ドリームフェスティバル3日目 音楽シーンの幅と奥行きを感じさせる多彩なアクトたちの熱演

レポート
音楽
2015.11.24
X JAPAN

X JAPAN

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『~5th Anniversary~ テレビ朝日ドリームフェスティバル 2015』3日目

3日間に渡って行なわれた『~5th Anniversary~ テレビ朝日ドリームフェスティバル 2015』も、いよいよ最終日。この日も、ライヴのチケットが即完売してしまうバラエティ豊かなビッグアーティストたちが一同に介し、まさに「ドリームフェスティバル」という名にふさわしい夢の祝宴が繰り広げられた。

 

トップバッターを務めたのは関ジャニ∞。昨年は渋谷すばるがソロで出演していたが、今年はグループでの登場だ。そしてメンバー全員が楽器を手に取ったバンド編成でのステージとなった。メロコアテイストにアレンジされた「ズッコケ男道」を皮切りに、「キング オブ 男!」では、村上信五がキーボードを弾きながらオーディエンスを煽り、安田章大のギターからなだれ込んだ「宇宙に行ったライオン」では、スケール感のあるサウンドを披露。「LIFE ~目の前の向こうへ~」ではストリングスチームも登場し、ドラマチックな演奏を届けていた。

「今日はふざけずに一生懸命音楽をがんばります!」という錦戸亮の宣言もあったが、がむしゃらに、ひたむきに楽器をかき鳴らす彼らの姿や音からは、とにかく熱いものが伝わってくる。また、メインボーカルの渋谷、錦戸以外のメンバーもときにマイクをとりつつ、新曲のバラードナンバー「侍唄(さむらいソング)」から続けて披露されたインストナンバーの「High Spirits」では、大倉忠義が繰り出す跳ね感のあるビートに合わせ、丸山隆平がスラップベースを轟かせたと思えば、それまでパーカッションを叩いていた横山裕が、突如トランペットを吹き鳴らすなどソロパートの見せ場もあり、プレイ面でもしっかりとオーディエンスを盛り上げていた。

「今年は7人でここに立てていることを幸せに思います。また来年も出たいなぁ……」と渋谷。ラストの「オモイダマ」まで、終始エモーショナルにオーディエンスを魅了してくれた。

キュウソネコカミ

キュウソネコカミ

転換中に「リハからガッツリやってもいいっすかー!」と、いきなり「伝統芸能」をプレイし始め、会場の度肝を抜いたのはキュウソネコカミ。ヤマサキセイヤ(Vo.)は、赤ラメのジャケットを着て花道を練り歩き、スタッフが花吹雪を巻く中で熱唱するという先制パンチをかましていた。

そんなパフォーマンスのみでなく「スマホはもはや俺の臓器(ファントムバイブレーション)」など、全世代を突き刺す強烈なメッセージを、アッパーなサウンドに乗せて叩き付けていく。そして、「今日出演しているどのアーティストの曲よりも共感できるフレーズを持ってきた」と披露された「DQNになりたい、40代で死にたい」では、<ヤンキーこわい>のシンガロングを巻き起こし、ラストナンバーの「お願いシェンロン」では、ヤマサキがこの日出演しているaikoの代表曲にちなんで、ダンボール製のカブトムシの着ぐるみを着て登場。見事なまでのイベントキラーっぷりをみせつけた。

凛として時雨

凛として時雨

続いて登場した凛として時雨は、「I was music」や「DISCO FLIGHT」「Telecastic fake show」など、代表曲を畳み掛けるように披露。荒ぶったビートの上をうねるように進む極太のベースと、すべてを切り刻むような繰り出される鋭利なギター、そしてTKと345の2人による鬼気迫るハイトーンな歌声が、会場を席巻していく。

また、ステージ横に設置されていたスクリーンは一切使用せず、フロアに届けられるのは、3人が生み出す壮絶なまでの音塊と、幻想的なライティングのみ。それゆえに彼らの放つ音像がより際立つステージとなっていた。

そんな強烈なサウンドを轟かせながらも、MCではピエール中野が、「僕はX JAPANに憧れてドラムをはじめたんですよ。だからどうしても飛びたいジャンプが今ここにある!」と、X JAPANの登場を待ち切れず、オーディエンスとXジャンプを繰り広げる場面もあり、多角的な魅力を放っていた。

aiko

aiko

後半戦の幕開けを飾ったのはaiko。登場するなり歌い始めたのは「カブトムシ」! 名バラードで会場を魅了すると、さきほどのキュウソネコカミのパフォーマンスを受け「ホンモノの「カブトムシ」でした!」とオーディエンスを盛り上げる。

この日のステージは「いろんな曲を聴いてもらいたい」ということで、ジャジーな「夢見る隙間」から「愛の病」といったアッパーな楽曲まで幅広く披露。会場の端から端までをくまなく見渡しながら、そこにいる一人一人に歌いかけるように曲を届けて行った。

またこの日は、恒例の「男子!女子!」のコール&レスポンスに「WE ARE X」を交えたり、そこからなだれ込むように披露された「ボーイフレンド」ではテープを発射。しかもそこにはaiko直筆で出演アーティストのイラストが描かれていたりと、珠玉のポップソングと共に、抜群のサービス精神を発揮したステージを繰り広げ、オーディエンスを歓喜させていた。

