初開催の『Chillin' Vibes』でビッケブランカ、GLIM SPANKY、平井 大、山崎まさよしらが最高のチルタイムを演出
『Chillin' Vibes 2019』
みゆな
Ryu Matsuyama
続くRyu Matsuyamaはミニマムなバンド編成でケタ違いにスケールの大きなサウンドを展開。「この風景に絶対に合うと思って持ってきました」と放った最後の「Landscapes」まで、その神々しい歌声に聴き惚れた人も多かったことだろう。
THE CHARM PARK
ルーパーを巧みに操ったTHE CHARM PARKもフェスの雰囲気に抜群にフィットしていて、どこまでも広がっていく歌声とメロディが、頬を撫でる風とともに心地よく胸に染みわたる。
Little Creators
アートを通じ子供たちが交流し、表現する楽しみを生み出す活動を続けるLittle Creatorsは、9~20歳という幅広い年齢層で構成。ピュアな魅力いっぱいに、映画『アナと雪の女王』挿入歌「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」ほかのカバーを披露してくれた。
藤巻亮太
ここで、足元でビートを繰り出すストンプボックスを駆使し躍動感のあるライブを観せてくれたのが、藤巻亮太だ。レミオロメンの楽曲も惜しみなく聴かせるセットリストで、息を呑む感動を呼んだ「3月9日」まで終始オーディエンスを惹きつけた。
GLIM SPANKY
普段はバンドセットでのライブが多いGLIM SPANKYは、デュオ形態でのレアなライブ。エモーショナルなギターとハスキーな歌声に釘付けになる観客を前に「大阪に来れてとても幸せです」と投げかけ、グッドヴァイブなパフォーマンスで魅了した。
FM802 弾き語り部
そして、LAMP IN TERRENの松本大(Vo,G)が部長を務めるFM802弾き語り部が登場。ブルージーなギターとシャウトもクールなReiを皮切りに、「日差しの下で似合う曲があまりなくて、最近のカラオケの十八番を歌ってもいいですか?」と松本が続いたCHAGE and ASKAの「SAY YES」には、会場も大いに盛り上がる。松本自らオファーしたという蒼山幸子(ex.ねごと)は、松任谷由実のカバーやソロ曲を切々と歌い上げ、ビッケブランカは代表曲「まっしろ」に加え、松本とLAMP IN TERRENの「BABY STEP」を演奏するスペシャルなシーンも。最後まで四者四様の魅力に溢れたコーナーとなった。
ACIDMAN
ACIDMANはアコースティック仕様でも独自の世界観を構築。同公園内にある太陽の塔を横目に、「今日は岡本大郎を意識したシャツを着てきました(笑)」と和ませつつ、「赤橙」「FREE STAR」など名曲の数々では観客を唸らせるさすがのステージ。
山崎まさよし
Reiとのセッション2連発で幕を開けた山崎まさよしは、美しいアルペジオと切ない歌声が響いた「One more time, One more chance」、自ずと手拍子が沸いた「セロリ」など、5,000人の観客を1つにするヒット曲でこの日一番の一体感を創出。
平井大
ウクレレで奏でた「No Woman, No Cry」のカバーで、これ以上ないチルタイムを演出した平井 大が、陽も落ちた中で届けた『映画ドラえもん のび太の月面探査記』主題歌の「THE GIFT」は、ファミリーも多くいたこの日の客層にベストマッチ。「『Chillin' Vibes』、僕を呼ばずに誰を呼ぶというフェスですけど(笑)」と最後に歌った「Life is Beautiful」も、さながら同フェスのエンディングテーマと言ってもいいハマり具合で、優しいアコースティックサウンドとゆったりとした至福の時間が流れた『Chillin' Vibes』を、見事に締めくくった。
取材・文=奥“ボウイ”昌史