「ストロングスタイルプロレス」記者会見 3・19後楽園開催直前!全カード決定で将軍岡本、間下隼人がコメント 過激な仕掛け人が開催への思いを激白!「プロレスを通じ、プラス思考で闘う姿勢を見せよう!」
リアルジャパンが3月13日、記者会見をおこない、3・19後楽園ホール大会の追加カードを発表。これにより全6試合の対戦カードが明らかになった。会見にはアジアパシフィックヘビー級王座を3WAYマッチで争う王者・将軍岡本と挑戦者・間下隼人が出席(もうひとりは挑戦者・岩崎孝樹)。また、“過激な仕掛け人”新間寿が、新型コロナウイルスの影響下でおこなう大会について、思いを語った。
平井丈雅代表「3月19日、木曜日の後楽園大会は、先般の記者会見で新間会長おっしゃったとおり、予定通り開催させていただきます当日は、コロナウイルス対策もきちんと対応させていただきます。入り口の前では非接触型体温計による体温の確認、そして消毒液の散布、ロビーにも除菌アルコール液を置かせていただこうと思います。先般の記者会見でも申しましたように、マスクをお持ちでない方にはこちらの方でご用意をさせていただきたいとも思っております。この度UWAアジアパシフィックヘビー級選手権試合、王者・将軍岡本に挑戦しますのは、リアルジャパンプロレス間下隼人、ガンバレ☆プロレス岩崎孝樹。本日は王者の岡本選手、挑戦者の間下隼人に出席いただいております。間下は12月5日の大会では、タッグマッチで将軍岡本選手から取りました。前回の記者会見でもこの王座にかける意気込みは本人も語っておりますが、あらためて王者を目の前にして意気込みを語っていただきたいと思います」
間下隼人「リアルジャパン、間下です。大会まで1週間を切ってまして、いま何かを言うというよりも、しっかり19日に備えて練習あるのみだと思っているので、今日こうやって発言の機会をいただきましたが、やるだけです。それだけですね。あとは新型コロナウイルス対策も、自分自身もそうですし、興行自体もそうだろうし。会社の方もやってくれると舞台は整っていますので、やるだけだと思っています」
将軍岡本「前回のリアルで取られたとはいえ、あんなのは関本大介の力によって取られただけだと思ってるんでね。間下に直接取られたわけじゃないし、岩崎に取られたわけでもないと。ベルト、今日は間下というバイ菌がいるんでみんなには見せませんが、このベルトをしっかり守って、誰がこのベルトを持つのにふさわしいのかというのをしっかり19日に見せますので、みなさんよろしくお願いします。なんかありますか?」
将軍「こんなバイ菌に見せる必要ないだろ。もういい? もういいだろ? な」
ベルトが入っているらしきバッグを持って退場。
平井「出て行ってしまいました…」
――3WAYに関してはどう考えている?
間下「どちらでも倒す準備はできていると前回言いましたけど、やはりこういう屈辱的な行為を見せられて非常に身体が熱くなっているというか、そういう感じがしてます。ただ、こういうところで、なにやってんだよ!?とか、暴れたりとか、追いかけたりするのは、僕は佐山総監に習っていないので、そういうことは。紳士たれと、試合で見せるだけです。どちらも倒す準備はできています」
――いまの岡本の行動によって、岡本狙いの気持ちになっているか、それともどちらも倒す気持ちは変わらず?
