ユーザーと直接やりとりして作ってきた5年間が積み重なった『白猫プロジェクト Music Live 2019』開催への思い~コロプラ・浅井大樹Pインタビュー~
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スマートフォン向け本格3DアクションRPG『白猫プロジェクト』初となる単独音楽ライブイベント『白猫プロジェクト Music Live 2019』が2019年7月13日(土)と14日(日)に東京新宿区の日本青年館ホールにて開催される。『白猫プロジェクト』の世界観を、生演奏とスクリーンに映し出される映像で楽しむことができる本イベントは、リリース5周年を目前として遂に開催される単独音楽イベントだ。一体どんな内容になっていくのか、グッズや
――『白猫プロジェクト Music Live 2019』(以下『Music Live 2019』)の前に、『白猫プロジェクト』のこともお伺いしたいと思います。まもなく5周年というところで、この5年間いかがでしたか?
あっという間だな、という感じですね。スマートフォン業界自体の流れが早いといいますか。『白猫』をリリースした頃は、「一生懸命作って一生懸命出しました」みたいなところが、多かれ少なかれ感じられたと思うんです。それが今や、リリース時点でのクオリティが、もうハンパないゲームがバンバン出てきていています。我々は5年の間、ずっと『白猫』の運用を続けてきたわけなんですけど、多くのお客様に受け入れていただいてるので、それらのゲームに負けるわけにはいかないなという気持ちがあります。ついてきてくださってるお客様に対して、できる限り恩返しをしていかなくちゃいけないという気持ちがかなり強くなってきています。
――2014年に『白猫プロジェクト』がリリースされたとき、ゲームユーザーが「スタミナ無し」っていうのが、「止めどころがない!」かつ、すごく革新的なアクションRPGだと話していました。そこから5年経って、現状のスマホゲームを取り巻く環境を、浅井さんはどういう風にご覧になっているのでしょうか。
実は『白猫プロジェクト』を出した当時からイメージはあったんですけど、「”スマホ”ゲーム」っていう括りも、もうあまり無いなと思っているんです。もっとさかのぼってしまうと、スマートフォンが世に出た瞬間に、「これは携帯ゲーム機と何も変わらないな」と思ってこの業界に入ってきたので、コンシューマーも含めて、いわゆる「ゲーム」という括りの中でどう戦っていくかっていうのを『白猫』を出した当時はものすごく考えていました。
アクションRPGで、スマートフォンで、キャラクターを自由に動かせて、協力プレイもできてというシステムを「革新的だ」って多くのかたに言っていただいたんですけど、「ゲーム」というエンターテイメントの括りで見ると、そこまで新しいものでもなく、スマートフォンでできるというところがすごく新しかったなと思っていました。そこから5年経って考えてみると、操作性やクオリティもコンシューマーゲームと遜色ないゲームがばんばん出てきてますし、「ゲーム以外のエンターテインメントとも競合している」ということをかなり言われています。Netflixとかはまさにその一つですね。エンターテインメント全般のなかで、ゲームとしてどうやって生き残っていくか、お客さんに選んでいただく存在になっていけるかというのが、かなり重要視されている世界になっているなと考えています。今回『Music Live 2019』を実施するのも、それに近いところがあるのかなと。ゲームがメインではあるんですけど、いかに『白猫プロジェクト』というコンテンツをお客様に愛していただくかをしっかり考えていかないと、この先、『白猫プロジェクト』をずっとお客様に愛していただく、ファンでい続けていただくのは難しいんじゃないかと思います。
――そうですよね。(ゲーム、コンテンツが)生まれてくる本数も増えていますし、同時に、終了していくコンテンツも、増えています。その中で『白猫プロジェクト』は5年間トップシェアを守り続けて、ある意味第一線で走り続けていますが、浅井さんの中で、特に印象に残っている出来事はありますか?
