アニサマの火は絶対に消えない! 真夏の夜だからこその夢のようなライブが繰り広げられた『アニメロサマーナイト』レポート
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『Animelo Summer Live 2020』より (c)Animelo Summer Live 2020
世界最大のアニソンフェス、そして真夏の風物詩としておなじみだった「Animelo Summer Live」。残念ながら今年の開催は新型コロナウイルスの影響で延期となってしまったが、来年の開催へ向けてファンとアーティストの思いを繋ぐべく、新たな配信ライブイベント「アニメロサマーナイト」を8月30日に開催。「大人の夜のアニサマ」をコンセプトに、ビルボードライブ横浜に集った11人のアーティストが見せたパフォーマンスの数々をレポートしよう。
前半戦はオーイシマサヨシとアニソン界の三大「鈴木」が一堂に介し、さながらステージは「鈴木サマナイト」に!
ニコニコ生放送で配信される今回の「アニメロサマーナイト」。スタート前から配信画面では開演を待つアニソンファンの期待に満ちたコメントが飛び交い、開始十分前になったところで会場の様子が映し出されると、まさにフェス前の会場のような雰囲気にコメント弾幕&各アーティストならではのユニークな内容ぞろいの「ギフト」が飛び交って、ファンのテンションも一気にヒートアップしていく。そして開演時間になると同時に流れ出すアーティスト紹介のオープニングムービーを経て、いよいよ「アニメロサマーナイト」の幕が上がった。
鈴木愛奈
鈴木愛奈 (c)Animelo Summer Live 2020
「みなさーんこんばんわー、鈴木愛奈です! アニメロサマーナイトみんなで盛り上がっていきましょう!」
トップバッターとして元気なかけ声とともに登場したのは、黒いドレスに身を包んだ鈴木愛奈。この夏の新番組『モンスター娘のお医者さん』のエンディングテーマ「やさしさの名前」を、ピアノ&アコースティックギターの優しいメロディに乗せて、民謡仕込みの伸びやかなボーカルで唄い上げた。
鈴木愛奈 (c)Animelo Summer Live 2020
歌い終えた鈴木愛奈に盛大な拍手を表す「888888888」のコメント弾幕が送られる中で「民謡の鈴木です! 本日一人目の鈴木さんです」と自己紹介。今回は彼女の他に鈴木雅之と鈴木愛理と鈴木姓のアーティストが三人も揃っているのだ。それを受けての「鈴木サマナイト」のコメントに笑ったり、「皆さん何か飲みながら楽しんでます?」のやりとりで盛り上がるなか二曲目へ。
鈴木愛奈 (c)Animelo Summer Live 2020
「みなさんのお好きな「ヒカリのイロ」のサイリウムで応援して下さい」との言葉とともに送るナンバーは、来年のアニサマでも唄いたいという『はてな☆イリュージョン』エンディングテーマ「ヒカリイロの歌」。前曲から一転してのアップテンポな明るい曲を、アニサマバンドの迫力ある演奏にも負けない深みあるボーカルで熱唱。未来への希望や夢を唄った歌詞に来年のアニサマへの思いを乗せるように唄いきった。
オーイシマサヨシ×鈴木愛奈
曲が終わる、「エモーい!」という叫びとともにオーイシマサヨシが登場。「どうも仲村宗悟です! 宗悟みてるー?」と新型コロナウイルスの関係で検査結果は陰性ながらも大事を取って出演見合わせとなった仲村宗悟へのエールを送り、鈴木愛奈の歌を「ビブラートの正確さにシンセサイザーかと思った」と絶賛。
そして彼女も含めた鈴木姓アーティストを「民謡の鈴木(鈴木愛奈)」「アイドルの鈴木(鈴木愛理)」「とんでもない鈴木(鈴木雅之)」と紹介したり、コメントに飛び交うビールギフトの多さからのお酒トークから、「おしゃべりも楽しいけどこの際だから一曲やりませんか?」とオーイシがアコースティックギターを携えて、サプライズのコラボナンバーがスタート。
オーイシマサヨシ×鈴木愛奈 (c)Animelo Summer Live 2020
