2020年は記念すべき年！都若丸座長、CSで3か月連続放送【大衆演劇】

インタビュー

舞台

番組告知チラシ ©テレビ朝日

晴れやかな笑顔が客席を惹きつける。 ©テレビ朝日

人気の秘訣は何だろうか？

全力の汗。冴えるコメディセンス。白い歯を見せる笑顔。舞台から降りてお客さん一人一人とハイタッチする、愛情深さ。都若丸(みやこ・わかまる)座長(39)の色々な魅力、そして劇団メンバーの爽やかな奮闘が、2019年も東西の劇場で「満員御礼」を生み出してきた。

CS朝日は10月の三吉演芸場(横浜)公演中に、都若丸劇団の新作番組3本を収録。12月から月に一本ずつ、3か月連続で放送する。第1弾は2019/12/20(金)15:00～17:45、第2弾は2020/1/4(土)7:00～10:00、第3弾は2月に放送予定だ。

3か月連続放送に向けて都若丸座長インタビュー

――CS朝日の大衆演劇シリーズ初の3か月連続放送となります。

うちばっかりで良かったんでしょうか（笑）。ありがとうございます！ぜひ多くの方に放送を楽しんでいただきたいですね。番組でお芝居を観ていただいた方が、うちの劇団に足を運んでいただいて、1年後、2年後にそのお芝居に当たるということもあると思います。そうしたら、また映像との違いがあって、どれほどこの劇団がアドリブというもので構成されているかがよく分かると思います（笑）。

――2019年を振り返っていかがでしょうか。2月にはなんばhatch(大阪)で、大衆演劇と異なるジャンルのパフォーマーの方たちと共演する、異色のイベント「OTOKO祭り」を主催されました。

動き回って人を集めたんですけど、最初はコケるの覚悟だったんです。あんなにお客様が来てくれると思っていなかったんですが、満席をいただくことができました。すごい反響で、もう一度やってほしいというお言葉をいただきました。出演者の方たちとは、元々お友達のお友達であったり、あるいはうちの劇団を観に来られたときに、舞台に共感して下さったり、トークや歌に惚れこんでいただいたり、そんな風にして出会った縁です。この方たちだったらお仕事としてピッタリ合うという方たちと、一緒にできたことが一番嬉しかったですね。また何かやりたい男たちが集まった時に、第2弾をやりたいと思ってます。

――5月には博多どんたくに、劇団として出演されました。

緊張しました。僕は過去に播州の赤穂義士祭にも出させていただいたり、路上で踊ったり殺陣をしたりという経験自体はあったんですけど、今回は博多のお祭りで、僕らは博多の人間じゃないのに、地元の方や観光の方に観ていただくということが。でも、博多駅の前で踊らせていただいたとき、駅の周りで観ていた何千人という方たちが、すごくウェルカムモードで迎えてくれたんです。緊張してたものが一瞬でポンと弾けて、楽しむぞ！という気持ちになりました。少し、博多に近い存在になれたかなと思います。

昔は、こういった場には怖がって出なかったんですけどね。恥ずかしいじゃないですか。元々は人見知りで大変だったんです。それがいつの間にかこんな風になりました（笑）。

――2020年は記念すべき年ですね。

来年で座長になって20年、それから40歳という歳を迎えます。最近は30代が大人の10代なんて言われるくらいですから、40代も元気よく頑張っていきたいなと。そして40歳の若丸を、今度は50歳までどうやって育てられるのか。この10年間を、自分でしっかり楽しんで生きてみたいなと思っております。うちの父が座長をやっていた期間が20年なんですが、ついに父と並びます。その次の年からは父の長さを超えていくわけですから、責任重大ですね。頑張ります！

12/20(金)放送の、第1弾の内容を少しだけ紹介する。お芝居は『助っ人仁義』。座長いわく「ザッツ大衆演劇！という感じのお芝居です」。天満一家へ草鞋を脱いだ旅人の千太郎(都若丸)は、殺された代貸しの仇討ちの助っ人を頼まれる。しかし千太郎は「死ぬのが怖いんです」と逃げてしまい…。