【開催直前!見所コラム到着】優勝賞金300万! 史上最大規模 女子立ち技トーナメント遂に10月11日(日)開幕
優勝賞金300万円、KOボーナスは1R50万円、2R30万円、3R20万円という立ち技女子格闘技史上最大規模で行われる47.6㎏契約トーナメント「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」。トーナメントは8名参加により1回戦が10月11日(日)の横浜・ぴあアリーナMM大会で、準決勝と決勝は11月1日(日)のエディオンアリーナ大阪第1競技場大会で実施される。
レジェンド・紅絹vs“天才”撃破のAyaka
「GIRLS POWER」はRISEの女子大会に用いられている名称で、今回のトーナメントに用意されたタイトルは「QUEEN of QUEENS」。まさに“女王の中の女王”を決するにふさわしい8選手の出場が決定した。
1回戦第1試合で実現するのは団体を問わず参加を認め、王者を制定しているミネルヴァのピン級(45.36㎏)チャンピオンであるAyakaと今大会の主催団体RISEのアトム級(46㎏)王者である紅絹の一戦。
Ayakaはまだ高校在学中だった今年2月、ムエタイ世界3冠の伊藤紗弥と対戦。伊藤はジュニアキック時代に男子選手にも勝利して数多くのタイトルを獲得し、那須川天心とも対戦。プロになるとWPMF・WMC・WBCムエタイの世界3冠を達成し、“天才ムエタイ少女”と呼ばれ活躍していた選手だ。
そんな伊藤に対しAyakaは劣勢を強いられたものの、最終3R、それまで出していなかった左ボディフックを炸裂。これを効かせ、さらに右ストレートを追撃すると伊藤に生涯初のダウンを与え、ノックアウトで勝利した。
対する紅絹は2006年デビューで59戦33勝(2KO)20敗6分という戦績を誇るベテラン王者。昨年7月には天心の妹・那須川梨々を破って第3代RISE QUEENアトム級王者に輝いた。牛柄の衣装をまとい、ステップを利したアグレッシブなファイトスタイルで、WEBデザイナーとしての顔も持つ。
衝撃を与えた伊藤戦以来の試合となるAyakaがここでレジェンドの紅絹も降し、一気にトーナメント本命へ躍り出るのか。あるいは百戦錬磨、多くの国内外強豪と拳を交えてきた紅絹が経験の厚みで新鋭を阻むのか。
▼RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020 一回戦(1)女子47.6kg契約 3分3R(延長1R)
Ayaka(健心塾/ミネルヴァ・ピン級王者)
vs
紅絹(NEXT LEVEL渋谷/RISE QUEENアトム級王者)
“喧嘩小町”百花vsスーパーフィジカル・大倉
1回戦第2試合に登場する百花はAyakaと同じくミネルヴァのアトム級(46.26㎏)王者。前へ出て打ち合いを仕掛けるスタイルで“浪速の喧嘩小町”の異名を取り、那須川梨々にプロ初黒星を与えてもいる(18年11月)。ここまでの戦績は36戦19勝(1KO)14敗3分。トーナメント参加選手の中では紅絹に次ぐ戦績を誇っている。
対するはキャリア1戦1勝(1KO)、今回がプロ2戦目ながら抜擢を受け参戦する大倉萌。キックボクシングではプロ1戦の経験しか持たない大倉だが、2017年には投げや関節技も認めた総合武道「空道」で全日本王者に輝いている。さらにベンチプレスで100㎏、ハーフデッドリフトで300㎏を上げるフィジカルを持つといい、初戦で百花を破れば台風の目となる可能性がある。
未知の強豪・大倉に、しかし百花は公開練習で「ミネルヴァなめたらあかんで」と宣言。波乱か、あるいは終わってみれば百花が妥当に、王者の意地とキャリアの差を見せるのか。
▼RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020 一回戦(2)女子47.6kg契約 3分3R(延長1R)
百花(魁塾/ミネルヴァ・アトム級王者)
vs
大倉 萌(大道塾吉祥寺支部/空道全日本体力別選手権2017女子-215優勝)
異色の“sasoriワールド”展開なるか
異色のビジュアルにキャラクター、実力を併せ持ち話題を呼んでいるのがsasori。梶芽衣子が主演した『女囚さそり』シリーズを思わせる出で立ちで「怨み節」をテーマに入場、取材やインタビューでも本人の代わりに所属ジムの会長が答えるスタイルで通しており、インパクトでは間違いなく出場選手中一番だ。
今年2月には5戦5勝(3KO)と無敗であったシュートボクシングの王者・女神を撃破。初黒星を与えると、7月にはRISE王者でトーナメントの優勝候補・寺山日葵と延長までもつれる激闘を展開した。
「男に復讐するため」格闘技を始めたというsasoriは、寺山戦で打たれても下がらず倍の攻撃を返す情念の戦いを繰り広げ、解説を務めた原口健飛(RISE王者)の舌を巻かせた。
そんなsasoriと対戦するのは極真空手の全日本王者である平岡琴。当初リザーブマッチに出場予定であったが負傷者が出たことで繰り上がり、「盛り上げる気があるのかないのか分からないトーナメントメンバーの人たちをヌルいなと思っていた」「ぬるま湯につかっているチャンピオンたちに喝を入れようと思います」と強気のコメント。今年2月にはRISE王者・紅絹とダウンの応酬を繰り広げ、ベルトにあと一歩まで迫った実績もある。
今トーナメントもsasori色に染めるのか、あるいはトーナメントに必要な運を味方につけた平岡が勝ち上がるのか。
▼RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020 一回戦(3) 女子47.6kg契約 3分3R(延長1R)
平岡 琴(TRY HARD GYM/極真会館全日本女子選手権2014年軽量級優勝)
vs
sasori(テツジム/ミネルヴァ・ライトフライ級王者)
エース寺山に沖縄のシングルマザーが挑む
1回戦最終試合に出場するのがRISEのミニフライ級(49㎏)王者で、女子エースとして優勝を期待される寺山日葵。165㎝とこの階級では恵まれた長身に長い手足を持ち、那須川天心擁するTEAM TEPPENで腕を磨き、紅絹とのRISE王者対決も制している。リーチのある選手には天敵となる圧力に優れたsasoriを7月の対戦で破っているのも好材料だ。
対するerika?は無冠ながら大倉と同じくプロ無敗、そして試合内容を見込まれトーナメントに抜擢を受けた選手。ここまで5戦5勝で2KOを上げており、直近の試合では平岡琴に判定勝利している。沖縄で正社員として働きながら3人の子どもを育てる母親でもある。
今回は格上の寺山との対戦となるが、自身と似たスタイルを持つsasoriが苦戦させたことに「勇気をもらえた」と話しており、優勝候補を切り崩しに掛かる。
波乱が醍醐味のトーナメント、erika?がその立役者となるのか、あるいは寺山がエースの証明を果たし順当に駒を進めるのか。
▼RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020 一回戦(4) 女子47.6kg契約 3分3R(延長1R)
erika♡(SHINE沖縄)
vs
寺山日葵(TEAM TEPPEN/RISE QUEENミニフライ級王者、J-GIRLSミニフライ級王者)