タイトルコール無しでギターを奏でていくオーイシの口から紡ぎ出されたのは、アニメ映画『魔女の宅急便』のエンディングテーマとして使われた荒井由実(松任谷由実)の名曲「やさしさに包まれたなら」。オーイシのボーカルに鈴木愛奈がハーモニーを、そしてアニソンバンドが演奏を重ねていきながら曲を作りあげていくという、普段のアニサマにはないビルボードライブならではのセッションにファンも聴き入り、丸眼鏡のオーイシを劇中のトンボになぞらえるコメントも多数寄せられるなど、盛り上がりに満ちたコラボレーションとなった。
オーイシマサヨシ
歌い終えた鈴木愛奈をステージから見送ると、再びオーイシのアコースティックギター演奏から次のナンバーへ。ハイテンポでメロディを奏でながら「アニサマナイトじゃなきゃダメみたーい!」のシャウトと共に始まったのは、7年前にオーイシがアニサマに関わるきっかけになった『月刊少女野﨑くん』オープニングテーマ「君じゃなきゃダメみたい」。パワフルなボーカルとアニサマバンドとの見事なセッション、そして歌の中でも「アニサマじゃなきゃダメみたい」とフェスへの想いを織り込むオーイシに対して、ファンも画面もコメント弾幕で埋めつくす声援で応えていった。
オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2020
「いやいやいや、やっちまいましたね、事故石っていうんですよ」
盛り上がりすぎて途中で歌詞を飛ばしてしまったことを謝りながら、本来なら今日はさいたまスーパーアリーナでアニサマだったはずだったことや、自身が出演した7年間で様々な景色を見せてもらったことを交えながら「今夜はアニサマナイトとして盛り上がって下さい」と語るオーイシ。
そんな流れの中で「7年目にしてキンカンに中途採用させていただきました! スタッフのみなさん一番盛り上がるところですよ(笑)」と、日本の夏の定番薬品「キンカン」のCMキャラクターに起用されたことを報告するオーイシ。そして「広告宣伝課長として唄わせていただきます!」と、自らが手がけた今年のキンカンCMイメージソング「キンカンのうた2020」がスタート。あの耳馴染みのあるメロディとフレーズがアップテンポなポップスに仕立てられ、そのメロディとともに繰り広げられるキレのあるダンスにファンも大興奮。コメント弾幕はもちろん、画面の下が今回のギフトの一つとして用意されたキンカンのスタンプで埋めつくされるほどの大盛り上がりとなった。
オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2020
曲の最後に首筋にキンカンを塗り込んでウインクを決めたオーイシは、そのままノンストップで最新ナンバーとなる『トミカ絆合体 アースグランナー』オープニングテーマ「世界が君を必要とする時が来たんだ」へ。コミカルな「キンカンのうた2020」から一転して、迫力満点のボーカルによる王道ヒーローソングにファンのテンションもうなぎ登り。あまりの盛り上がりにギフトが一時売り切れ状態になりながら、オーイシのステージは大団円で締めくくられた。
鈴木雅之 with オーイシマサヨシ
歌い終えたオーイシマサヨシが「ここで再び鈴木さんに登場していただきたいと思います」の言葉とともに、昨年のアニサマで「アニソン界の大型新人」として話題を呼んだ大ベテランにして「とんでもない鈴木」こと鈴木雅之が登場。
鈴木雅之 with オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2020
オーイシをきさくに「マサヨシ」と呼び、先ほどの「キンカンのうた2020」をすごかったと賞賛しながら「僕は彼をアニソン界の貴公子と思ってます」「デビュー40周年の想いをマサヨシと一緒に唄いたい」と、名曲「夢で逢えたら」をデュエットするというサプライズコラボが実現。
圧倒的な声量を持つ二人による深みと迫力あるボーカル、そして鈴木雅之が「マサヨシ!」と呼びかけてソロパートを呼び込むなどのライブならではの嬉しい仕掛けにあふれた一時が繰り広げられる。そして後半では「アニサマで逢えたら素敵な事ね」と歌詞を変えて、来年のアニサマ開催への願いを込めたコラボナンバーは締めくくられた。