基本的にはお客様とのコミュニケーションがうまくいった瞬間というか、一緒に盛り上がってるなと感じられた瞬間というのが、ものすごく印象に残りますね。初期の頃で言うと、「茶熊学園」というイベントがかなり印象に残っています。投票で登場するキャラクターを決めたのもあるんですけど、お客様とコミュニケーションが直にできる、生放送で生まれたコンテンツということも含めて、一体感がかなりありましたね。
あと、去年の4周年では、記念イベントが始まる7月14日を起点として、実は3カ月ぐらい前から伏線をずっと入れていたんです。お客様には各イベントで「これ、何かに繋がっているんじゃね?」とあれこれ考察していただき、それが結実した結果、4周年イベントでバーンと爆発的に盛り上がったことがありました。あれも我々の「こういう風にお客様に盛り上がってほしいな」という隠れたコミュニケーションにちゃんと反応していただけて、すごく印象に残っています。
――『白猫プロジェクト』は、けっこう初期のころからユーザーと運営チームの対話に重きを置いてるっていう印象がすごくあります。僕の周りだと『黒猫のウィズ』(『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』)のユーザーが『白猫プロジェクト』をやったり、その逆もあり、御社が作られているゲームの中でも相互感が、ユーザーの意見をゲーム上でダイレクトに出してくれるのが、すごく印象的なんです。運営上で心がけていることはありますか?
そこは確かに大事にしていました。そもそも僕、『黒猫のウィズ』を運用して、その後『白猫プロジェクト』の運用に携わったので、ほぼ両方見てきました。魂というか、こういう風に運用していきたいという想いの根っこは、お客様とどうやって一緒に盛り上がっていくか、というところにずっとあります。あと一つ、大きいと思うのは、運用チームがみんなゲーム好きなんです。そもそもプレイヤーとしてゲームを遊んでいて、かつ、仕事として運用や開発をしているところも要因の一つかもしれないですね。
――自分がプレイして面白いものを運用していくみたいな。
そうですね。
●『白猫プロジェクト Music Live 2019』開催のきっかけは?
――ユーザーとお互いに面白いと思えるものを作っていこうという流れの中で、今回の『Music Live 2019』は初の単独の音楽イベントですよね。まずは『Music Live 2019』開催に踏み切った理由、もしくはきっかけをお聴きできますか。
(c)2014 - 2019 COLOPL, Inc.
そもそもやりたいねという話は昔からしていました。イベント1個1個に対して曲1個1個作ってますし、歌が入ったり、アイドルものっぽいことをやったり、曲がゲームに与えるインパクトっていうか、演出や楽しみとかもかなり大きなウェイトを占めていたので。直接のきっかけになったのは、去年12月の『コロプラフェス』ですね。そのステージの中に「Music Live」があったんです。1時間弱くらいのステージだったんですけど、大変盛り上がりまして、これはしっかりした場を設けて開催すればお客様も喜んでいただけるに違いないと考えたのがきっかけですね。タイミングとやりたかった気持ちが合致したのが昨年の『コロプラフェス』で、そこから半年ちょい経って、ようやく『白猫プロジェクト Music Live 2019』開催の運びになって、大変うれしいですね。
――ゲームミュージックってゲーム中にずっと流れているじゃないですか。だから、刷り込まれるんですよね。オープニングの曲を聴くと、だいたいプレイングを思い出すというか。
ゲームを特に長く遊んでらっしゃるお客様であればあるほど、思い入れがすごくあるかなと思います。おそらく選曲一つとっても、けっこう昔のイベントとかもあったり、最近のものもあったりとか。もちろん皆さん聴いていらっしゃる定番も入っているので、そのあたりはかなりお楽しみいただけるというか、思い出すポイントになるはずです。
去年『魔法使いと黒猫のウィズ Live Concert 2018』を開催したときも、僕もいま話したような体験ができました。きっと『白猫プロジェクト』を遊んでいるお客様であれば、間違いなく、当時のプレイを思い出すことも含めて、感動していただけると思っています。
――今回は「世界観を生演奏、さらにスクリーンに映し出される映像」とあるんですが、そこもこだわっていく感じですか?
そうですね。音楽だけではなくて、映像も含めてお客様にしっかり世界観を感じていただきたい。舞台を楽しんでいただくって言ったらいいですかね。音楽だけじゃなく、その場全体を楽しんでいただけるような形になるといいかな、と考えています。
●楽曲持ち帰りと特製グッズも豪華
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――『白猫プロジェクト』の5周年記念アートブックのPVも拝見したんですけど、かなり見応えがありそうですし、あれと同じような感じになるっていうのが、ファンアイテムとしても良さそうですよね。
もう、ファンのかたであれば、必携のものになると思います。あと、一つ面白い試みとして、今回、当日の演奏された楽曲をあとからダウンロードできるサービスが
――会場で販売されるグッズもかなりファンは気になっていると思うんですが。
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缶バッチのイラストも12種類ご用意していますし、ラバーストラップやタオルなども結構気合を入れて作ってますので楽しみにしていただけますと。
●アニメ化、そしてさらにその先も運営は長期で考えている
――ちょっと今後の話もできればと思います。例えば、言える範囲で「こういうことを『白猫プロジェクト』としてやっていきたい」みたいなことはあったりしますか?
