楠本桃子のゲームコラムvol.116 皆が熱狂したあの名作が現代に蘇る!『FINAL FANTASY VII REMAKE』

コラム
アニメ/ゲーム
2020.4.20
 ※公式サイトより引用

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今回のゲームは『FINAL FANTASY VII REMAKE』!

「ファイナルファンタジー」シリーズの中でもトップの人気を誇る『FINAL FANTASY VII』が、1997年の発売より23年の時を経て現代に蘇りました! 派生作品も多く、キャラクター人気も高い『FINAL FANTASY VII』は、リメイクが最も望まれたファイナルファンタジーといっても過言ではありません。

今回は新しく生まれ変わった『FINAL FANTASY VII REMAKE』の魅力を改めて紹介します!

【眼を見張るグラフィックとそこに生きるキャラクター達】

※公式サイトより引用

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本作をプレイしてまず最初に惹かれるのはその美麗なグラフィック。原作の小さく可愛らしいポリゴンも味があって良いのですが、現代の技術で再構築された映像はまるで映画そのもの。遊べる映画、というのも誇大表現ではないかもしれません。

1997年当時は、プレイ途中に挟まれるCGムービーに感動したものですが、20数年でゲームもここまで進化を遂げたのか……と、原作に忠実なオープニングを見て感動したのでした。本作では、原作では触れられることのなかったスラムの人々の暮らしを見て、体験することができるようになっています。

街中を歩いている人の横を通れば話し声が聞こえ、舞台となっている魔晄都市ミッドガルで人々がそれぞれ生活をしているところを垣間見ることができます。写実的なグラフィックのマップ上を歩いているだけでまるでゲームの中に入り込んだかのような没入感がありました。

ミッドガルの中の各街にも特色があり、個人的には6番街がお気に入り。ミッドガル随一の歓楽街は、異国と日本が混じり合ったような多国籍で妖しい雰囲気が濃縮されています。路地裏の酔っ払いや繁華街の客引き、随所で見られる居酒屋など、ファイナルファンタジーの中にどこか馴染みがある風景が登場する不思議さが面白く感じました。

とにかく街をフラフラ歩いているだけで楽しく、原作のあの街はこんな風になっていたのか!  思い出の公園で遊べる!  こんなところも通れるの!?  と、驚きの連続。ストーリーの進行を止めて景色に見とれてしまうことがとても多く、細かいところまで作り込まれたグラフィックは一つも見逃したくない……!  と思うほど。間違いなく最高峰のゲーム体験となりました!

今作で初めて登場するキャラクターも多く、そのキャラクター達ももちろん魅力的。原作では触れられなかったイベントの裏側の描写はもちろん、キャラクター達の掘り下げも丁寧に行われていて、ミッドガルに生きる人々への愛着が湧きます。

【格段に進化したアクションバトルで敵を殲滅!】

※公式サイトより引用

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本作では原作と異なり、戦闘は基本的にアクションバトル。(設定で従来のATBに変更することも可能)ノーマルモードでの難易度は高めだけれど、逆にそれがゲーム全体に緊張感を持たせています。難易度は変更可能なため、アクションが苦手な人でも大丈夫な安心設計!

一度ゲームをクリアするとHARDモードも選択することができるようになりますが、こちらはアクションが苦手な方には相当厳しいかもしれません……。アビリティや魔法、アイテムや仲間の切り替えをを最大限駆使して戦う楽しさは、原作では味わうことのできなかった体感です。スタイリッシュで派手なバトルは、操作中の爽快感が物凄いです!!

今回、キャラクターの育成は武器にも紐付いています。武器の一つ一つに物理攻撃アップ、防御力アップ、といったステータスを上昇させるスキルや、ピンチで回復50%アップ、ダメージアスピルといったパッシブスキルが設定されており、SPを消費してスキルを取得していきます。SPは武器ごとに自由に振ることができるため、どの武器で、どのステータスを特化させるのか、といった自由度の高い育成が可能。

もちろん、マテリアの育成も健在なため、武器とマテリアの組み合わせで様々なタイプの戦い方を楽しむことができます!ストーリークリア後には高難易度の敵も用意されているので、完全撃破を目指してみてはいかがですか?

【新しい視点からの重厚ストーリー】

※公式サイトより引用

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『FINAL FANTASY VII REMAKE』は『FINAL FANTASY VII』のリメイク、と銘打っていますが、リメイクというよりもリブート、と表現した方が正しいな、と感じました。ストーリーも原作とは異なった展開や演出があり、原作からのプレイヤーも新鮮な気持ちで遊ぶことができます。グラフィックの大幅な向上から、ストーリーに対する没入感も高まりました。様々な名シーンが綺麗に蘇り、オープニングシーンでは思わず涙するほど。

改めてストーリーを追ってみると、20数年前の物語とは思えない面白さに、驚愕しました。サブクエストでは新しいキャラクターとの出会いもあり、お馴染みのキャラクターの意外な一面を見られることも……。

特にアバランチの面々やエアリスとのイベントは、より濃厚に描かれているため、どのシーンも心を打たれます。メインストーリーだけではなく、スラムに暮らす人々とのサブストーリーも是非全て遊んでみてください。より『FINAL FANTASY VII REMAKE』の世界や空気を感じられること間違いなしです!

【分作だからこそ生まれた大作】

※公式サイトより引用

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思い出のゲームのリメイクということで少しの不安はありましたが、本作をプレイした瞬間、その不安は杞憂に終わりました。全てが魅力的に生まれ変わった全く新しい『FINAL FANTASY VII』でありながら、きちんと懐かしさも感じる当時の『FINAL FANTASY VII』でもある本作。分作の第1作目として発売されましたが、続きである2作目の発売日や情報は未だ未定。

これからの冒険が楽しみである一方、かなりのボリューム感で作り込まれているため、完結がいつになるのだろう……という不安も。本作では原作でいうと序盤数時間、といったストーリーまでプレイができるのですが、筆者自身は完全クリアに35時間程かかりました。次作はオープンワールドになるのかな?  あそこの街やマップはどう表現されているのだろう?  と、妄想と楽しみが止まらないので、早く次回作の発表をしてほしい……!  と心の底からワクワクしています。

これから先もまだまだ『FINAL FANTASY VII REMAKE』を楽しむことができそうなので、首を長くして次回作の発売を待とうと思います。

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