リアルジャパン3・19後楽園ホール大会のメインカードが「藤田和之&杉浦貴vsスーパー・タイガー&関本大介」に決定! 藤田&杉浦の徹底無視にS・タイガー「怒りぶつける!」

レポート
スポーツ
2020.3.16

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2月26日、リアルジャパンプロレスは記者会見を行い、『ストロングスタイルプロレスvol.5』3・19後楽園ホール大会のメインイベントのカードとして「藤田和之&杉浦貴vsスーパー・タイガー&関本大介」を発表。会見の席で藤田&杉浦に徹底無視され、怒り心頭のS・タイガーは「この大人げない態度にちょっと私自身は思うところがあるんで。この怒りはリング上でしっかりとぶつけます」と実力行使を予告した。

■S・タイガーが15周年イヤーを前に決意告白

今回のカード決定に至るまでは紆余曲折があった。リアルジャパンの至宝・レジェンド王座は現在、藤田が保持。旗揚げ15周年を機にベルトを奪還すべく、前王者のS・タイガーが挑戦に名乗りを挙げた。平井丈雅代表は当初、S・タイガーの挑戦に否定的だったが、公開練習で見せた気迫溢れる動きを見て、改めて藤田に対戦をオファー。しかし、フロリダに住む藤田のエージェントは「塩っぱいスーパー・タイガーとのシングルマッチでの再戦なんて認められません。今時、公開練習なんてやるセンスが既に塩っぱい事に気づきましょう」と対戦を拒否してきた。代わりに「次回の大会では関本大介との対戦を希望する所存でございます」と提案を受け、藤田とSタイガー&関本組のタッグ対決が浮上。藤田がパートナーとしてノアマットで共闘しているGHCナショナル王者・杉浦を指名し、ようやくメインのカードが確定した。

レジェンド王座挑戦はならなかったが、S・タイガーは気落ちするどころか燃えていた。王者・藤田は当然のことだが、杉浦も特別な相手にあたる。2014年6月のノア岩手大会で杉浦と6人タッグマッチで対戦。試合後には再戦を熱望したが、6年越しで実現することになった。元レジェンド王者でもある関本もS・タイガーにとってはタイトル挑戦を狙う上でライバルになる。刺激的なシチュエーションとなるだけに「ファンの人が観る、選手としても思う、関係者も思う部分では、全てにおいて食われるんじゃないかと。そういった部分をしっかりと覆す、そういう信念を持って、この2020年、リアルジャパンプロレスの15周年の1年間をしっかりと走っていきたい」と熱い気持ちを吐露した。

熱い思いは関本も同じ。藤田とは過去2回タッグを組んできたが、戦うのは初めて。杉浦とは2014年にノアで開催された『グローバル・リーグ戦』の決勝で激突するなど何度も激闘を繰り広げてきた。「今、対戦相手の名前を聞いて、ワクワクが止まりません。藤田和之、杉浦貴のプロレスを骨の髄まで体感したいと思います」と試合が待ちきれない様子で、レジェンド王座獲りにも前向きだった。

■藤田&杉浦は関本との対戦歓迎もS・タイガーに言及せず

一方、王者・藤田は「数年前に関本選手と組んだことがあるんですけど、今度は対角線に立って戦うということで、俺も非常に興奮しています。次回、後楽園ホール、楽しみにしています」と関本との対戦実現を歓迎。「昨日、同級生の藤田選手のほうから連絡があって。『ランチしようよ』と言われたんでね。来てみたら、急にこんな物騒な人たちのいる記者会見に出されて、ちょっと今はびっくりして、戸惑ってるんだけど」と語った杉浦も「試合をやるなら、関本選手とは何度もやっているんでね。またやれるというので嬉しく思っています」と口にした。

