 日本HPが主催した、100万人が暮らす未来の火星都市をデザインするコンテスト「Project Mars -Education League JP-」だった。ここで最優秀賞を獲得した早稲田大学・慶應義塾大学・東京理科大学の大学生混合チームが起業したのがYspaceだ。
今回展示する月面都市のコンテンツは、コンテストで最優秀賞を受賞した都市コンセプトにもとづき、コンテストを通じて知り合った広尾学園高等学校の高校生とともに制作された。高校生の柔軟な発想から生まれる自由なアイディアと、Yspaceの持つ最新技術がコラボした新しいイノベーションの作品でもある。
ZOZO前澤社長の予約で話題の2023年の月面周回旅行も体験可能
今回展示するのは、未来の月面都市のVR体験と月周回旅行を体感できる「宇宙窓」という作品だ。単なるCGでなく、未来の月面都市の一つひとつが科学的根拠をもとにデザインされている。つながる都市という意味で「Connective City」と名付けた。月面の環境は過酷だが、居住空間自体が移動することで、宇宙服を着ることなく快適な生活を送れる様子を表現している。作品の中では、未来のオフィスやカフェ、レールを製造するロボット等を見ながら都市の探索も楽しめる。
また、「宇宙窓」の作品では、ファッション通販サイトZOZOTOWNの前澤友作社長が2023年に体験するであろう民間初の月周回旅行を表現した。作品では、月周回旅行の主催者である米国スペースX社が使うであろう地球や月の周回軌道を用いている。パソコンのモニタをのぞき込むことでパソコンのカメラが顔の角度を認識する仕組みとなっており、まるで自分が宇宙船の中から外の宇宙(地球や月)をのぞき込んでいるような体験ができる。