鈴木雅之 feat. 鈴木愛理
「アニソン界の貴公子に大きな拍手を!」とオーイシを送り出した鈴木雅之は、続いて「次の鈴木さんをみんなに紹介したいと思います」と「アイドルの鈴木」こと鈴木愛理を迎え入れる。この二人で送るナンバーは当然『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』オープニングテーマの「DADDY ! DADDY ! DO !」。セクシーでムーディーなダンスとボーカルの組み合わせはビルボードライブのステージにマッチしていて、まさに「大人の夜のアニサマ」という雰囲気で盛り上がる。
鈴木雅之 feat. 鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2020
歌の後のMCでは二人は『かぐや様は告らせたい』トークで盛り上がる。毎回リアルタイムでチェックしていたという鈴木雅之が、お気に入りのキャラ・石上の「うるせーバーカ」を真似ると、鈴木愛理がかぐやの「お可愛いこと」で返す一幕も。
そんな二人によるステージのシメは、鈴木雅之のアニソンデビュー曲でもある『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』オープニングテーマ「ラブ・ドラマティック」を鈴木愛理と共に唄うスペシャルバージョン。オリジナルとはまた違った雰囲気で唄い上げ、最後は会心のハイタッチを決めてアニサマナイト前半戦のラストを飾った。
■後半戦は実力派女性シンガーの夢の競演…ジャズやバラードなど大人のムードでしっとり盛り上がる
三森すずこ
三森すずこ (c)Animelo Summer Live 2020
オーイシマサヨシの「キンカンのうた2020」のPVなどが流れる休憩時間を挟み、後半戦の幕開けを務めるのはアニサマ皆勤賞の三森すずこ。ピアノのメロディと共に現れた彼女が送るのは『ウルトラマンR/B』エンディングテーマ「夢飛行」。アコースティックギターとピアノをメインにしたバラードアレンジでしっとりとした空気を作りあげていく。そして続いての二曲目は『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』のエンディングテーマ「Fly Me to the Star」。愛城華恋役・小山百代とのデュエットだった原曲を、今回はジャズバラード仕立てのソロバージョンで披露。カクテルなどを楽しみながらじっくりと楽しみたくなるムーディーな空間を作りあげていった。
「アニサマナイト楽しんでますか? 聞こえるよ、みんなの心の声が」
曲を終えてのMCでは、出演11年目になるはずだったアニサマへの想いを語り、そして共にステージに立つはずだったスタァライト九九組の想いと共に「九九組でカバーしたかった曲」として、あの名作『ベルサイユのばら』のオープニングテーマ「薔薇は美しく散る」をサプライズで送ることに。オリジナルの壮大なメロディを見事なボーカルで唄い上げ、画面にはこの時のために用意されたギフトである薔薇の花びらが舞うなど、華やかな盛り上がりで後半戦のスタートに静かで熱い熱を帯びさせた。
早見沙織
早見沙織 (c)Animelo Summer Live 2020
続いての登場はシックなドレスに身を包んだ早見沙織。自身のデビュー曲でもある『赤髪の白雪姫』のオープニングテーマ「やさしい希望」を、9月2日発売のミニアルバム「GARDEN」に収録のボサノババージョンでお披露目。ガットギターの旋律とともに艶っぽい深みのあるボーカルで紡がれる曲が、アニサマナイトを大人の雰囲気に染め上げていった。
続く二曲目は一転して明るくポップな『カードキャプターさくら クリアカード編』エンディングテーマの「Jewelry」。これからのアニサマとファンへの励ましのように、何度も「大丈夫」という語りかけてくるこの歌を「一緒にクラップしながら聴いて下さい」と早見が語りかけ、ファンはコメント弾幕を通してそれに応えていった。
早見沙織 (c)Animelo Summer Live 2020