ゲーム内の展開については、まさにいま社内で話していますね。5周年って、ひとつの節目じゃないですか。なので、中・長期的といいますか、「年内こういう風にやりましょう」ということはある程度固まってきてるんです。今後のもうちょっと先の展望については、ちょっとなにか申し上げるのはなかなか難しいかな……という感じです。
――先々のことも考えているよ、と。
そう言えるかなと思います。ゲーム外では、発表されているところだと、今回の『Music Live 2019』もそうですし、来年としか言ってないんですけど、いよいよTVアニメ放送が始まったりだとか。やりたいよねって言いながらなかなか実現しなかったことが、ようやく実現し始めている状況ではあります。まずはそのあたりをしっかりとお届けして、お客様に喜んでいただくことを叶えようかなと。
――僕の中では遂にアニメ化か!という感じですね。けっこうじっくり作っていらっしゃるんでしょうか?
そういう側面もありますね。あとはすでに発表はしていますが、3周年を記念して開催されたイベント「ゼロ・クロニクル~はじまりの罪~」をアニメ化することになっています。あのイベントは『白猫プロジェクト』本編の根元の物語と言うか、すべてのはじまりの物語で、かつ、ゲームでは描ききれなかった部分もいろいろとある「アニメ化」に相応しいタイトルだなと感じています。長く様々なイベントを開催してきたから、今回ようやく実現することができました。
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――『白猫プロジェクト』って、「ゼロ・クロニクル」とかの重厚なストーリーもあれば、かと思ったら、「茶熊学園」みたいな、ポップな、コメディっぽいところがくっきり分かれてるイベントもあって、多種多様な雰囲気のイベントがあるイメージですが、その辺は狙っている感じですか?
そうですね。リリースした直後は、明るいイベントをたくさんやる方向で進めていました。『白猫プロジェクト』の直前まで『黒猫のウィズ』を運営していたんですけれど、『黒猫のウィズ』はシリアスというか硬めで、プレイされてる方も年齢層が高めでした。『白猫プロジェクト』に関して言えばもうちょっと幅広い年齢層の方でも遊べるゲームにしたい思いがあったので、わりと明るくポップで、ふざけたキャラクターも出していこうというベースが初めからありました。ただ、それだけではストーリーとして面白くないよねとか、シリアスもたまに入れていこうよってところで、徐々に今のバランス配分ができてきたかなとは思います。
――その辺のバランスを織り交ぜたところが今回のライブでも楽しめたりするのかな、みたいなところを感じますが、いかがでしょう。
そうですね。『白猫プロジェクト』はイベント1個1個性格が全然違うじゃないですか。あるキャラクターはめっちゃシリアスで、こっちギャグ調だったりとか、こっちは「茶熊」っぽいとか。「茶熊」に関して言えば、完全に遊びがメインですね。それぞれのイベントが違う世界観を持っているので、それに合わせてオケ編成もの、バンド編成ものがあったりだとか、さまざまなバリエーションを用意しています。
――なるほど、だから“Music Live”という括りなんですね。オーケストラライブとかではなく、あくまでも『Music Live』。
そうですね。
――あらためてお話をお伺いしながら考えると、『白猫プロジェクト』は世界観がどんどん広がってますね。
世界観を広げること前提で、組んでいますね。各地に島があって、文化がぜんぜん違う設定にしてますし、運用しながら、いろんな世界観、いろんな楽しみ方、音楽も含めて、色んなパターン、バリエーションを作って楽しんでいただきたいのが前提としてあったので、まさにそのような世界観を作れていると思います。
――ということで、改めて今回の『Music Live』が気になっているユーザーに向けて一言コメントいただければ。
今回のような音楽イベントに興味があったり、来てみたいと思ってくださる方って、きっと『白猫プロジェクト』のコアなファンというか、しっかりファンでいてくださってる方々が非常に多いんじゃないかと思っていて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ずっと遊んでくれてありがとうという気持ちをこの音楽イベントを通してお伝えしたいなと思います。これまで『白猫プロジェクト』って、『Music Live』系のイベントがあまりなかったので、そこに対して「どうなんだろう?」って不思議に思われる方もいらっしゃると思うんです。ゲームだけじゃなくて、ゲームを飛び出して、体験する場の楽しさって言うのは、格別なものがあると思っています。まして、今回のような、音楽が入ってくると、より世界観が大きく広がっていくというか、体験できる幅、体感できるものも大きくなっていくと思っています。
