黒柳徹子と生田斗真による、79歳と19歳の恋物語が開幕 『ハロルドとモード』舞台写真とコメントが到着
(左から)生田斗真、黒柳徹子 撮影:濱谷幸江
2020年9月28日(月)~10月3日(土)東京・EXシアター六本木にて、10月14日(水)・15日(木)大阪・シアター・ドラマシティにて『ハロルドとモード』が上演される。本日の初日を迎えるにあたり、舞台写真とコメントが到着したので紹介する。
本公演は、1971年にアメリカで公開された映画で、ブラックユーモアを随所にちりばめながら、79歳と、19歳という年齢差のあるちょっと変わった二人のラヴストーリーと、生きることの楽しさをコメディタッチに描き、映画の公開から約半世紀たった現在でも多くのファンを持つ作品。
1977年にジャン=ルイ・バローの演出により舞台化された後、同じくバローの劇団の来日公演が上演されるなど、ストレートプレイからドラマリーディング、ミュージカルと、キャストや上演形態を変え幾度となく上演され続けてきた。今作では、これまでに数多く脚本・翻訳・演出を手掛けてきたG2が、新たに脚本を書き下ろし朗読劇として上演する。
『ハロルドとモード』舞台写真 黒柳徹子 撮影:濱谷幸江
79歳のチャーミングな女性モードを演じるのは黒柳徹子、モードに恋する19歳のやんちゃな少年ハロルドに生田斗真、さらに趣里、浜田信也、相島一之、秋本奈緒美という顔ぶれで、型破りな二人の生き様と恋模様を描く。
上演台本・演出:G2
ーー稽古の手応えはいかがでしょうか?
G2:黒柳さんはとてもキュート。周囲への気遣いもとても自然で、場がとても和らぎます。斗真くんはとてもナチュラル。芝居へかける静かな情熱を持つジェントルマン。他の皆さんも楽しく、かつ、しっかりと物語空間を創り上げようとする姿勢が素晴らしく、稽古場は私にとって癒やしの場。本番が始まれば、次は客席が癒やし空間に早替わりすることでしょう。
ーー作品の魅力を教えてください。
G2:1971年に書かれた原作ですが、今の時代にも古くさくなく新鮮に響くセリフが多く、コロナで疲れた心に、なにか新しい明日へのエネルギーを注ぎ込んでくれるに違いありません。
ーーお客様へメッセージをお願いします。
G2:朗読劇ゆえに俳優は動きませんが、どうか、皆さんの想像力をフル稼働してイメージしてみてください。そこには、人生が豊かになる秘訣がいっぱいある、はず。
モード役:黒柳徹子
ーー舞台初共演の生田斗真さんの印象をお願いします。
黒柳:生田さんは、とても大人っぽく男性的なので、私はひきずられっぱなしです。何歳なのかは伺ってないのでわかりませんが、堂々としていて、魅力的です。こういうかたと芝居できてラッキーです。
ーー作品の魅力を教えてください。
黒柳:よほど人間というものを、よくわかってないとこういう脚本は書けないと思います。重たい死というものをひきずりながら軽々と生活していくハロルドとモード。どれだけ明るくやっていけるか、私は79歳のモードより年上になってしまいましたが、まだ、脚本のモードの心の底はわかっていません。面白い脚本ですね。
ーーお客様へメッセージをお願いします。
黒柳:朗読劇の面白さを楽しんでくださいませ。みなさまの想像力を沢山、発揮させてハロルドとモードの関係がどうなっていくのか、笑いながら、はらはらして頂けるとありがたいです。相手役の生田斗真さんが男性らしく、魅力的なので、私は、ひきずられっぱなしです。私は稽古中、毎回、終わりのほうで、胸をつまらせています。
ハロルド役:生田斗真
ーー舞台初共演の黒柳徹子さんの印象をお願いします。
生田:日本にテレビが普及した時から今日に至るまで、たくさんの日本人に愛されて続けている、日本のヒロイン。そんな黒柳徹子さんと恋人役をさせて頂けるなんて夢にも思わなかった事です。稽古場でもいつも可愛いお洋服をお召しになっています。ご自身の信念と誇りを持って毎日を過ごされている姿に沢山のエネルギーと勇気を貰えます。
ーー作品の魅力を教えてください。
生田:なんと言っても、黒柳さん演じるモードが可愛らしい事!そして、人生の色々な事を教えてくれるお芝居です。
ーーお客様へメッセージをお願いします。
生田:人との接点を持ちにくい現在です。それでもお芝居を求めて劇場に足を運んで下さる皆様に全力でお応えしたいと思います。同じ時代に生きて、同じ空間を共有できる喜びと、舞台に立てる喜びを感じたいです。