中島美嘉が初舞台『イノサン musicale』で古屋敬多(Lead)とダブル主演、ミュージカル初挑戦の梶裕貴も出演決定
中島美嘉、古屋敬多(Lead)
坂本眞一の人気漫画『イノサン』『イノサン Rouge ルージュ』(集英社刊)を原作とする舞台『イノサン musicale』が、2019年11月27日(水)~12月12日(木)、東京・有楽町のヒューリックホール東京(有楽町マリオン11F)で上演される。さらに2020年2月にパリ公演も決定している。その主演を、中島美嘉と古屋敬多(Lead)が務めることが、このほど発表された。中島は舞台初挑戦となる。
漫画『イノサン』は、週刊ヤングジャンプ(集英社)にて2013年9号より2015年20号まで連載、コミックスは9巻まで刊行。その続編となる『イノサン Rouge ルージュ』は、グランドジャンプ(集英社)にて2015年12号より移籍連載を開始し2019年6月現在も進行中で、コミックスは10巻まで刊行されている。安達正勝『死刑執行人サンソン』(集英社新書)を出典とする本作は、死刑執行人シャルル-アンリ・サンソンと、その妹マリー-ジョセフ・サンソンを主人公とし、18世紀後半の激動のフランスを描いた歴史漫画である。舞台化にあたっては、脚本を横内謙介が、演出を宮本亜門が手掛ける。
演出の宮本亜門
シャルル-アンリの妹で、ベルサイユ宮殿の宮廷衛官“プレヴォテ・ド・ロテル"、マリー-ジョセフを演じるのが、歌手として活躍する傍ら、映画やドラマなどで女優としての顔も持つ中島美嘉。彼女が原作漫画の大ファンだったことから縁があり、今回の主演につながった。ライブにおける圧倒的な表現力で観客を魅了してきた中島にとって初のミュージカル出演だけに新境地が期待できる。
マリー-ジョセフ・サンソン役の中島美嘉
また、もうひとりの主人公、“ムッシュ・ド・パリ”と称せられる死刑執行人サンソン(マリーの兄)を演じるのが古屋敬多(Lead)。ミュージカル『プリシラ』での「アダム」役の熱演が記憶に新しい。
シャルル-アンリ・サンソン役の古屋敬多(Lead)
マリー=ジョセフの初恋の相手役「アラン・ベルナール」役は、梶裕貴と武田航平がダブルキャストで務める。梶はミュージカル初挑戦だ。また、ルイ15世暗殺未遂事件により八つ裂き刑に処されたロベール=フランソワ・ダミアンの遺児で窃盗団を率いる「ジャック」役を荒牧慶彦が、ルイ15世の公妾「デュ・バリー」役を貴城けい、「ルイ16世」役を太田基裕、シャルルやマリーの祖母でサンソン家を率いる女傑「アンヌ・マルト」役を浅野ゆう子が、それぞれ演じる。その他の配役は次のとおり。
「マリー-アントワネット」(ルイ16世の王妃)役:小南満佑子
「アンドレ」役(マリー専属の従者):前山剛久
「フェルゼン」(マリー・アントワネットの愛人)役:鍵本輝(Lead)
「オリビエ」(父親殺し)役:多和田任益
「グリファン」(敗戦の責任をとらされる元帥)役:佐々木崇
「ド・リュクセ」(悪徳貴族)役:林明寛
※その他のキャストは今後随時発表される。
「アラン・ベルナール」役の梶裕貴
舞台は18世紀パリ、そしてベルサイユ
「絶対王政」の時代、王を頂点とした身分制度により世は統べられ、「血筋=生まれ」で人々の一生は運命づけられていた。主人公シャルル-アンリ・サンソンは、 代々に渡ってバリの死刑執行人(ムッシュ・ド・パリ)を務めるサンソン家四代目当主として生まれる。死刑執行人は、国王直々に任命される「正義の番人」。だが、残酷な処刑を担うことで世間からは「死神」とも呼ばれる、十字架を背負う職業。主人公シャルルは、その職を継ぐことに苦悩しながらも、遥かな理想を胸に、死刑執行人を務め上げることを誓う。そしてもう一人の主人公はサンソン家次女マリー-ジョセフ・サンソン。 彼女は死刑執行人として天賦の才を持つ女。幼き頃から死刑執行人になることに憧れ、ベルサイユ宮廷の死刑執行人である“プレヴォテ・ド・ロテル"の職を勝ち取る。壮麗なる宮殿、麗しき人々の服飾、美術…。人類の創造しためくるめく美の都と、背中合わせの危うき「死」の世界で、謳歌される人間たちの賛歌。過酷な運命に気高く立ち向かう、フランス革命の"純真"を描破する、歴史大河が開幕する――!(公式サイトより)
シャルル-アンリ・サンソンは実在した死刑執行人。当時の処刑人は、国王直属の役人であるにも係わらず、社会から蔑まれ差別を受けていた。家業を継いだシャルル-アンリは苦悩の末、熱心な死刑廃止論者となり、また革命後は受刑者から苦痛を取り除く目的で断頭機械(ギロチン)の導入を積極的に推進。しかし、ギロチンがスピーディーな連続処刑を可能としたため、シャルル-アンリは恐怖政治下において、却って2700人以上もの大量の斬首を執行しなければならなくなるという皮肉な運命に見舞われる。結果的に彼は生涯で約3000人もの処刑に携わり、その中には、敬愛してやまなかった国王ルイ16世、マリー・アントワネット、ロベスピエール、サン=ジュスト、ダントンなど多くの著名人も含まれていた。
一方、妹マリー-ジョセフ・サンソンは作者の創作した架空の人物である。苦悩する兄とは対照的に、男まさりの武闘派で、ベルサイユ宮殿の宮廷衛官“プレヴォテ・ド・ロテル"(Prévôté de l'Hôtel)となり、男装で王妃マリー・アントワネットを警護する。その従者はアンドレ。この、何かを連想させるオマージュ的なキャラクター設定がマニアたちの心情をくすぐり、連載が進むにつれどんどん人気が上昇していった。
作者の坂本眞一は、フランス革命関連の諸エピソードや同時代の諸人物を絶妙に絡ませながら、圧倒的な画力と、意外性に満ちた実験的な構成で、読者をフランス革命期の深い暗部へと誘う。随所にBLやレディコミ的な官能要素も取り入れた稀代の伝奇的な歴史ロマンとして、国内はもとより、フランスをはじめとする海外でも注目を集めている。
公演情報
■公演日程:2019年11月29日(金)~12月10日(火)
■会場:ヒューリックホール東京(各線「有楽町」駅徒歩2分)
■脚本:横内謙介
■演出:宮本亜門
■出演:
マリー=ジョセフ・サンソン:中島美嘉
シャルル=アンリ・サンソン:古屋敬多(Lead)
アラン・ベルナール:梶裕貴 / 武田航平
ジャック:荒牧慶彦
デュ・バリー:貴城けい
ルイ16世:太田基裕
マリー・アントワネット:小南満佑子
アンドレ:前山剛久
フェルゼン:鍵本輝(Lead)
オリビエ:多和田任益
グリファン:佐々木崇
ド・リュクセ:林明寛
アンヌ・マルト:浅野ゆう子
■企画・運営:Jnapi L.L.C.
■公式サイト:http://jnapi.jp/innocent