しかし、S・タイガーについては一切言及せず。記者からS・タイガーに関する質問が飛んでも、藤田は「先ほど新間(寿)会長からWWEの殿堂の記念のボールペンをいただきました。これを持って、俺たちも皆さんに元気を届けたいなと思っております」と完全無視。杉浦も新間会長が「3月19日、どんなことがあってもうちの興行はやります。そしてこの選手たちの熱い思いでもって、コロナウィルスなんかすっ飛ばしてやろうと。大和魂ここにありと」と会見の席でゲキを飛ばしたことを受けて、「コロナウイルスには負けないぞ!」と叫ぶのみだった。

この態度に「今、藤田選手、杉浦先輩の私に関してのコメント……。ああ、そういうことかと。そういう態度で来るかと」とS・タイガーは怒り心頭。「申し訳ないですが、尊敬する大先輩2人ですけれど、この大人げない態度にちょっと私自身は思うところがあるんで。この怒りはリング上でしっかりとぶつけます」と実力行使を予告した。

とはいえ、藤田&杉浦はノアマットでの暴れっぷりを見てもわかる通り一筋縄ではいかない相手。S・タイガーは強敵たちに囲まれた状態で結果を出し、6月の15周年記念大会に繋げることができるのだろうか。

■間下はUWAアジアパシフィック王座奪取誓う

会見にはUWAアジアパシフィックヘビー級王座挑戦が決まった間下隼人も出席した。間下は昨年12月の後楽園ホール大会で王者・将軍岡本にピンフォール勝ちを収めた。その直後、タイトル挑戦を表明したが、前王者の岩崎孝樹が横やりを入れて大乱闘に発展。岡本が「2人まとめて相手にしてやる」と宣言し、3・18後楽園では3WAYでのタイトル戦が組まれた。

旗揚げ15周年記念イヤー最初の大会で掴んだまたとないチャンスを前に、間下は「正直辛いことのほうが多かったと思うんですけど、ここまで来るまで耐えて頑張ってきました。人間にはですね、役割と順番があると思ってますので、その役割を勘違いせず、しっかりと理解して、来る出番に備えたいと思っています」と決意をみなぎらせ、「佐山総監、スーパー・タイガーや桜木師範にも『もう我慢することはない』と言われました。新間会長にも『間下頼むぞ』と。皆さんの応援があってここまで来れたと思っていますので、しっかりと結果を残して、19日はリングに最後立っていたいと思います」とタイトル奪取を誓った!

【全対戦カード】

《メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負》
藤田和之(第14代レジェンド王者/はぐれIGFインターナショナル)&杉浦 貴(プロレスリング・ノア)
vs  
スーパー・タイガー(リアルジャパンプロレス)&関本大介(大日本プロレス)

《セミファイナル 国際ビジネス大学校 Presents シングルマッチ 30分1本勝負》
船木誠勝(フリー)
vs
澤田敦士(フリー)

《第4試合 UWAアジアパシフィックヘビー級選手権試合3WAYマッチ 30分1本勝負》
[王者]将軍岡本(第3代UWAアジアパシフィックヘビー級王者/ブードゥー・マーダーズ)
vs 
[挑戦者]間下隼人(リアルジャパンプロレス)
vs 
[挑戦者]岩崎孝樹(ガンバレ★プロレス)

《第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負》
アレクサンダー大塚(AO/DC)&鈴木秀樹(フリー)&ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
vs 
雷神矢口(浅草プロレス)&タカ・クノウ(フリー)&関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)

《第2試合 一般社団法人国家資格対策センター Presents スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負》
朱里(MAKAI)&安納サオリ(フリー)
vs
松本都(崖のふち女子プロレス)&彩羽匠(Marvelous)

《第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負》
日高郁人(プロレスリングZERO1)&石切(ランズエンドプロレスリング)
vs
伊香保京介(ランズエンドプロレスリング)&最上九(2AW)

※出場選手は変更となる場合があります。

(取材・文)村上謙三久

イベント情報

『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス Vol.5』

 日時:3月19日(木)18:30試合開始
 会場:後楽園ホール(東京都)

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