Xmasとの意外の関係も!リンゴの奥深い魅力とは

レポート
イベント/レジャー
2015.12.1


冬を代表するフルーツであるリンゴ。まさに旬を迎えた11月下旬、青森県りんご対策協議会が主催する「青森りんごファンミーティング」が、東京・渋谷のレストラン「PATINASTELLA」にて開催された。

全国で生産量第1位を誇る、青森県産リンゴの魅力を発信することを目的に開催された本イベント。シニア野菜ソムリエの西村有加さんがナビゲーターを務め、品種ごとの特徴や効能、意外な豆知識まで、リンゴの魅力を多方面から紹介した。さらに、すべての料理にリンゴを使用したスペシャルランチコースも登場。国連総会の会食で腕をふるうなど、今注目のシェフ、杉浦仁志氏が手がけたものだ。

会場の前方には、真っ赤なリンゴがオーナメントとしてあしらわれた、かわいらしいクリスマスツリーが飾られていた。司会を担当した同協議会の職員は「クリスマスツリーの起源はリンゴの木であるという説もあります。食べてもおいしい、飾ってもかわいいリンゴを、ぜひクリスマスにご活用ください」とアピールしていた。

■ “ホットリンゴ”は女性の味方!

イギリスのことわざに「1日1個のリンゴで医者いらず」とあるように、リンゴは健康に良いイメージがある。リンゴポリフェノールを豊富に含むことでも知られているが、具体的にはどのようなメリットがあるのだろうか。

西村さんによると、近年注目が高まっている糖化を抑えるダイエットにも、効果的だという。「糖化を防ぎ、消化を助ける作用のあるリンゴは、ぜひ食前に食べることをおすすめします」とのこと。

さらに、生野菜や果物の中には体を冷やしてしまうものも多いが、リンゴには体を温める働きがあるのだとか。リンゴに含まれている抗酸化作用のある成分「ペクチン」は、熱を加えることでよりパワーを発揮する性質を持つこともあり、リンゴジュースは温めて飲むのがおすすめだという。

■ 青森県産リンゴを食べ比べ

この日、会場では5種類のリンゴのテイスティングも実施された。紅玉、ジョナゴールド、サンふじ、王林といったおなじみの品種に加え、2008年に品種登録された「千雪」も登場。変色する原因となるリンゴポリフェノールの含有量が少ないため、カットした後も本来の色を保つ点が特徴だ。レストランなど業務用としての需要が高まっている。

記者も実際に食べ比べてみたが、すっきりとした酸味が際立つ紅玉や、スイーツのように華やかな甘味を持つ王林など、それぞれ味、香りが大きく異なることに驚かされた。なんと、世界に存在するリンゴの種類は、約1万5000種。日本だけでも2000種にのぼり、このうち約300種が青森県で生産されているそうだ。

■ リンゴと豚肉は相性抜群

アップルパイをはじめ、デザートに使用される食材というイメージが強いが、実は料理との相性も良い。ウエルカムドリンクを含め、全5品が用意されたランチコースには、1品ごとに異なる種類のリンゴが使用された。杉浦シェフによると、なかでも豚肉との相性は抜群とのこと。青森県ではリンゴ入りのトンカツも家庭でよく作られるという。

健康に良いだけでなく、品種ごとに個性豊かな味わいを持ち、料理にも幅広く使用できる。そんなリンゴのオールマイティーな魅力が、たっぷり詰まったファンミーティングだった。

最後に、リンゴ農家の方から聞いた、ちょっと耳寄りな情報を紹介!スーパーに出回る機会は滅多にないが、傷の付いてしまったリンゴこそ、甘味が強いのだという。リンゴが自分で傷を修復しようと栄養分を吸収するため、おいしくなるそうだ。このような“訳ありリンゴ”はお得な価格で販売されることが多いため、見かけた際はぜひ購入してみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】
 

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