演劇集団キャラメルボックスが活動休止を発表
演劇集団キャラメルボックス公式サイトより画像引用
演劇集団キャラメルボックス代表の成井豊は、2019年5月31日をもって同劇団の活動を休止することを、公式サイトや公式Twitterアカウントにて同日夜に発表した。理由については「諸事情により」とのみ述べられ、現時点で具体的には明らかにはされていない。そして「劇団としての活動は休止しますが、各劇団員はそれぞれの場で芝居作りを継続してまいります。勝手なお願いで恐縮ですが、今後も温かく見守っていただけましたら幸いです」とのこと。
演劇集団キャラメルボックスは、1985年に早稲田大学の学生演劇サークル「てあとろ50'」出身の成井豊、加藤昌史、真柴あずき、らを中心に結成された劇団。作・演出の成井や真柴による完成度の高いエンターテインメント・ファンタジーと、加藤の指揮による数々の卓抜な制作手法が好評を博し、1990年12月には観客動員が1万人を突破、さらに1993年夏には観客動員2万人を越す人気劇団に。さらに当時の劇団員だった上川隆也がNHKドラマ主演に抜擢されたことも手伝い、1996年春に観客動員3万人を突破、1998年夏には4万人を突破した。代表作は『不思議なクリスマスのつくりかた』『また逢おうと竜馬は言った』『銀河旋律』『さよならノーチラス号』他多数。なお、劇団の運営は株式会社ネビュラプロジェクト(代表取締役社長 加藤昌史)が手掛けていた。
最新の公演は、やはり彼らの代表作のひとつとして名高い『ナツヤスミ語辞典』(2019年5月18日~26日/俳優座劇場)だった。次回公演を予定していた『エンジェルボール』続編の上演については「延期」がアナウンスされた。