タカイアキフミの個人ユニット TAAC第 3 弾公演『だから、せめてもの、愛。』が、三上市朗主演で上演決定
タカイアキフミが主宰・作・演出をつとめる個人ユニット TAAC(読み:たーく)が、第 3 弾の公演となる『だから、せめてもの、愛。』を、2019 年 12 月 26 日(木)~30 日(月)に下北沢・「劇」小劇場にて上演する。
TAAC はタカイアキフミが2018年に大阪で立ち上げた、公演のたびにキャスト・スタッフを集める個人ユニット。単なるプロデュース公演ではなくキャスト・観客とともに「妥協なく創造・共創する集団」として活動している。第1弾となる『正義姦』公演(2018年4月)にて関西小劇場では異例の2週間のロングラン公演を行い、第2弾となる前作『を待ちながら。』公演(2018年9月)では、七味まゆ味(柿喰う客 / 七味の一味)と山崎彬(悪い芝居)の二人芝居を東京・大阪2都市で上演した。
第3弾となる今作は東京進出後初の公演となり、余命半年と宣告されながら3年経ってなお死なない父と、ハッピーエンドを迎えられるはずだった家族のその先を描く。キャストには映画・テレビなどでも活躍し、KERA・ MAP『キネマと恋人』にも出演の三上市朗、劇団「ファントマ」の看板女優を12年つとめ退団後も関西小劇場の怪女優として東京でも活躍する美津乃あわ、主宰する monophonic orchestra での作・演出のほか、外部での作・演出も多数の須貝英、ハイバイ・五反田団・月刊「根本宗子」など大小の劇場を問わず活躍する用松亮、 iaku 作品でも常連の劇団赤鬼の橋爪未萠里、柿喰う客の加藤ひろたか、KAKUTA の森崎健康、アマヤドリの大塚由祈子らが名を連ねる。
さらに、ミュージカル『She Loves Me』での音楽監督補や 2019 年 3 月公開の映画『岬の兄妹』の音楽 など映画、テレビ、舞台や新体操への楽曲提供を手掛ける高位妃楊子が音楽を担当する。
上質な作品のみならず、全ステージ定刻開演を目指し、開演の15分前に到着するとキャッシュバックをする《15分前到着割》を実施するなど、より上質な観劇・観客への作品へのかかわりを提示し、話題となっている。 今公演ではさらに、《サイレント上演》として、携帯電話による上演の妨げゼロを目指し、客席内での携帯電話の使用は一切禁止とする。客席入場の際の電源オフ確認と、守らない場合に他の観客への迷惑料金3万円を課す試みも実施する。
これは、余命半年と宣告されながら 3 年経ってなお死なない父と、その家族たちの話。 ハッピーエンドを迎えられるはずだった家族の、その先を描く。ある日、父は、医師から余命半年と告げられた。父は、家族を集め、余命のことを伝えると同時に、長男とは血が繋がっていないことを明かした。死ぬまでに自分自身の口から話さないといけないと思っていたことだった。どんな事情があろうとも家族であるという父の言葉を信じて、長男はその事実を飲み込んだ。残り半年を家族で幸せに過ごし、父を笑顔で見送ろうと決めた。しかし、あれから3年が過ぎても、父は死ななかった。次男は就職を機に家を出て、母は脳梗塞で倒れ寝たきりになった。そして、父と長男の関係も次第に変わっていったー。
タカイアキフミ
1992.7.27 生まれ。早稲田大学建築学科卒業。大手広告代理店に勤務し、CM や LIVE の制作等に携わる一方、演劇にも取り組む。 2018 年、タカイアキフミの個人ユニット”TAAC”をたちあげる。『正義姦』公演では、関西小劇場では珍しいロングランを実施し、以降関西小劇場で度々ロングランが上演されるようになる。『を待ちながら。』では、山崎彬・七味まゆ味を招き、2人芝居を東阪で上演し、好評を博す。常に挑戦的な立場をとる。
TAAC
Takai Akifumi and Comrades(訳:同志)の略。タカイアキフミと、公演ごとに集まった同志の表現者たちが、前のめりに、妥協なく創造・共創する集団。日本社会が抱える問題を背景にして、人々の「営み」を描き、現実にありながらも普段は感じることのない微かな希望や愛を掘り起こす。