そして三曲目は「いつも見に行っているのでビルボードライブの舞台で立てるのは本当に嬉しい」という早見が、ここで唄いたいという思いで選んだオリジナルナンバーの「ESCORT」。ジャージーなメロディとボーカル、そしてメンバー紹介を交えたソロセッションなども交えながら落ち着きのあるアダルトなステージを締めくくった。
森口博子
「アニサマナイト楽しんでるー!」
ここまでの落ち着いた空気を一変させるように白いドレスをまとって登場したのは、数々のガンダムソングを歌い続けてきたベテランシンガー・森口博子。自身のデビュー作品でもある『機動戦士Zガンダム』にちなんで、『CRフィーバー機動戦士Zガンダム』搭載曲「鳥籠の少年」をパワフルなボーカルと激しいダンスで唄い上げると、「みなさんこんばんわー……聞こえてくる! 銀河のきらめきが!」とコメント弾幕で盛り上がるファンの声援に応えた。
森口博子 (c)Animelo Summer Live 2020
会場での声援に母が「こんなに愛されているんだね」と涙したという2012年のアニサマ出演の思い出を振り返り、新型コロナ禍の現状で「失ったものも多いけど希望の花を咲かせたい」という想いを込めて、二曲目に選んだのは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期エンディングテーマの「フリージア」。大ヒットを記録したガンダムカバーアルバム「GUNDAM SONG COVERS」に収録されたピアノソロバージョンを、アニサマバンドの今井隼の演奏で披露。力強いピアノとボーカルのコラボレーションにファンも盛り上がり、劇中でのオルガの名セリフ「止まるんじゃねえぞ…」のコメントと共に熱い歌声に応えていった。
さらに9月16日に発売される「GUNDAM SONG COVERS 2」に収録される『機動戦士ガンダムF91』イメージソング「君を見つめて -The time I'm seeing you-」をこの場で初お披露目。サビの部分で20代の頃の自分が唄った声とデビュー35周年を迎えた今の自分の声でハーモニーを作るという積み重ねた歴史があるからこそ生まれた曲でファンを熱く盛り上げた。
森口博子 with TRUE
曲を終えてディスプレイに近づいてファンのコメントを読んで喜んだり、先日結婚を発表したオーイシマサヨシを「キンカンのお兄さんおめでとう!」と祝福する森口は、自身の番組「Anison Days」にもゲスト出演したTRUEをステージへと招き入れる。
森口博子 with TRUE (c)Animelo Summer Live 2020
TRUEの「子供の頃から聴いていました」という言葉に「子供の頃からとかやめて」と切り返しながらも、彼女が小学2年生の頃の曲である『機動戦士ガンダムF91』主題歌「ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~」を、世界の人が安心して住める地球になるようにという想いを込めてデュエットすることに。圧倒的な声量と美しさを備えた二人のボーカルが奏でるハーモニーは、原曲の澄みきった雰囲気をさらに豊かに高めるようなものとなり、TRUEは「どうもありがとうございました。夢のような時間でした」と森口への感謝の言葉を贈った。
TRUE
いよいよアニサマナイトもラストとなり、トリを務めるのは森口博子との見事なデュエットを披露したTRUE。
まずは待望の映画公開も間近となった劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の主題歌「WILL」。「ヴァイオレットとの出会いが無ければ生まれなかった」と自身も思い入れを込めて作ったという曲を、フルートとピアノの美しい旋律とともに伸びやかで愛あふれるボーカルで、情感満点に唄いきった。
ここまではいつもと違う雰囲気で進んできたアニサマナイトだったが、「ラストスパートということでいつものアニサマでいこうと思います」とTRUEはステージ上で裸足になって気合いを入れる。
