ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール 2位入賞の務川慧悟よりコメントが到着 デビューコンサート開催も
ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール (C)Kyohei Sorita
11月16日(現地時間)、日本人ピアニストが史上初の1位・2位独占受賞という快挙にて幕を下ろしたロン=ティボー=クレスパン国際コンクール(仏)。2位入賞を果たした務川慧悟より喜びのコメントが到着した。
務川は東京藝術大学1年在学中の2012年、第81回日本音楽コンクールで第1位を受賞(※反田恭平と同時受賞)したことを機に本格的な演奏活動を開始。2014年にはパリ国立高等音楽院に審査員満場一致の首席で合格し渡仏。パリ国立高等音楽院、第2課程ピアノ科、室内楽科を修了し、現在、第3課程ピアノ科(Diplôme d'Artiste Interprète)、同音楽院フォルテピアノ科に在籍中だ。2019年9月にピアニスト反田恭平が代表を務める株式会社NEXUSに所属。来年2020年4月9日(木)には、浜離宮朝日ホールにてデビューコンサートを控えている。
務川慧悟コメント
僕にとって大切な街パリで、ファイナルの舞台で演奏したいという一心で挑んでいましたのでファイナルの舞台は幸せな時間でした。これを機にヨーロッパでの活動を広げたいと思います。
本コンクールは審査委員長をマルタ・アルゲリッチが務めた (C)Kyohei Sorita
ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールは、1943年、ヴァイオリン奏者のジャック・ティボーとピアニストのマルグリット・ロンが共同で創設した由緒あるコンクールで、若手音楽家の登竜門として知られる。
今年はピアノ部門が対象となり2019年11月8日から1次予選が行われ、2019年11月16日(フランス時間)に結果が発表された。審査委員長にマルタ・アルゲリッチを始め、ユリアンナ・アヴデーエワ、マルカンドレ・アムラン、アンヌ・ケフェレックなど現役ピアニストばかりという錚々たる審査員の下、ファイナルはパリにあるラジオ・フランスで行われ、務川は11月15日に出演。サン=サーンス作曲 ピアノ協奏曲 第5番「エジプト風」をフランス国立管弦楽団と共演し審査員や聴衆を魅了した。
ファイナルのリハーサルの様子
結果発表の様子 (C)Kyohei Sorita
なお、優勝は神戸市出身で現在ドイツ在住のピアニスト・三浦謙司。ピアノ部門での1位は2007年以来。
三浦謙司(左)、務川慧悟(右) (C)Kyohei Sorita
2019年度の結果
Kenji MIURA - 1st Grand Prix Marguerite Long - Académie des Beaux-Arts
Keigo MUKAWA - 2nd Grand Prix
Zhora SARGSYAN - 3rd Grand Prix - City of Nîmes
公演情報
務川慧悟プロフィール
2012.13.14年度ヤマハ音楽振興会音楽支援奨学生。2015.16年度公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。2017年度公益財団法人江副記念財団奨学生。