川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、夢咲ねねらが家族の大きな愛を描く『ビッグ・フィッシュ』稽古場公開
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川平慈英と浦井健治が再び父と子を演じます!
2019年11月1日(金)から東京・日比谷シアタークリエにて上演されるミュージカル『ビッグ・フィッシュ』の稽古の模様が、10月16日(水)都内にて公開された。
本作はティム・バートン監督の同名映画をもとに、脚本をジョン・オーガスト、音楽・詞をアンドリュー・リッパが手がけたミュージカル。2017年には東京・日生劇場にて日本初演となり、大きな話題と感動を呼んだ。それから2年後となる今年は、出演者を12人に絞った「12chairs version」として上演される。
公開稽古には、出演する川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、夢咲ねね、藤井隆、JKim、深水元基、東山光明、小林由佳、鈴木蘭々、ROLLY、佐藤誠悟(リトルウィル役)が参加した。24名の一般オーディエンスとマスコミが見守る中、稽古が始まった。
まずは演出の白井晃から今回披露する内容を含めてご挨拶。白井は、「今回の再演は12chairs version、文字通り出演者が12人とコンパクトになった分、ドラマが凝縮されていると思います。でもまあ22人でやっていたものを12人でやるので(くるっとキャストの方を見て)皆さん、大変なんですよね?(「大変です!」とキャストたちからリアクションと笑い)そういったところを是非見ていただきたい」と語った。
まずは1曲目、「ヒーローになれ」からスタート。舞台上にエドワード役の川平とウィル役の浦井が登場すると観客から自然と拍手が沸き起こる。ピアノの伴奏に乗せて始まったのはウィルが子どもの頃の回想シーン。ウィル(佐藤)が寝る前に本を読んで欲しいとせがむと、そんなものより、と自分の嘘か真実か分からないくらいの体験談をさらに大げさに語りだすエドワード。巨人や人魚などがいる奇想天外な物語をウィルは胸を躍らせながら聞きいっていた。
稽古は皆衣裳ではなくTシャツやジャージといった普段通りの稽古着を着た状態で行われているので、巨人役の深水が竹馬を自在に動かしながら歩いている様も全て見えており、オーディエンスから感嘆のため息が漏れ聞こえていた。
また、エドワードとウィルが体験談の中でタップダンスを踊り出すと周りのキャストも次々とダンスに参加するが、漁師の役で突然浦井が登場するとその奇妙な役作りに笑い声が起きていた。
浦井さんのこの顔!!(笑)
この場面が終わってもしばらく川平と霧矢のやり取りが続く。川平がちょっとしたギャグを挟むが観客にはいまいち伝わらず。そこで芝居を白井が止め「このギャグが通じるのか確認したかった」と笑いながら話すと「ギャグ募集中です!」と川平がさらに笑いを誘っていた。
そして次の曲に行くまでの間、白井が席を立ち、キャストそれぞれに声をかけ、台詞のタイミングや身体の向きなどを指示していた。
2曲目は今回の新曲の一つとなる「彼の中の魔法」。浦井と母サンドラ役の霧矢、そしてウィルの恋人ジョセフィーン役の夢咲が歌声を重ね合わせながらエドワードについて語る内容。そして最後にこれも新曲となる「二人の間の川」も披露された。「二人の間の川」は病床のエドワードに向かって大人になったウィルが父への不信感をぶちまける内容。考え方を一切変えない父とそれに反発する息子との心の葛藤を表すように二人の間に他のキャストたちが壁の様に立ちはだかるという表現で見せていた。3曲が終わると会場からは大きな拍手が沸き起こった。
夢咲ねね
公開稽古のあと、キャストを代表して夢咲、霧矢、浦井、川平の順で挨拶が行われた。夢咲は「初演から引き続き同じメンバーでこの作品にチャレンジ出来る事が嬉しいです。初演とは違う場面にもたくさん出させていただくので、初演のような気持ちで一から頑張っていきたいです」と笑顔。
霧矢大夢
霧矢は「大好きな家族と再会できて本当に幸せです。(再演では)サンドラ以外にもいろいろな役に挑戦させていただきます。ほかの役も楽しいので、本役のサンドラがぼやけないようにしっかりと務めたいと思います」と言うと、川平と浦井が声を上げて笑っていた。
浦井健治
浦井は「初演メンバーが全員揃うという奇跡のようなチームです。白井さんを筆頭に皆でいちから作り直し取り組んでいけたらと思っています。稽古では、一幕最後と二幕最後の慈英さんの歌に皆涙ぐんでいて涙が止まらないという現象が起きています。お客様の心の中にもきっと大きな“ビッグ・フィッシュ”が泳いでくださるんじゃないかなと今回も思っております」と胸を張る。
川平慈英
最後に川平が「間違いなく劇場が幸せと癒しのハッピーパワースポットになること間違いないと思います。ぜひ、皆で一緒に幸せを共有しましょう!」と意気込みを見せるとまたも大きな拍手が沸き起こっていた。
(前列左から)ROLLY、夢咲ねね、浦井健治、川平慈英、霧矢大夢、藤井隆、白井晃(後列左から)小林由佳、佐藤誠悟、深水元基、JKim、鈴木蘭々、佐田照、東山光明
取材・文・撮影=こむらさき
公演情報
■日時・会場:
【東京公演】2019年11月1日(金)~28日(木) シアタークリエ
【愛知公演】2019年12月7、8日(土、日) 刈谷市総合文化センターアイリス
【兵庫公演】2019年12月12日(木)~15日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
■音楽・詞:アンドリュー・リッパ
■演出:白井晃
■出演:川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、夢咲ねね/藤井隆、JKim、深水元基、佐田照(Wキャスト)、佐藤誠悟(Wキャスト)、東山光明、小林由佳、鈴木蘭々、ROLLY
日程:2019年11月20日(水)
開演時間:18:00~ (開場 17:30~)
■料金:¥12,000(全席指定)
■公式ホームページ:https://www.tohostage.com/bigfish/