梶裕貴【インタビュー】「自分が見透かされていると思った」 声優自身が制作した“聴く『嫌われる勇気』”朗読動画に注目
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梶裕貴
声優・梶裕貴が、アドラー心理学の名著『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)を朗読した動画を、自身のYoutubeチャンネルで公開している。おうち時間が増え、聴いて楽しむ音声コンテンツの需要が高まる今だからこそ注目したい、“聴く『嫌われる勇気』”の魅力とは。
●『嫌フェス』梶裕貴インタビュー
2020年12月12日(土)にダイヤモンド社公式Youtubeチャンネルで生配信された『嫌われる勇気 オンラインフェス』(嫌フェス)では、梶が『嫌われる勇気』を朗読することにしたきっかけや、自宅での収録エピソード、そして自身にとって同書がどんな一冊なのかを語るインタビュー映像が公開された。ここでは、その内容を紹介する。
【嫌フェス】声優・梶裕貴さんインタビュー&『嫌われる勇気』朗読動画
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(著:岸見一郎・古賀史健)は、対人関係や人生の悩みを、アドラーの思想で解き明かした一冊。“哲人”と“青年”の対話という物語形式で、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いへの答えが描かれている。
朗読では、梶が“青年”を、寺島拓篤が“哲人”をそれぞれ演じた。
●「自分が見透かされていると思った」――『嫌われる勇気』を朗読しようと思ったきっかけ
「自分について・自分と他者について、頭の中でこねくり回してしまうタイプ」と話す梶が、自分を見つめ直すきっかけを探していたときに書店で出会ったのが、この『嫌われる勇気』だった。読んでみると、青年が哲人にぶつける悩みや抱える葛藤が「まるで自分そのもの」に感じるほど共感。「感情移入して、最後まで一気に読んでしまった」と出会いを振り返る。
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(著:岸見一郎・古賀史健)
今回の朗読の収録にあたり、実際に演じてみた際も「こんなにも手に取るように(青年の)気持ちがわかるとは」、「青年にはシンパシーを感じてしまいました」と共感の連続だったそう。「青年に共感できてしまうのは、少し恥ずかしいところもあるのですが……」とはにかみながらも、「役者をやるうえでは、青年の気持ちがわかるという部分もきっと大切。彼のパッション、自分の中の信念や正義を貫き通そうとする姿勢も、必要だと思う」と、肯定した。そんな“青年”や、教えを説く“哲人”の「あらゆる考え方や価値観を大切にしていきたい」と語る梶。『嫌われる勇気』を通して感じたそれぞれの想いを語り合い、「お互いの考え方を受け止め合えたら、より人生が素敵なものになるのでは」と、作品の楽しみ方を語った。
●声優自ら、自宅で収録&編集した“聴く『嫌われる勇気』”
“哲人”と“青年”の対話形式で書かれた本書は、朗読にもぴったりだったそう。収録時は、まだ緊急事態宣言中だったため、梶が自宅で収録した青年の音声データを寺島に送り、寺島はそれを受けながら哲人を演じた。別々に収録せざるを得ないという制約があるにもかかわらず、熱い想いをもって声優自身が制作した“聴く『嫌われる勇気』”。本を読んだことのある人も、声優の朗読だからこそ伝わる心の動きや言葉の力で、新たな発見があるかもしれない。
最後に梶は、「哲学と聞くと難しい印象を受けがちですが、アドラーの教えを説く哲人の話していることは、実はとてもシンプル。ただ、理解することはできても、実践するのはすごく難しい――。だからこそ、生きるうえでの最大のテーマ」だと語る。「『嫌われる勇気』は、様々な角度から、自分が普段気づいていなかった考え方や価値観を発見する機会になる本」だと締めくくった。
●朗読動画は、梶裕貴のYouTubeチャンネルにて公開中
朗読動画は全11本。現在#1と#2が梶裕貴のYouTubeチャンネルにて公開中で、今後も随時公開されていく。
【#1】
#1【朗読】嫌われる勇気【知られざる「第三の巨頭」】
【#2】
#2【朗読】嫌われる勇気【知られざる「第三の巨頭」】
音声で聴くからこそ、より響く言葉やメッセージがあるはず。声優の朗読の力を、ぜひ体感してほしい。
作品情報
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)
著:岸見一郎、古賀史健
『嫌われる勇気オンラインフェス』全編アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=GeWx08oBq2o
梶裕貴 Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCx2XAGS0FoG9S6r0bhNo2UA
梶裕貴 公式ツイッター
https://twitter.com/KAJI__OFFICIAL