椎名林檎

椎名林檎

ホーン隊による「マヤカシ優男」のダイナミックなファンファーレに導かれて姿を現したのは、椎名林檎。真っ赤なドレスとハイヒール、そして頭にはティアラをのせた彼女の姿に、会場からは大歓声があがる。

そこから「真夜中は純潔」「殺し屋危機一髪」を続けて披露。艶やかな世界を繰り広げて行った。また、「御祭騒ぎ」ではコミカルなタッチで描かれた妖怪達による百鬼夜行をスクリーンに映し出したりと、視覚でも会場を魅了。他にも、最新シングルである「神様、仏様」や「長く短い祭」など、ビッグバンド編成で届けられるゴージャスなサウンドに、オーディエンス達は深く酔いしれていた。

そこから椎名は拡声器を手に取り、東京事変として発表した「群青日和」を披露。曲のアウトロではギターを手に取り、そのままラストの「NIPPON」へ。かき鳴らしていたギターを高く掲げながらステージから去るまで、一瞬の隙も見当たらないパフォーマンスを繰り広げた。

X JAPAN

X JAPAN

錚々たるラインナップで繰り広げられた「ドリフェス」も、いよいよ最終日のヘッドライナーを務めるX JAPANが登場することになる。ライヴ前の客席では「WE ARE X」の掛け声やウェーブが至るところで自然発生し、中にはサイリウムでXの文字を作るオーディエンスの姿も。5年目の「ドリフェス」を締め括る大トリを前に、興奮高まる会場の空気は、客席の灯りが暗くなった瞬間に一気に弾けた。

大歓声が上がる中、荘厳な雰囲気を持つオープニングSE「MIRACLE」が流れ始め、スクリーンにはX JAPANが行なってきたワールドツアーのダイジェストムービーが映し出される。それに見入っているオーディエンスの前に、まずはYOSHIKIがひとりで登場。続けてメンバー達が姿を現し、ライヴは「JADE」からスタートした。火柱が何度も高く上がり、いきなりクライマックスのような高揚感を巻き起こすと、「会いたかったぜ代々木! 今日はお前たちの全身全霊を込めて、気合い入れて行け!」というTOSHIの煽りから続けて披露されたのは「RUSTY NAIL」! サビでは大合唱が巻き起こる。

「KURENAI」では赤色に塗られた銀テープが発射され、「X」では世代を超えたオーディエンスが一体となってXジャンプを繰り広げるなど、ただただ圧巻のステージが繰り広げられていた。また「ENDLESS RAIN」では、スクリーンにHIDEとTAIJIの映像が映し出され、改めて彼らがいてこそのX JAPANなのだということを感じさせられた。

X JAPAN

X JAPAN

MCでは、来週からスタートする20年振りの日本ツアーについての話をしたり、この日出演したアーティストとそのファンにも敬意を払うYOSHIKI。「みなさんが好きなアーティストを、これからも思いきり応援してあげてください。僕らが今このステージに立てているのは、何十年もの間、ファンのみんなが応援してくれているからこそ、こうやって頑張っていられます」と、こみ上げてくる感情を何度もこらえながら話していた。そして「感謝の気持ちを込めて」と「FOREVER LOVE」を披露。会場からは割れんばかりの拍手が送られていた。

もはや生きる伝説となっているX JAPAN。そんな彼らが活動を続けていられるのも、支えていてくれるファンの存在があるからこそであり、この「テレビ朝日ドリームフェスティバル」というイベントも、音楽を愛する人々がいるからこそ存在するというもの。これからもこの夢の祝祭が続くように、そしてたくさんの音楽が多くの人に愛され続けることを願っている。


文=山口哲生

※1日目のレポートはこちら
※2日目のレポートはこちら

セットリスト

関ジャニ∞
1. ズッコケ男道
2. キング オブ 男!
3. 宇宙に行ったライオン
4. LIFE ~目の前の向こうへ~
5. 侍唄(さむらいソング)
6. High Spirits
7. 勝手に仕上がれ
8. オモイダマ

キュウソネコカミ
1. MEGA SHAKE IT !
2. ファントムヴァイブレーション
3. ビーフ or チキン
4. ハッピーポンコツ
5. DQNなりたい、40代で死にたい
6. ビビった
7. お願いシェンロン

凛として時雨
1. Who What Who What
2. I was music
3. DISICO FLIGHT
4. SOSOS
5. abnormalize
6. Telecastic fake show
7. 感覚UFO
8. 傍観

aiko
1. カブトムシ
2. 夢見る隙間
3. 二人
4. 合図
5. 三国駅
6. ボーイフレンド
7. 愛の病
8. あたしの向こう

椎名林檎
1. マヤカシ優男
2. 真夜中は純潔
3. 殺し屋危機一髪
4. 神様、仏様
5. 御祭騒ぎ
6. 長く短い祭
7. 群青日和
8. NIPPON

X JAPAN
1. MIRACLE
2. JADE
3. RUSTY NAIL
4. KURENAI
5. FOREVER LOVE
6. BORN TO BE FREE
7. X
En1. ENDLEES RAIN

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