間下「いま王者・将軍岡本選手に気が向いていますけど、ただこれだと相手のドツボにハマっちゃうと思うんで。絶対に怒らせるためにやったと思っているので。そうですね、落ち着いて、気持ちはいま将軍岡本に向いてますけど、試合の日は、どちらも倒す準備をしています」
平井「チャンピオンシップも来週に迫りまして、せっかく集まっていただいたのに、こういう、私としてはちょっと不本意ではあるんですけど。とにかく間下隼人、リアルジャパン2005年の創設直後に高校を卒業して福岡から単身やって参りました。その間下には、なかなかこういう大きな舞台でのチャンスがなかったのが現実ではありました。このチャンスを与えてくださった新間会長、このベルトをメキシコから持ってきてくださった新間会長、そして新間寿恒さんに感謝します。このチャンスを身内びいきと言われるのは仕方がありませんけども、ぜひチャンスをモノにしてほしい。それが私の気持ちです」
新間会長「いま、世界中がコロナ(ウイルス)コロナ(ウイルス)と。私が終戦後、戦地から引き揚げてきたオジサンの代わりにたばこ屋に行ってタバコを初めて勝ったのがコロナとピースでありました。ピースが5円でコロナが10円。そのあと富士というタバコが出て、高級品でした。そのなかで一番ピースがおいしいという話がありました。コロナ、コロナで、そして子どもたちは学校が休校になってしまった。孫は7人おります。私は今月が85歳の誕生月でございます。昨日、本を読んでおりましたら、“願わくば花の下にて春死なん”と。その後、なんていったかな?“その如月の望月の頃、あと幾度桜見て死ぬ私かな”と、そういったことを思い出しておりました。でも私が昔居た新日本プロレスというのは、アントニオ猪木が燃える闘魂で、“元気があればなんでもできる”と。いま一番必要なのは、まわりに流されることなく自分たちが本当にいまなにをなすべきかを考えるべきだと。それはどういうことかといえば、子どもたちが学校に行けない。私の孫は、5人が中学。どこかへ連れて行けと毎日のように孫が来て私を外に連れ出して買い物して、自分の好きなものを買ってもらおうと。宿題を持ってこさせて一緒に手伝ってやると。そして公園に遊びに行くと。そうしたら知らないおばちゃんが、“アンタたちこんなところで遊んでないでウチに帰って静養しなさい”と。子どもは風の子だ。私たちが子どもの頃はそうだった。子どものときに社会に順応する免疫度を私たちは外に出て与えられたものであって。過激な自粛、そう思っていましたが今日のニュースではオリンピックが一年延びるのか、カナダの首相夫人が感染した、アメリカでは保険にかかれない人間がインフルエンザで1万数千人も亡くなっているという。そういう状況の中で東日本大震災、阪神淡路大震災のときに、あの暗いイメージと政府がとった遅れによって、どれほどの人たちが迷惑を被ったか。為政者の姿勢がいま問われているのではないか。私が言いたいのは、私たちは元気を売る新日本プロレスで培ってきました、アントニオ猪木の指導の下に、坂口征二さん、藤波辰爾、長州力、タイガーマスク、藤原組長、キラー・カーン。多くの人たちが元気を元にいまでも活躍しております。この元気をどこで見せたらいいのか。19日は、ウチは絶対にやる。誰か声を上げなければ、このまま闇にまみれ、どんどん景気も落ち込み、オリンピックは遙か彼方、遠くへ行ってしまう。守ることよりも、我々はもっと積極的に出て、私たちはこれで元気なんだと、そういう声を上げたい。私はそういうふうに思いました。いまこそ昭和の新日本プロレスでやってきた、私のマスコミの同僚の櫻井康夫さんと竹内の坊やが亡くなりました。櫻井さんとか竹内さんが亡くなったら、プロレスという図書館がひとつ、またひとつとなくなってしまうなと。そういう思いを絶対に私たちはなくしていくわけにはいかない。誰かがここで声を上げなければ。プロレスほど鍛えに鍛えた肉体を6メートル40(センチ)のリングの中で真剣に闘うスポーツは私はないと思う。このプロレスを多くの人々に安心安全な場所で見てもらう。プラス思考のものを我々プロレスに携わった人たちの発信によって、我々は守りに入るのではなく、コロナウイルスと闘うんだという姿勢を見せながら、私たちの不景気を呼ぶような暗い日本を創り上げるようなことではなく、大震災のそのあとを見て、そして自分たちが進むべき道はそこにあるじゃないかと。ありがたいことに、先日から私に電話があって、みなさんにお配りした資料の柔道のマスターズの世界チャンピオンである宇野晋太郎選手が、“新間さん、(初代)タイガーさんに私は一度お世話になった”と。帝国ホテルで食事をするときに東京駅でひったくりを見つけて彼はそれを取り押さえて警察が車で待っててくださいと鉄道公安官に引き渡して、私とタイガーの待ち合わせの場所に来てくれました。約束を守る好青年がいま33歳、ヨーロッパで、そしてイタリアで彼は、イタリアと日本の柔道界に、本当にイタリアの柔道界を彼の力でもって世界水準にしてくれたということで、イタリアの新聞にも出ました。それをもって、“新間さん、(初代)タイガーさん、19日に私ができることがあればお手伝いしたい”と。それでこの宇野晋太郎選手を私は3月19日にリング上に上げたいと思います。柔道着を持ってこいと話しました。誰かとエキシビションマッチでもなんでもいい。彼がこのコロナという、こういうものに負けないというものを“柔道家としてリアルジャパンのリングで私が果たせる役割を新間さん作ってください、(初代)タイガーさんに言って作ってください”と。昨日も夜12時半過ぎに私のところへ福岡のある女性教師からメールが入りました。