コンテンポラリ―ダンスあり、コントあり、まさかのフライングも!? 4人が出ずっぱりで演じる宇宙Sixの舞台『実験室』制作発表
(左から)原嘉孝、山本亮太、江田剛、松本幸大、マギー
ジャニーズJr.の人気ユニット・宇宙Sixが主演を務める舞台「宇宙Sixトライアル#1『実験室』」の制作発表が2020年1月30日(木)都内にて行われ、宇宙Sixの山本亮太、江田剛、松本幸大、原嘉孝が作・演出を務めるマギー(ジョビジョバ)と共に出席した。
会見場となった元中学校の理科室に、黒のシャツやセーター+パンツの上から白衣を着こなし、黒縁の眼鏡をかけた宇宙Sixの4人が登場すると、取材陣から「ほお!」「おおっ……」というため息が零れる。いつもの宇宙Sixの舞台とは一味違う何かを予感させる瞬間だ。
まずはマギーから企画趣旨が発表された。マギーは開口一番「これは『笑ってはいけない青春ハイスクール』ではありません」と口にすると、4人が声を上げて笑い出す。(つかみはOK……)と思ったのか、笑みを浮かべるマギーは「これから僕が話す内容をいちばん聞きたがっているのは、なにより宇宙Sixの4人だと思います。彼らは何も知らず、ただ白衣を着させられてこの場にいるんです」と語り始める。昨年秋くらいにプロデューサーから「宇宙Sixで何か面白いことをしませんか?」とオファーがあり、「どんなことを4人とやろうかな、と考えているうちに彼らがライブでやっているようなかっこいい&かわいいアイドルの剛速球みたいなものとはちょっと違う雰囲気のものをやりたい、そういう実験的な宇宙Sixが観たいという想いが僕の中でどんどん強くなってきて。僕の先走った想いから今回のタイトルが決まりました」とマギーは一気に胸の内を語る。
「4人と実験的なことをしたい……といっても、でんじろう先生みたいなことをする訳じゃない(笑)。空気砲を作る訳でもないし大きなシャボン玉を作る予定もない」とまた笑いを誘うマギーは「1本の芝居の中に歌、コント、コンテンポラリーダンスなどいくつかのピースがあって。全体の半分は僕のフィールドである笑いの要素から、そして3~4割はコンドルズの藤田善宏さんを振付に迎え、いつものダンスよりアート系なコンテンポラリーダンスを見せたり『これはどう受け止めればいいんだろう』とお客様が戸惑うようなピースで構成し、最後の1割くらいが生のライブであったり、いつものかっこいい宇宙Sixを見せたい」と述べた。
「今回の会場である、品川プリンスホテル クラブeXはどの席からも彼らの汗や熱量が伝わる劇場。こんな実験に挑む彼らを“全席最前列”という気持ちで観てほしい」と力を込めるマギー。そんなマギーの話に、4人は時に驚いたりしながらも、興味津々で耳を傾けていた。
続いて、4人から順に挨拶。
山本はこの仕事の話を聴いた時、「普通の感想でつまらないですが、すごく嬉しさと感動があって」と笑顔を見せる。「今回は4人しか出ないと聞いたんですが、自分で言うのも何なんですが、この凄い4人が4人だけで芝居をやるとどうなるのかという点を楽しみにしているんです。4人だけでもやれるんだぞということを見せられる場になるんじゃないかな」と気合いを入れる。
江田は「今回はマギーさんが演出してくださるということで新たな宇宙Sixを見せられるのでは、と今からワクワクしています」と穏やかな口調だが力をみなぎらせる。
松本は「宇宙Six(片手で投げチューから手を翻して顔の傍で“6”を作るハンドサイン)の松本幸大です!」とご挨拶。そのツカミを見ていたマギーが「あとで僕にもそれを教えてください」と突っ込んでいた。松本は「先ほどマギーさんからコントという話が出たんですが、僕らはあまりコントをやってこなかったので、是非やってみたいです」とコメント。
原は「元々この芝居はコメディー舞台と聴いていたんです。個人的に昨年コメディー舞台をやらせていただいたので、他の3人よりは自信を持っていたんです……が。どうやらそんな感じでもないみたいで(笑)。いろいろな要素が詰まったこの作品で、宇宙Sixとマギーさんの化学反応を見せたいです!」というと「いいこと言った!」と他メンバーからやんやの喝采が沸き起こった。
ジャニーズのメンバーに舞台の演出を付けるのは初めて、と語るマギーは「グループだからこそ出せるまじりっけのないドライブ感やグルーヴ感みたいなのがあると思っているんです。それは自分もグループに属していたり、前にTEAM NACSの演出をした時にも感じたんです」と振り返りつつ、「この宇宙Sixにしか出せないものを作りたい」と語った。
質疑応答では、稽古前にワークショップみたいなプレ稽古などもしつつ、メンバーの構成やキャラクターを知りたいと語るマギーに、宇宙Sixそれぞれからマギーに自分の個性や特徴をアピールする展開に。
原が「僕の顔の良さを~全面的に出せていけたら~」と早速名乗りを上げる。これには山本が「いきなりだな!」とツッコミ、マギーが「一番初めから大オチがくるとは!」と大笑い。
続いて山本は「カラ元気だったり、ダンスが得意だったり、ただうるさかったり、ムードメーカーだったり……終わりです」と自ら強制終了(笑)。
江田は「メンバーの中でいちばん引っ込み思案なところがあって」とシャイな性格に触れると「恥ずかしがり屋のジャニーズがいるんだねえ! 今すごい食いついてしまった! シャイキャラ、いいねえ!」とマギーが身を乗り出す。
