ちょっと疲れた心に元気とうるおいを！魅惑の国内ミュージカル3作品／ホーム・シアトリカル・ホーム ～自宅カンゲキ 1-2-3[Vol.5]＜ミュージカル編＞

 

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ちょっと疲れた心に元気とうるおいを！魅惑の国内ミュージカル3作品
ホーム・シアトリカル・ホーム ～自宅カンゲキ 1-2-3［Vol.5］＜ミュージカル編＞
（文：こむらさき）

今回選んだ3作品のテーマは「ちょっと疲れた心に元気とうるおいを！」演劇の中でも特にミュージカルは芝居の力に加えてなんといっても歌の力が絶大ではないかと。歌一つで観客を高揚させ笑顔にする様々なミュージカルソングに、手のひらが熱くなるくらいの拍手を贈った事もあると思います。私もミュージカルでは感動もしくは切なさに涙する機会があります。笑顔になれる作品では「腹筋、痛いから（でもまた観たい）」と悲鳴を上げ、「ああ、この舞台はバスタオルを持ってくるべきだった！」と猛省するくらい号泣する作品も（笑）。でも喜怒哀楽問わず、思う存分笑ったり泣いたりした後ってどこかスッキリした気分になりませんか？そんな心のリフレッシュができる３作品をご紹介します。

■「タカラヅカスペシャル2018～Say！Hey！Show Up！！～」

ＷＯＷＯＷで2020年4月25日（土）に放送される本作品は、年に1度、宝塚歌劇団のスターたちが華やかに競演する「タカラヅカスペシャル」。平成最後の公演である2018年の専科、花組、月組、雪組、星組のスターが集合した豪華なスペシャルショーが、自宅で楽しめるのだ。オペラグラスごしでないとなかなか拝めないご贔屓のアイメイクや汗の一滴、衣裳や髪飾りの細かな装飾も、またステージ全体を見渡せる少しヒキの映像もすべてを堪能できる極上の瞬間がここにある。組ごとが持つ色あいの違いに触れる貴重なひとときに心躍らせ、TVごしではあるが、どの演目に対しても拍手を送りたくなること間違いなし！贔屓のスターたちを特等席からじっくり拝みたい。

■『In This House〜最後の夜、最初の朝〜』2018＆2019

conSept公式サイト（https://www.conseptmovie.com/）で4月30日（木）まで有料配信されている本作は、オフ・ブロードウェイ発の例えるなら短編小説を繋いだような良作。岸祐二、入絵加奈子、綿引さやか、法月康平（2018年版）、川原一馬（2019年版）という歌に自信ありの実力派俳優がソロで、ペアで、そして4人で歌い上げる様々な楽曲は胸にすっと入ってきて心をあたたかく、時には涙となって心を潤してくれる。デトックス・ミュージカルと呼びたいくらいだ。初演と再演を見比べてみても面白いので是非両方観劇していただきたい。

■『ロミオ＆ジュリエット』WHITE Version／BLACK Version(セルDVD）

2019年2～4月にかけて上演され、8月にDVDが2パターン発売された本作。古川雄大、大野拓朗、葵わかな、木下晴香、生田絵梨花を中心に、三浦涼介、木村達成、平間壮一、黒羽麻璃央、渡辺大輔、廣瀬友祐という今やいろいろな作品からひっぱりだこの人気若手俳優が一同に会して（よくぞこんな顔ぶれが集まったな！←心の声）シェイクスピアの代表的な悲劇に挑んでいる。ロミオとジュリエットがデュエットで歌う「エメ」は心が浄化されるようだ。
DVDだからこそのお楽しみ・特典映像が盛りだくさんなのもオススメしたいポイント。個人的には上演200回記念イベント「世界の王」で、ロミオでも、モンタギューの若者でも、ましてやジュリエットでもない「死」役の大貫勇輔が見せる超高速ダンスは必見！共に群舞を踊る他のキャストが思わず目を丸くする姿も含めてご覧いただきたい。

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その他
・ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ
大人気の「刀ミュ」シリーズは現在ＷＯＷＯＷで通年で放送されている。推しメンだけをシリーズを通して追いかけるもよし、刀剣女子（男子も）作品世界に没頭するもよし。気になる作品から視聴してほしい。

・ミュージカル『エリザベート』2016年度版キャストＤＶＤ
ハプスブルグ家の栄光と終焉を描いた傑作ミュージカル。トート役を井上芳雄が演じたBlackバージョンと城田優が演じたWhiteバージョンがある（いずれもエリザベート役は花總まりが務めている）が、個人的には今やこのディスクでしか拝めない人外の美しさが際立つ城田トートをおススメしたい。

次回は海外作品をご紹介します！

文：こむらさき