ナチス打倒の秘策は携帯名機“ノキア”だった!『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』秘話をティモ・ヴオレンソラ監督が明かす
ノキア3310 映画『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』より (C)2019 Iron Sky Universe, 27 Fiims Production, Potemkino. All rights reserved.
7月12日(金)公開の映画『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』。同作に、携帯電話の名機“ノキア”が登場していることがわかった。
『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』は、第二次世界大戦後にナチスが月の裏側に逃れ、秘密基地を建設、人類侵略を開始する……というシニカルな設定のSFアクション映画『アイアン・スカイ』の7年ぶりとなる続編。前作はクラウドファンディングで1億円を集め、製作にこぎつけたことでも話題になった。続編である『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』も、クラウドファンディングサイトIndiegogoで1.5億円を集めている。本作の舞台は、『アイアン・スカイ』の30年後。地球は月面ナチスとの戦いに勝利したものの、核戦争のために自滅・荒廃し、エネルギーが枯渇のため絶滅の危機を迎えていた。主人公のオビは、地球深部に新たなエネルギー源があることを知り、“ロスト・ワールド”へ旅立つ。しかし、そこでナチス・ヒトラーと結託した秘密結社ヴリル協会と対峙することになる。
本作には、世界で圧倒的なシェアを誇るiPhoneユーザーと、スティーブ・ジョブズ、そして、Apple製品を信仰する宗教“ジョブズ教”が象徴的な存在として登場する。一方で、対照的なアイテムとして重要な役割を果たすのが、携帯電話メーカー・ノキアの端末だ。本作では、2000年に発売され2005年に製造中止されるまで、累計1億2600万台が製造された“ノキア3310”がiPhone以上のキーアイテムに。ティモ・ヴオレンソラ監督の故郷であるフィンランド・ノキア社が生んだこの端末については、2017年にはリバイバルモデルも販売されたことが記憶に新しい。
(C)2019 Iron Sky Universe, 27 Fiims Production, Potemkino. All rights reserved.
監督は、ノキア3310を登場させたことについて、「僕にとっても思い入れのある1台なんだ!最初に手にした携帯なんだよ。使っていた8台目まではずっとノキアだった。フィンランドにとってノキアはすごく重要だった。小さな国だったし、そこまで世界に影響を与えるようなものが自分の国から登場したことがなかったっていう事もあって皆が誇らしく思っていたよ。今回登場する3310というモデルはスマホ時代前の最高のデザインだ!リスペクトも込めて登場させた」と熱く語る。
(C)2019 Iron Sky Universe, 27 Fiims Production, Potemkino. All rights reserved.
公開された場面写真では、ロスト・ワールドへ不時着したオビ(ララ・ロッシ)とサーシャ(ウラジミル・ブラコフ)がノキアを使用するシーンが収められている。本編では、ノキアならでは機能が彼らを導くことになる。果たして、かつての名機は2048年の未来でどんな役割を果たすのか。
『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』は、7月12日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
作品情報
原題:Iron Sky : The Coming Race