DEEP SQUADが初オンラインワンマンを開催 「いつも皆さんの耳元に、心に、傍にいます」
『DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 "NEW STORY"』
11月21日(土)、DEEP SQUADが初のワンマン・有料配信ライブ『DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 "NEW STORY"』を開催した。
TAKA・YUICHIRO・KEISEIの3人によるボーカル&コーラスグループ・DEEPと、『DEEP VOCALIST AUDITION』を勝ち抜いた宇原雄飛・杉山亮司・比嘉涼樹の3人で6人組として結成して1年。DEEP SQUADとして初めての本格的なワンマンライブショーとなったこの日のライブは、新たなスタートを切った彼らの大いなる可能性を示すステージとなった。
『DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 "NEW STORY"』
モノクロのクールな演出の中、DEEPファンにとっては馴染み深い場所である『LDH kitchen THE TOKYO HANEDA』のステージに並び立つ6人が画面に映し出され、「Intro~YOUR STORY~」の艶やかな歌唱からライブは始まった。DEEPオリジナルメンバーによる力強い歌声と、それを追いかける新メンバーとの迫力あるハーモニーが繰り広げられ、わずか数分の間にも彼らのライブにかける熱意が伝わってくるような幕開けだ。
『DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 "NEW STORY"』
こうして会場の空気を作り上げた後、YUICHIROと比嘉涼樹によるラップ調の高速パートもあるアッパーチューン「ROCK YOUR BODY」、DEEP SQUADにとって象徴的な一曲であるデビューシングル「Get With You」を披露し、一気に高揚感を与えるような展開に。貫禄ある表現力を備えたDEEPメンバー3人はもちろんのこと、まだライブ経験が少ないはずの新メンバー3人も、それぞれが個性を打ち出しながら安定感のある歌声を聴かせていることが驚きだ。オーディションから約1年の間、彼らがグループとしてスキルを着実に磨き上げてきた証だろう。
『DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 "NEW STORY"』
そこから、YUICHIROの透明感のあるハイトーンから始まるミディアムナンバー「Just The Way You Are」で一途な想いを歌い上げた後、ライブはTAKA、YUICHIRO、KEISEIのDEEPオリジナルメンバーによるステージへ。2010年リリースの「Echo~優しい声~」、2018年リリースの「WISH」、そして短いMCを挟み、DEEPの代表的なバラードである「君じゃない誰かなんて~Tejina~」を披露。年季の入ったボーカリングで3人の軌跡を辿るこの時間は、彼らを応援してきたファンにとっても感慨深かったのではないだろうか。
『DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 "NEW STORY"』
しっとりとした3人のステージから一転、その後は「DEEP SQUADスペシャルメドレー」と銘打ち、1曲ごとに編成が変わる挑戦的なパフォーマンスを展開。まずDEEPメンバー+杉山亮司によるアッパーチューン「MAYDAY」、続いてTAKA+新メンバーによる爽やかなポップソング「Blue Sky」、DEEPメンバー+宇原雄飛によるR&Bナンバー「X-GIRL」など、DEEPの楽曲を次から次に披露。また、歌いながら会場内を移動し、客席などステージ以外のスペースまでもパフォーマンスに取り入れるなど、予想のつかない展開と演出でファンを大いに楽しませた。ライブはそのまま「Just a Little Bit」「君のいない道」「ラスト・グッバイ」と、4人ずつの変則編成で各メンバーの歌声をじっくりと聴かせる。
『DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 "NEW STORY"』
再び6人全員でステージに戻り、おもしろキャラのKEISEIを中心とした和やかなMCの後、それぞれが椅子に腰かけ、落ち着いた雰囲気の中でライブを再開。GENERATIONS from EXILE TRIBEによるカバーでも知られる名曲「SORA~この声が届くまで~」、YouTubeで公開され話題となったあいみょんのカバー「マリーゴールド」、そしてファンクラブ「DEEP LINK」内でファン投票1位を獲得した「白いマフラー」と、それぞれシンプルなアコースティックの伴奏の下で切なくもエモーショナルな美声を披露した。
その後、ライブは後半戦に突入。「Baby」ではメンバーそれぞれが肩を組んでふざけ合ったりカメラに向かって指ハートをしたりと、心温まるパフォーマンスとコール&レスポンスで、画面の向こうのファンに笑顔を届けた。そこからノンストップで、タオル回しのある熱いナンバー「LINKS!!」で再び盛り上げた後、大人気ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』EDテーマである新曲「Good Love Your Love」を満を持して初披露。思わず横に揺れたくなるサウンドと6人のグルービーな歌声でファンを沸かせた。
その後再びMCに入り、メンバーそれぞれが各配信サービスのコメント欄を通してファンと交流。その後、リーダーであるTAKAが「こういう状況下で予定していたライブが中止となり色々な葛藤がありましたが、逆に成長する時間として活用することで過ごしてきました。オンラインという形ではありますが、ワンマンライブで皆さんへ披露することができて嬉しく思っております」と、ライブに対する想いと感謝を伝えた。
『DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 "NEW STORY"』
それぞれの思いを込めたラストナンバーは、DEEPが2018年にリリースしたバラード「SING」。“歌”に賭ける熱い想いを歌う楽曲を、全員が全身全霊の熱唱によって届けた。ABEMAのコメント欄では「鳥肌......」「3人も良かったけど6人もすごくいい」「幸せをありがとう」など、その歌声に感動する声が多く寄せられた。
全ての曲目が終了した後、一人ひとりが順番に想いを伝える。比嘉涼樹は「心は一つです」、TAKAは「いつも皆さんの耳元に、心に、傍にいます」と、今後もファンに寄り添いながら前進し続ける姿勢を示した。最後は一人ずつ笑顔で舞台から降り、ライブは終了した。
一人ひとりの歌唱力はもちろん、DEEPメンバーと新メンバーが入れ替わる変則編成による演出と卓越したパフォーマンス……DEEP SQUAD初のワンマンライブは、メンバーに新たな3人が加わったことで、彼らがより深く、かつバリエーション豊かに“歌”の魅力や楽しさを届けられるグループに成長したことを証明する1時間半であった。