“伝説のクソゲー”『たけしの挑戦状』が舞台化 キンコン・西野亮廣 主演×ヨーロッパ企画・上田誠 脚本・演出
左から 西野亮廣、上田誠
ビートたけし監修の伝説のゲームソフト『たけしの挑戦状』がキングコング・西野亮廣主演、ヨーロッパ企画・上田 誠の脚本・演出によって舞台『たけしの挑戦状 ビヨンド』として舞台化されることが決定した。
原案である『たけしの挑戦状』は1986年にビートたけしが監修し、ファミコン用に発売されたゲームソフトで、主人公のサラリーマンが財宝を求め、南の島を目指すアクションアドベンチャーゲーム。当時のパッケージには「常識があぶない」と書かれており、その言葉通りこれまでのゲームの常識を超えた難解な仕掛けの数々が話題に。あまりの難しさと独特な世界観に「クソゲー」と称され、動画サイトにはプレイ動画が数多く投稿されているほどゲームファンを魅了する伝説のゲーム作品だ。
今回この“伝説のクソゲー”舞台化にあたり、キングコング・西野亮廣が舞台初主演。脚本・演出は、昨年創立20周年を迎えた京都を拠点に活動する人気劇団「ヨーロッパ企画」の代表で、テレビや映画、アニメなど舞台以外でも多くの作品を手掛けている上田 誠が担当。ほかキャストには、映画『銀魂』シリーズや、昨年上演された上田 誠脚本・演出の舞台『続・時をかける少女』にも出演した戸塚純貴、舞台『けものフレンズ』や舞台『ナナマル サンバツ』などの人気作品やドラマにも出演する乃木坂46・鈴木絢音、『アンナチュラル』や『重版出来!』などの人気ドラマに出演する他、根本宗子や岩井秀人など様々な演出家の舞台に出演している今井隆文、そして石田剛太、諏訪 雅、土佐和成のヨーロッパ企画メンバー3名。
戸塚純貴
鈴木絢音(乃木坂46)
今井隆文
石田剛太(ヨーロッパ企画)
諏訪雅(ヨーロッパ企画)
土佐和成(ヨーロッパ企画)
キャストと合わせて西野亮廣×上田 誠の対談動画ならびに両者のコメントが公開された。
東京・大阪公演の先行予約は2019年12月22日(日)23:59まで受け付けている。なお、本公演は、ニッポン放送開局65周年記念公演として行われる。
主演:西野亮廣コメント
西野亮廣
今回、舞台『たけしの挑戦状 ビヨンド』に出演させていただくことになりましたキングコング西野です。「良い意味でも悪い意味でも話題になったゲームの舞台化」ということで非常に芳ばしい香りを嗅ぎとっています(笑)。主演という形で出させていただく僕にとっても、上田さんにとっても、キャストの皆様にとっても、スタッフの皆様にとっても、今作品は本当に大きな大きな挑戦となると思いますので、チーム一丸となって臨みたいと思います。上田さんに「どうなったら失敗ですか?」とお聞きしたところ「スベったら失敗です」というシンプルな返事をいただきましたので、笑ってもらえるように頑張りたいと思います!劇場でお待ちしております。
脚本・演出:上田 誠コメント
上田 誠(ヨーロッパ企画)
『たけしの挑戦状』を舞台化する、ということをします。なんでだ、と問われれば、「挑戦状がきたから」と答えざるを得ません。
挑戦状は僕の人生に定期的にきます。1度目は、小学一年生の時。発売当時、そのソフトが放つ瘴気にあてられ、定価で購入しました。スタート直後いきなり「しゃちょうをなぐる」というコマンドを選べるところから始まる、そのピーキーな世界観を小学生なりに楽しみはしたものの、クリアは到底できず、なんとなくプレイを辞めました。敵前逃亡といっていいでしょう。一億人がそうでしたが。
2度目は高校生のとき。このゲームを攻略本片手にクリアして、攻略ビデオを自作して配布しました。なぜだかこのゲームの全メッセージ全ルートを映像に収めねばならぬ、という気持ちになったんでした。驚かされたのはこのゲームに込められた野心と革新性、そして込めきれなかった映画的イマジネーションでした。サラリーマンが、社長を殴って会社をやめ、妻と離婚して、やくざと渡り合いながら、南海の黄金をめざすゲーム。映画第一作「その男、凶暴につき」が公開されたのは、このゲームの3年後でした。
そして3度目が今です。思えば挑戦状はいつだって突きつけられていたのかもしれません。あの日から一億人がそうなのかもしれません。一緒にこの挑戦を受けてくれそうな人は誰かいまいか、と考えていて、西野さんだ、と思いました。当時のたけしさんと同い年の西野さん演じるサラリーマンが、このゲームを34年ぶりにやるところから話を始めようと思っています。しかし生活はしぶといのです。クリアできるかな。
主演 西野亮廣×脚本・演出 上田 誠(ヨーロッパ企画)対談
主演 西野亮廣×脚本・演出 上田 誠(ヨーロッパ企画)対談