TRUE (c)Animelo Summer Live 2020
厳しい状況下でも歌う場を作るべくがんばってくれたアニサマスタッフへの感謝とともに「来年さいたまスーパーアリーナにみんなで帰れると嬉しい! 「負けちゃいけない」とみんなで盛り上がりましょう」と、『転生したらスライムだった件』エンディングテーマ「Another colony」がスタート。広いさいたまスーパーアリーナで唄っているかのように熱く力強いボーカルを叩きつけ、ファンもそれに応えてサビの「負けちゃいけない」の部分で「負けちゃいけない」弾幕で画面を埋めつくす。配信ならではのコール&レスポンスでいつものアニサマのような熱い空気が生み出されていった。
「ラストの曲です! みんな一緒に音楽しようぜ!」
その叫びとともに始まったのは、アニサマでも定番の『響け!ユーフォニアム』オープニングテーマ「DREAM SOLISTER」。「みんなお家で跳ぶよ!」のゲキも交え、サビの部分では勢いよくジャンプを決め、最後は曲に乗せて画面の向こうのファンに届くように大きく手を振り「最後にみんなで大きなジャンプしようぜ!」と目一杯のジャンプを決めて、来年のアニサマで再会するための熱い想いを見せつけた。
■来年のアニサマでまた会うために……過去と現在を結ぶ大団円
影山ヒロノブ
TRUEのステージが終わると、画面に現れたのはアコースティックギターを携えた影山ヒロノブの姿を捉えた映像が。2005年に国立代々木競技場で開催され、記録映像の形でしか残っていないという第1回のアニサマのものだ。『宇宙船サジタリウス』エンディングテーマ「夢光年」をギター一本で弾き語るという貴重な映像が、アニサマは必ずまた開催されるというスタッフやアーティストの決意を語ってくれるかのようだった。
森口博子、TRUE、三森すずこ、早見沙織、鈴木愛奈、オーイシマサヨシ
ONENESS (c)Animelo Summer Live 2020
影山ヒロノブの映像が終わると、再びビルボードライブ横浜のステージが映し出され、森口博子、TRUE、三森すずこ、早見沙織、鈴木愛奈、オーイシマサヨシの6人による「Animelo Summer Live 2005 -THE BRIDGE-」「Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-」テーマソング「ONENESS」が紡がれていった。力強い6人のボーカルに今回参加できなかった仲村宗悟の声もCD音源で加わり、アニサマの未来へと繋げようというアーティストそれぞれの想いのこもった力強いエンディングとなった。
オーイシマサヨシ、三森すずこ、鈴木愛奈
ライブ終了後に時間をおいて、オーイシマサヨシ、三森すずこ、鈴木愛奈によるアフタートークがスタート。台本無しでとりあえず15分というムチャぶりな進行の中で、三大鈴木とオーイシだけで進んだ前半戦の感想や、三森すずこの「薔薇は美しく散る」にTwitter上でスタァライト九九組の面々が盛り上がった話、そして来年のアニサマでやりたいこととして「オーイシによる水槽脱出イリュージョンを」などのアイデアが飛び出すなどして盛り上がった。
なんてカラフルな世界! (c)Animelo Summer Live 2020
そして最後のシメに三人&仲村宗悟のCD音源による「Animelo Summer Live 2020-21 -COLORS-」テーマソング「なんてカラフルな世界!」が唄われる…と思いきや、アニサマバンドによる結婚行進曲からのオーイシマサヨシへの結婚おめでとうサプライズが! そんな不意討ちから始まった曲では、サビの「わっしょいわっしょい」で画面がコメント弾幕で見えなくなるほどファンも一体になって盛り上がった。そして最後はオーイシの「必ず来年に繋げるからな!」の熱いゲキで3時間弱に渡る真夏の夜の夢が幕を閉じた。
大規模ライブにはまだまだ厳しい状況が続く中でも、ファンとアーティストの想いを繋げようとした今回の「アニメロサマーナイト」。来年は再びさいたまスーパーアリーナでこの熱さを体感できることを願ってやまない一夜となった。
取材・文=斉藤直樹