井上芳雄&坂本真綾の二人だけのミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』ゲネプロレポート 5日はトーク&ソングイベントも配信決定

レポート
舞台
2020.9.4
ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

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ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~』が2020年9月4日(金)から、東京・日比谷のシアタークリエほかで開幕する。2012年に日本で初演されて以来、13、14年、そして、17年にはシアタークリエ10周年記念作品として、繰り返し上演されてきた二人芝居。初演と変わらず、ジャーヴィス役を井上芳雄、少女ジルーシャ役を坂本真綾が演じる。
 
シアタークリエでの公演を皮切りに、大阪(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)、愛知(御園座)、東京凱旋公演(東京建物Brillia HALL)と続く予定だ。また、5日にはキャスト2人によるトーク&ソングイベントが配信予定となっている(詳しくは記事末尾で!)。    
 
今回は、キャストのコメントを紹介しつつ、初日を前に行われたゲネプロ(総舞台通し稽古)の様子を写真と共にお伝えする。 

■井上芳雄

井上芳雄

井上芳雄

このような時期に、僕たちが愛してやまない『ダディ・ロング・レッグズ』をお届けできることを心から嬉しく思います。そしてこのような時期だからこそ、この作品が相応しいと信じています。
 
出演者は二人、舞台上ではずっと距離を取り続けていて、いまを生きるための幸せの秘密を届ける物語。初演からずっと一緒の同志・坂本真綾さんと共に、劇場でお客様をお待ちしています。5日は配信のイベントもあります。お楽しみください!

■坂本真綾

坂本真綾

坂本真綾

この作品に帰ってくるたび、ジルーシャの強い意思と豊かな感受性に触れて私も力が漲ります。日々のささやかな幸せをできるだけ大きく感じられるように、そして訪れる障害をなるべく笑ってやり過ごせるように。きっと多くの方がまさに今欲している何かが、この物語に詰まっています。
 
ご来場くださる皆様と一緒に優しい気持ちを分かち合えること、心から楽しみです。本当に、忘れられない公演になりそうです。

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

本作の原作は、アメリカの女性作家ジーン・ウェブスターが1912年に発表した小説『足ながおじさん』。孤児院の少女ジルーシャと、彼女の進学のための資金を名乗ることなく援助する“足ながおじさん”ジャーヴィスの物語だ。
 
脚本・演出のジョン・ケアードが、翻訳家の妻・今井麻緒子から、その小説の存在を知らされ、ポール・ゴードンらと共にミュージカル化。2009年にアメリカ・カリフォルニア州で初演された。日本では、12年9月に初演され、大好評により4か月後に異例のスピード再演がなされている。その後、ロンドンやソウルなどでも上演した。

坂本真綾

坂本真綾

孤児院で暮らす18歳の少女ジルーシャ・アボット(坂本真綾)は、ある夜、「大学への進学と勉学を保証する」という思いもよらない手紙を受け取る。
 
ただし、その条件は月に一度手紙を書くこと。

まさに「足ながおじさん」

まさに「足ながおじさん」

送り主のことはわからない。あの夜に見た、車のヘッドライトに照らされる足長蜘蛛「ダディ・ロング・レッグズ」のような影。影でしか見たことのない相手だったが、ジルーシャは心を躍らせ、日々の出来事や自分の思いを「ダディ・ロング・レッグズ」宛の手紙にしたためる。
 
一方、手紙の送り主であるジャーヴィス(井上芳雄)は、ウィットとユーモアに富んだ手紙を読むにつれ、ジルーシャにだんだんと心惹かれていって−−−−。 

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

舞台はジャーヴィスの書斎と本棚こそ具象だが、それ以外は、トランクやスーツケースを積み上げたり、並べたりして、そこを「農場」にしたり「ニューヨークの大都会」にしたり。観客の想像力を大いに掻き立てるような演出になっている。
 
憎いのは、二人芝居でありながら、その二人の視線が合う場面は数えるほどしかないこと。そして、舞台構造上少しだけ高い位置にいるジャーヴィスからジルーシャは見えていても、ジルーシャはジャーヴィスの姿は見えない構造になっている。つまり、それは「ダディ・ロング・レッグズ」の正体を知らず、妄想することしかできないジルーシャと、ジルーシャを知っていながらも、なかなか正体が明かせずにいるジャーヴィスの関係性を象徴しているかのようなのだ。
 
目が合う限られた場面は数えるほどしかない。それゆえに、その視線があい、見つめ合う場面は、ものすごくスペシャルで、愛おしい時間に感じられる。

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

基本的に、手紙を朗読するような形で物語は進むので、楽曲の挿入もスムーズ。全体的にリプライズが多く、耳に馴染むほか、二人の心境の変化を音楽でも知ることができると思う。優しく、語るように歌う二人の歌唱力はいうまでもなく注目に値する。
 
上演時間は約2時間50分(途中30分休憩あり)。初演から積み重ねてきたものがきっとある。井上芳雄と坂本真綾のベストキャストで送る心温まる名作『ダディ・ロング・レッグズ』。ぜひお見逃しなく!

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

【9/5(土)『ダディ・ロング・レッグズ』トーク&ソングイベント実施決定!】
 
2020年公演の開幕を記念して、シアタークリエの舞台上から、愛すべきジャーヴィス役:井上芳雄、グルーシャ役:坂本真綾のふたりが、ともに歩んできた8年の歴史を振り返りながら、軽快なトークと心温まる劇中曲をLIVE映像配信でお届け。

【出演者】井上芳雄、坂本真綾

【LIVE映像配信開始】2020年9月5日(土)16:15~
※イベントは40分を予定。
※イベント終了後、98日(火)17:00までアーカイブ配信の視聴が可能。

【配信場所】イープラス「Streaming+」
【配信視聴券】1200円(税込)

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』のゲネプロの様子

公演情報

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~』
 
原作:ジーン・ウェブスター
脚本・演出:ジョン・ケアード
音楽・編曲・作詞:ポール・ゴードン
編曲:ブラッド・ハーク
翻訳・訳詞:今井麻緒子
 
出演:井上芳雄、坂本真綾
 
【東京公演】
日程:2020年9月4日(金)~9月10日(木)
会場:シアタークリエ
 
【大阪公演】
日程:2020年9月12日(土)〜9月14日(月)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
 
【福岡公演】
※中止となりました。
 
【愛知公演】
日程:2020年9月19日〜9月22日(火)
会場:御園座
 
【東京凱旋公演】※会場が変更になりました。
日程:2020年9月24日(木)〜9月27日(日)
会場:東京建物Brillia HALL

製作:東宝
協力:あしなが育英会

配信情報

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~』井上芳雄×坂本真綾スペシャルトーク&ソングイベント
 
日程:2020年9月5日(土)16:15~
配信場所:イープラス「Streaming+」
 
出演:井上芳雄、坂本真綾
 
配信視聴券:
受付期間:2020年9月1日(火)15:00~2020年9月8日(火)15:00
視聴券:1,200円(税込)
 
※本イベントは生配信終了後、72時間限定のアーカイブ配信でもご覧いただけます。
※配信限定のイベントでございます。何卒ご承知おきくださいませ。
※イベントは40分(休憩ナシ)を予定しております。
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