『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』初日開幕 渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美による「新春ご挨拶」コメント到着
Aプロ『二階の奥さん』(右から)渋谷天外、桑野藍香
2021年1月1日(金) 南座にて『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』の初日の幕が開いた。渋谷天外、藤山扇治郎ら松竹新喜劇劇団員はもちろん、久本雅美をゲストに迎え、Aプロ『二階の奥さん』と、Bプロ『鴨八ネギ次郎』をそれぞれ異なる出演者で楽しめる。
Aプロ『二階の奥さん』みどころと初日の様子
小山吾平(渋谷天外)は、息子の嫁よりも若い奥さんをもらうのだが、息子夫婦に嘘をつき、若妻を二階借りしてる板野(曽我廼家寛太郎)の奥さんということにする。嘘でも若妻をもらった板野は浮かれて調子に乗り、吾平の妻と仲睦まじい様子を見せるが、吾平は板野への嫉妬から、どこまで嘘を隠し通せるのか…。恋する男性の、健気で愛らしく微笑ましい様子を天外がコミカルに演じるドタバタラブコメディで、客席の笑いを大いに誘った。
Aプロ『二階の奥さん』
Aプロ『二階の奥さん』中央:渋谷天外
また、芝居終了後に、渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美による「新春ご挨拶」が披露された。以下、初日Aプロ終了後の三人のコメントとなる。(※「新春ご挨拶」はBプロ芝居終了後にもあり)
天外:あたたかいお客様に迎えられながら元日から公演ができ、本当にうれしい限りでございます。2月以来の舞台でドキドキしながらも、お客様のオーラをいただきながら、我々がお芝居させていただけることが幸せです。
扇治郎:初日からたくさんのお客様にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。Aプロ、Bプロ一丸となって、お芝居を勤めさせていただきます。
久本:伝統ある南座で、そしてわたしの大好きな松竹新喜劇の皆様と一緒に、元日から舞台を踏ませていただける喜びを感じております。笑って元気になっていただけますと幸いです。みなさま今後とも、よろちくび~!
Bプロ『鴨八ネギ次郎』みどころと初日の様子
ネギ次郎(藤山扇治郎)と鴨八は名漫才コンビながら舞台を降りれば犬猿の仲。しかし、そんな二人が結婚するという噂が飛び出し、ネギ次郎の母・お力(久本雅美)は鴨八の父・芳兵衛(曽我廼家文童)と共にふたりの新居を探しはじめるが、実はその新居は親同士の愛の巣で……。
しころ太鼓の演奏や、音楽に合わせて軽やかに踊るお正月らしい場面もあり、にぎやかな舞台に拍手も巻き起こった。久本&文童のラブラブで息の合った掛け合いに、客席は爆笑の渦。また、ネギ次郎と鴨八がだんだんと心を寄せ合っていく様子に観客も笑みを浮かべ、劇場内は、ほっこりとあたたかい雰囲気に包まれた。
Bプロ『鴨八ネギ次郎』(右から)久本雅美、曽我廼家文童
Bプロ『鴨八ネギ次郎』(右から)藤山扇治郎、渋谷天笑
Bプロ『鴨八ネギ次郎』(右から)藤山扇治郎、泉しずか
『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』は1月7日(木)まで上演。