『Music Live 2019』はゲームのファンである方であればお楽しみいただけるものになっていることは間違いないので、ぜひ来ていただきたいです。僕自身も、去年の『黒猫のウィズ』の 『Live Concert』は間近で見て、ほぼ「泣きそう」みたいな状況になっておりましたので(笑)。
――『白猫プロジェクト』的に言うと、ある意味「Music Live島」ですもんね。みんなでそこで、冒険を一緒に楽しめると、いい経験になりそうですね。
そうですね、今回のイベントは偶然、2日目の7月14日が『白猫プロジェクト』の誕生日なんです。『Music Live 2019』は13日と14日にやるので、『Music Live 2019』を観て、そのまま生放送を見ていただいて、みんなでお祝いして、はい翌日また会場で会いましょう!みたいな感じのいい流れができるなと(笑)。初めての『Music Live 2019』が、『白猫プロジェクト』誕生日にできることも、すごく縁と言うか、感じるものがあります。僕も2日目は会場に駆けつけますので、ぜひみんなで一緒に楽しみましょう。
インタビュー・文:加東岳史 撮影:林伸行
イベント情報
『白猫プロジェクト Music Live 2019』
日程:2019年7月13日(土)1公演、7月14日(日)2公演の全3公演
会場:東京・日本青年館ホール
公演日程:
2019年7月13日(土) 開場16:00 開演17:00(終演19:00頃)
2019年7月14日(日) 開場11:30 開演12:30(終演14:30頃)
2019年7月14日(日) 開場16:30 開演17:30(終演19:30頃)
※日程により一部演出が変わりますので、予めご注意ください。
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・プレミアム
価格:12,000円(税込)
・レギュラー
価格:8,900円(税込)
●出演者/演奏者:
・砂守 岳央(未来古代楽団) 音楽監督
・山崎 寛子
●公演に関する問い合わせ:
Zeppライブ
電話:03-5575-5170(平日13:00~17:00のみ)
※未就学児童の入場は不可となっております。
※座席は全席指定席となります。
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※いずれの
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※会場内外で発生した、いかなる事故、事件、盗難、負傷等につきまして、主催者、会場、アーティストは一切責任を負いませんので、お客様ならびに保護者の方々の責任において対応していただきますよう、お願いいたします。
※会場内外では、お客様ご自身の責任において行動の上、対応していただきますよう、お願いいたします。事故や傷害等を起こされた場合については、当事者間で問題解決をしていただきます。お客様間のトラブルに関しても、主催者はその協議等、問題解決には一切関与致しませんので予めご了承ください。
※プレミアム
※携帯電話を含む、出演アーティストの撮影・録画・録音等はいかなる場合も禁止いたします。守られない場合は没収あるいは退場していただくことがあります。他の来場者へ危害が加わるおそれのある行為は一切禁止します。誰もがライブを楽しめるようマナーを守りましょう。同行為において他の来場者が怪我等、被害を受けた場合、主催者・会場・出演者は一切責任を負いません。
●二次先行抽選予約日程
取扱い券種:プレミアム
受付期間:2019年6月7日(金)16:00~6月16日(日)23:59まで
※予約の受付は、全て抽選となります。
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上記に該当すると思われる行為が発見された際は、該当
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■入場前に半券(控券)を切り離すと無効になります。また、
【その他重要な注意・禁止事項】
■未就学児童の入場は不可となっております。
【車椅子でご来場予定のお客様へ】
■車椅子をご利用のお客様は、予め各公演窓口へご連絡を頂けますようお願い致します。
【その他注意事項】
■会場内では、オフィシャルカメラマンや取材メディア等、様々な写真撮影及び映像収録が行われています。ご来場者がテレビ・新聞・雑誌・WEB等に露出・掲載される場合がありますので、予めご了承ください。