“新間さん、3月19日はどんなことがあってもやってください。私は、旅行会社に行って今日、19日の飛行機を申し込んできました。旅行会社の人が泣いてました。いま電話を取るとキャンセルばっかりだ”と。こういう状況のまま置いておくという、“そういうところを力づけるためにリアルジャパンのプロレスを発火点にしてもらえませんか”と。鹿児島からも電話がありました。そういう人たちが数多くいます。ウチの娘婿はいま法政大学の2部の柔道部のコーチをやっております。その孫たちも19日行くよと言ってくれました。私はいまでもヒザを着いてですけども、ローラーを30回を1セットにして10セット、ワンダーコアを100回1セットにして3セット。斜めの腕立て伏せを300回、ヒンズースクワットを100回。これだけ毎日自分に課してやっております。気力がなくなってどうしてコロナ(ウイルス)に立ち向かうことができるのか。3月19日、このチャンスを(初代)タイガーと平井と相談した結果、我々はやろうと。立ち向かうという姿勢をまず見せるべきではないのか。批判が絶対あると思うと。目立ちたがり屋がなにをやるかと。ネットかなにかでそういう悪口は出てくるだろう。そういうものに対してひとつの団体が何人かの思いでもって、このコロナウイルスに日本がどんどんそういう闇に閉ざされていくような状況に歯止めをかけるような声を我々は上げるべきだ。私はリングに上がって、もしやれというなら、相手がいないのなら私も昔の柔道着を出して、この宇野晋太郎とエキシビションマッチやってもいいなと。一本か二本投げられたらへたれ込んでしまうかもしれないけども、それくらいの元気はあります。なにはともあれ、今回3月19日が出発点となって、私たちが発火点となって、これからコロナ(ウイルス)に対し日本が呑み込まれないような、それに対しての私たちは運動を微力ながら続けたい。その出発点が3月19日であります。宇野晋太郎という(ワールドマスターゲーム)66キロ級と(ヨーロピアンマスターズ)81キロ級で優勝。柔道のヨーロッパ選手権、それからメキシコでやった世界選手権、ヨーロッパでの世界選手権を優勝した人間が柔道着を持ってリング上に上がって、リアルジャパンとともに日本を明るくしよう、日本に元気をもたらそう。そういう思いでもって駆けつけてくれます。ということで、3月の私の誕生月を私はまた新しい人間として生まれ変わる。4月は私と女房との58年目の結婚記念日が控えております。4月14日まではなんとしてでも生きていこうと、かように考えております。コロナ(ウイルス)に負けるな。ピースに私たちは、オリーブとハトを呼び込もうじゃないか。ノアの方舟で、世界中が大洪水になったときノアがハトを飛ばした。そしたらハトがオリーブの葉をくわえて帰ってきた。水は引いた、陸地ができたんだということで彼らは陸地に辿り着いた。それでピースのタバコの箱には、オリーブをくわえたハトがシンボルマークとして出ておりました。こういうようなことを思い出しながら、人生長らく生きていれば必ずいい知恵を出せるもんだと。年寄りが出せるんですよ。私は85歳になりますけども、トレーニングをやったり昔のことを思い出したりして、そういう思いつきというのか閃きがあった。今回だけは、どうしても我慢できない。みんながみんな微生物に恐れて引きこもってしまうのが我慢できない。みなさん、これからも大同闊歩して、銀座の大通りあたりプラカードを掲げて元気を出そうというようなプロレス軍団でもってやろうじゃありませんか、ということでございます。是非3月19日後楽園ホールでお待ちしています」
【全対戦カード】
《メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負》
藤田和之(第14代レジェンド王者/はぐれIGFインターナショナル)&杉浦 貴(プロレスリング・ノア)
vs
スーパー・タイガー(リアルジャパンプロレス)&関本大介(大日本プロレス)
《セミファイナル 国際ビジネス大学校 Presents シングルマッチ 30分1本勝負》
船木誠勝(フリー)
vs
澤田敦士(フリー)
《第4試合 UWAアジアパシフィックヘビー級選手権試合3WAYマッチ 30分1本勝負》
[王者]将軍岡本(第3代UWAアジアパシフィックヘビー級王者/ブードゥー・マーダーズ)
vs
[挑戦者]間下隼人(リアルジャパンプロレス)
vs
[挑戦者]岩崎孝樹(ガンバレ★プロレス)
《第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負》
アレクサンダー大塚(AO/DC)&鈴木秀樹(フリー)&ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
vs
雷神矢口(浅草プロレス)&タカ・クノウ(フリー)&関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)
《第2試合 一般社団法人国家資格対策センター Presents スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負》
朱里(MAKAI)&安納サオリ(フリー)
vs
松本都(崖のふち女子プロレス)&彩羽匠(Marvelous)
《第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負》
日高郁人(プロレスリングZERO1)&石切(ランズエンドプロレスリング)
vs
伊香保京介(ランズエンドプロレスリング)&最上九(2AW)
※出場選手は変更となる場合があります。
(取材・文)新井宏