森崎ウィン「髭の伸び具合を見ると、時間とともに僕も生きていると感じる」 毛トークで盛り上がる『妖怪人間ベラ』完成披露舞台挨拶
左から、emma、森崎ウィン、英勉監督
8月27日(木)、映画『妖怪人間ベラ』の完成披露舞台挨拶が東京・渋谷HUMAXシネマにて行われ、キャストの森崎ウィン、emma、メガホンをとった英勉監督が登壇した。
人間になることを夢見るベム・ベラ・ベロら異形の3人が悪と戦う姿を描いた作品『妖怪人間ベム』。1968年にアニメーション作品としてテレビ放送された同作は、現在までの50年の間に実写ドラマや劇場映画など、様々なメディアで展開し続けてきた。『妖怪人間ベラ』は、そんな『妖怪人間ベム』の“妖怪人間ベラ”に焦点を当て、実写映画としてリブートしたもの。廃墟で偶然TVアニメ『妖怪人間ベム』の幻の最終回を目にした主人公・新田康介と、謎の女子高校生・ベラの周囲の人間が狂気にむしばまれていく姿を描くという。
今回の完成披露舞台挨拶では、9月11日(金)の劇場公開にさきがけて実施。ベラに翻弄され“狂っていく”新田康介を演じた森崎は、本作の初日が映画『蜜蜂と遠雷』撮影の翌日だったことに触れ、「英監督からセーブをかけずに全力で行けと言われた。自分自身の状況と役柄の追い込まれ方がリンクしていた」とコメント。英監督が「向こうの撮影で追い込まれていたんじゃないの?」とイジると、「(ピアニスト役で出演した『蜜蜂と遠雷』とは)似ても似つかない役だったので、振り切れた自分もいて楽しかった」と明かした。
謎の女子高校生・ベラを演じたemmaは、本作で本格的な演技に初挑戦。この日は全身グリーンのドレス姿で登壇した。ベラの血の色を意識したのかと思わせながらも、「意識せずナチュラルに着てきました!」と笑わせた。emmaは、自身の役柄について、「演技経験が少ない中で、妖怪人間という役柄に驚きを隠せなかった」と述懐。一方で、「口数の多い子ではないので、そこは今までやってきたモデルとしての立ち姿や歩き方が活かされた」とも。薄着で臨んだ冬の森でのシーンについては、「モデルの現場でも夏場にコートを着たり、冬場にキャミソール一枚になったり逆転することがあるので、勉強になりました」と話した。
森崎は「英監督には迷いがなくて、行け!行け!と背中を押してくれる。僕は監督が敷いてくれたそのレールに乗るだけだった」と振り返りつつ、「ホラーがベースにあるのに英監督は現場で笑う。でもその笑いがOKのサイン。大きな声で笑うので、録音部が苦労していました」と現場の明るい雰囲気を明かす。
英監督は、「モデルとして人気のemmaちゃんが押し入れの隅っこから顔を出して、それを見てハリウッドを経験した男(『レディ・プレイヤー1』に出演した森崎のこと)が『わー!』と驚く。しかもemmaちゃんはそのシーンでその年の仕事納め。それは面白くて笑います」と続く。
また、映画のキャッチコピー「全員病んで、全員狂ってく」にちなみ、「狂ってしまいそうに落ち込んだ」ことを質問されると、森崎は「髭を整えるのって難しい」とポツリ。emmaから「知らんがな、と言いそうになった」とツッコまれつつも、「髭ってちょっとミスをすると、どんどん狭まっていく。もっとガッと生やして耳元から顎まで繋げたかったのに、自分でやるのが難しくて今のこの状態。髭の整え方が難しくて落ち込みました」と告白。「2週間くらい」伸ばしたという髭について、「髭の伸び具合を見ると、時間とともに僕も生きていると感じる」と独特のコメント。
一方のemmaは「今週の日曜日に髪の毛を切りました。胸くらいあったけれど、気づかれない。ウィン君も気づいていない」と訴える。森崎はすぐさま「なんか足りないと思った!ここだったのかぁ」と反応すると、emmaは「15センチくらい切ったので、『切ったね!』と言われるのを楽しみにしていたけれど、言ってくれなくて」と暴露。このやりとりに、英監督は「今日の記事がすべて毛の話だったら俺は落ち込みます!」と笑わせていた。
『妖怪人間ベラ』は9月11日(金)池袋HUMAXシネマズ、渋谷HUMAXシネマほか全国順次ロードショー。