シス・カンパニー『わたしの耳』が開幕、ウエンツ瑛士らからコメント到着

ニュース
舞台
2020.9.10
『わたしの耳』(左からウエンツ瑛士、趣里、岩崎う大)  (撮影:宮川舞子)

『わたしの耳』(左からウエンツ瑛士、趣里、岩崎う大) (撮影:宮川舞子)

画像を全て表示(4件)


『ピサロ』『エクウス』『アマデウス』などで広く知られる、英国の劇作家ピーター・シェーファー(1926-2016)の手掛けた男女混合の三人芝居『わたしの耳(原題:The Private Ear)』と『あなたの目(原題:The Public Eye)』が、2020年9月にシス・カンパニーによって二作品連続上演される。その第一弾『わたしの耳』が、9月9日(水)に東京・初台の新国立劇場小劇場で開幕した。

『わたしの耳』  (撮影:宮川舞子)

『わたしの耳』 (撮影:宮川舞子)

コロナ禍の影響でシス・カンパニーの舞台公演も今春以来、中止を余儀なくされていたが、ようやく本作品で舞台公演が再開されることとなった。この日のために、キャスト・スタッフ全員が、感染予防対策を万全にして、稽古に励んできたという。

『わたしの耳』には、1年半に及ぶ英国演劇留学から帰国後第1弾の舞台出演に挑むウエンツ瑛士、多くの舞台や映像作品でその実力を高く評価されている趣里、お笑いコンビ「かもめんたる」メンバーであり「劇団かもめんたる」で演劇活動も展開している岩崎う大が出演。ロンドンのある屋根裏部屋を舞台に、男女3人の過ごすある夜の出来事を、マギーの上演台本・演出で描く。この後、9月22日(火祝)に開幕する『あなたの目』(出演:小林聡美、八嶋智人、野間口徹)と対を成す作品でもある。

『わたしの耳』  (撮影:宮川舞子)

『わたしの耳』 (撮影:宮川舞子)


 
『わたしの耳』STORY 
 内気な青年ボブ(ウエンツ瑛士)の至福の時間は、狭くみすぼらしい屋根裏部屋には似つかわしくないオーディオセットでクラシックレコードを聴くこと。 ある日、クラシックコンサートで隣に座った女性ドリーン(趣里)に一目ぼれ。勇気を出して、自宅のディナーに招待するまで漕ぎつけた。まさに一世一代の大勝負なのだが、女性に不慣れなボブは、明るく経験豊富な会社の先輩テッド(岩崎う大)に助けを求め、助っ人として料理とホスト役を担当してもらうことに……。ディナーの準備を進めるボブとテッドだったが、そこに、いよいよ可愛らしくお洒落をしたドリーンがやって来た。 たどたどしいながらもぎこちなく会話を続けるボブ。饒舌になるのは、自分が愛してやまないクラシック音楽の一方的な話題のみ。そんな中、テッドが持ち前の社交性でその場を盛り上げるのだが……。屋根裏のアパートの一室で、男女3人に起きる一夜の出来事とは……? 


この作品は既に前売が完売し当日券の販売もないが、9月12日(土)15:00~と19:00~の2公演で、イープラスのStreaming+を利用したライブ配信を実施することが決定しているので、日本全国で視聴が可能となる。

なお、演出家ならびに出演者3人のコメントが届いたので、以下に紹介しよう。

■上演台本・演出:マギー

登場人物それぞれがまっすぐで滑稽なほど不器用で愛おしくほろ苦い。
3人の若者のチャーミングな魅力が劇中どこを切っても溢れています。
半世紀前に英国で書かれた戯曲は、今の時代の誰もが共感できる人と人の心の距離感を描いています。そして今回、さらに物理的な距離感にも気を配り演出しました。ソーシャルディスタンスと演劇表現のひとつの解答としても、どや!と全世界に問いたい。そんぐらいの鼻息です。

■出演:ウエンツ瑛士(うえんつえいじ)

どんな時代でも期待値なしにありのままの相手を見つめる事は大変難しい。
予期せぬ相手の言動を目の当たりにした時、それを単なる「失望」と受け取るのか。それとも自分が見誤ったのか。人生を振り返ってみるとゾクゾクする事ばかりが思い出されますが、それでもなお「青い」っていいなーと思います。いやいや、私も未だに青いな。

■出演:趣里(しゅり)

男性陣の普段の会話がとても楽しくて居心地がいい稽古場でした。それに刺激的な現場です。この戯曲は生の感覚が大切な会話劇。そのリアクションが嘘にならないよう心がけているので、皆さんが作る空気感は本当に有難いんです。人間の感情や距離感の取り方、男性二人の間に入る20 代の女の子の感情の動きなど、最後まで目が離せない舞台です! 素敵な時間をご一緒しましょう!

■出演:岩崎う大(いわさきうだい)

1960年代のロンドンで暮らす25歳のテッドを、中野区在住41歳の僕がどれだけ演じきれるか? これが今回の個人的テーマでした。人としてよくわからない所の多いテッドで、僕が彼と会話したら軽い喧嘩になると思います。ですが、演じていてとても面白い人間でもあります。僕が気付かないテッドの魅力を見つけてもらえたら幸いです。あの後、テッドがどんな風に家に帰ったのか?興味深いです

公演情報

『わたしの耳』


■作:ピーター・シェーファー 
■上演台本・演出:マギー
■出演:ウエンツ瑛士 趣里 岩崎う大(かもめんたる)
■Staff/美術:堀尾幸男 照明:北澤真(監修:服部基) 音響:井上正弘 衣裳:髙木阿友子 ヘアメイク:佐藤裕子 舞台監督:瀧原寿子 プロデューサー:北村明子
■企画・製作:シス・カンパニー

 
■会場:新国立劇場小劇場 
■日程:2020年9月9日(水)~9月18日(金)※前売券完売、当日券販売なし。





【ライブ配信】
■公演日時:2020年9月12日(土)15:00/19:00
■視聴料金:¥2,000(税込)
■視聴申込:イープラス https://eplus.jp/mimitome/

■問合せ先:シス・カンパニー TEL:03­5423­5906 (平日11:00~19:00)
■公式サイト:http://www.siscompany.com/mimitome/

 

『あなたの目』


■作:ピーター・シェーファー 
■上演台本・演出:寺十吾
■出演:小林聡美 八嶋智人 野間口徹
■Staff/美術:堀尾幸男 照明:北澤真(監修:服部基) 音楽:坂本弘道 音響:岩野直人 衣裳:髙木阿友子 ヘアメイク:佐藤裕子 舞台監督:瀧原寿子 プロデューサー:北村明子
■企画・製作:シス・カンパニー

 
■会場:新国立劇場小劇場 
■日程:2020年9月22日(火祝) ~ 10月1日(木)





料金(全席指定・税込):S席\6,500/A席\4,500
■一般前売開始日:2020年9月6日(日)
■問合せ先:シス・カンパニー TEL:03­5423­5906 (平日11:00~19:00)
■公式サイト:http://www.siscompany.com/mimitome/
※【9月26日(土)昼夜のライブ配信決定!】 発売開始など詳細決定次第、シス・カンパニー公演サイトおよびSPICEにて告知。
シェア / 保存先を選択