松本は「宇宙Sixの中では一番のアイドルだと思っています! マギーさんに投げキッス、愛の言葉など何でも贈ります」と胸を張ると「あとで聴かせてね」とマギーがタジタジ。松本は「これから毎日マギーさんに会う度に愛の言葉をささやくことにします」と宣言。マギーは「1個ずつにしてくれるかな」と半ば逃げ腰気味で笑っていた。なお、後程の囲み会見で、マギーの名前であいうえお作文風に愛の言葉をささやいて、とお題がふられると「マっててくれてありがとう」「ギこちない僕だけど」「イっしょにいよう」と最後にマギーの肩をそっと抱き、「おおおお」とマギーが声を上げ他のメンバーが手を叩きながら大笑いしていた。
今の時点でやってみたいことは? という質問が飛ぶと江田が「僕、フライングがやりたい」と真っ先に手を挙げ、皆が大騒ぎ。「それは(主催の)エイベックスさんと相談が必要だな」と突っ込まれ微笑む江田。一方、松本が「さっきも言いましたが僕はコントをやりたい」その二つの発言を聴いてマギーが「フライングコントね……」と新たなジャンルを開拓するような返しをして4人が「上空で『なんでやねん!』って突っ込んで~」などと笑っていた。
マギーは「4人が舞台上に登場してずっと立ったまま。静かな音楽だけが流れていて~とかそんなことも許されるくらいの実験空間にしたいな」と構想を語りつつも「ただ、僕自身が“間”に耐えられないかな」とあっさり撤回し、全員大爆笑。
会見最後の挨拶では、原が「4人だけで立たせていただく舞台はこれまでなかったので、そういう意味でも“実験的”。実験だけに僕たちと研究を重ねながら良い作品にできれば」、山本は「宇宙Sixの舞台にハズレはないと皆さんに思っていただきたい。舞台イコール宇宙Six、宇宙Sixイコール、マジ強ェ! としていきたい」、江田は「タイトルの“#1”とある事は#2、#3……と続いていくのではという期待もありますから、この1回目を大切にしていきたい」、松本は「今日マギーさんの話を聴いて希望しか、未来しかないと感じました。『宇宙マギーSix』にしていきたい」と意気込みを語り、最後にマギーが「この4人から信頼を勝ち得ながら、新しいことをする予感でワクワクしています。お笑いが好きな人、演劇が好きな人、アイドルが好きな人などいろいろな人にワクワクを感じていただきたい」と話を締めた。
会見の後に行われた囲み取材ではリポーターから「白衣姿がカッコイイ」と褒められる4人。マギーが「こんな姿(白衣)でコントだったりダンスだったりはあると思いますよ」と芝居の内容をほのめかす。すると原が山本の身体に触れながら、「うちの山本はたぶん凄く汚しますよ!」と“山本の取説”を口にする。ちなみに何故汚すのか? と聴かれた山本は「遊び過ぎて」と照れ笑い。するとマギーが「今回の注意事項は『白衣を汚さない』で」とイエローカード。
ここから山本の喋りが加速する。「白衣に眼鏡、めちゃくちゃエロいワードじゃないですか!? めちゃめちゃエロくないですか?」と報道陣に訴える。「もしかしたらめちゃくちゃエロい作品になっているかも! なんか、ファンの心をつかむようなワードかなって」。そして原に向かって「お前が尊敬している山P(山下智久)がいきなり白衣に眼鏡で登場したらどうする?」と話を振るとすかさず「惚れるね~!」と原がうっとりするような表情で即レスし、一同大爆笑となった。
「本当に僕らは今日この瞬間まで『4人で舞台があるよ』って噂を聴かされていた」と語る松本に「新情報を」とマギーが口を開く。「今回4人は出ずっぱり。ハケたとしても舞台上にそのまま残るスタイル。他の人が演じているのを横で見ている。芝居はトータルで100分くらいの長さになりそう」と現時点でのプランを述べると「100分ハケないですか……ちょっとマネージャーと相談してもいいですか」と原が突っ込み。「着換えも舞台上でお客様の前で」とマギーが話を続けると山本が「ほら、やっぱりエロいんじゃね? 生着替え、エロいよ!」
※ちなみに会見中、山本はトータルで「エロい」というワードを6回口にしていたことをここに記しておく。
マギーが初めて宇宙Sixを観たのは嵐のコンサートでバックで踊る宇宙Sixの姿だという話に。山本が「僕らが結成した年ですよ」松本も「宇宙Sixって発表した年だよね」と懐かしそうに振り返る。その後も観劇しているマギーは宇宙Sixの印象を「すごいがむしゃらで、意外と年がいってる(笑)。でも僕の中では10代のがむしゃら感がある」と答えると「一人ひとりにキャッチコピーをつけるなら?」とリポーターから大喜利のような声がかかる。「松本くんは“スーパーアイドル”、江田くんは“シャイ”、山本くんは“エロ王子”原くんは“明らかに末っ子”」とマギーがいうと、原が「実はいちばんしっかりしているんですよ、僕が」としっかり売り込んでいた。
改めて松本は「まずは新しい宇宙Sixをお届けしたい。4人しかステージ上にいないのも新しいけど、コントやお笑い、コンテンポラリーだったり新しい宇宙Six。プラスの印象を与えられるように4人で頑張りたい」と意気込み、江田は「“宇宙”には“宙”という字があるので浮いたりとか……」とまたもやフライングの実現に期待を込め願望を覗かせ、山本は「なんでもやってみたい! がむしゃらイチジャニーズグルーブと呼ばれたい。今の僕らならできる」と力を込め、原は「やったことない演出でいい意味でファンを裏切りたい。こんな一面があるんだと知ってほしい」とアピールして、笑いの絶えない会見を締めていた。
取材・文・撮影=こむらさき
公演情報
【料金】 全席指定 8,800円(税込)
※先行情報・一般発売日は後日案内。