高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優 『坂元裕二 朗読劇2021』が上演決定
2021年4月~5月にかけて東京・大阪・札幌にて坂元裕二作・演出による朗読劇、坂元裕二 朗読劇2021『「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」』が上演されることが決定した。
『東京ラブストーリー』(’91)、『Mother』(’10)、『最高の離婚』(’13)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(’16)、『カルテット』(’17)、現在公開中の映画『花束みたいな恋をした』(’21)、4月からスタートする連続ドラマ『大豆田とわ子と3人の元夫』(’21)など、数多くの作品を手掛ける脚本家・坂元裕二。本公演は昨年4月に上演予定だったが、新型コロナウィルスの感染拡大により公演中止となっていた。それから1年経った今回、出演を予定していた全キャストが再集結し上演されることとなった。
上演作品は、『不帰(かえらず)の初恋、海老名SA』『カラシニコフ不倫海峡』と、新作『忘れえぬ 忘れえぬ』の3作品。それぞれ登場人物が男女ふたりの台詞による物語で、この3つの脚本を、高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優という4組の俳優が朗読で演じる(大阪公演・風間俊介とのペアは後日発表)。また独特の世界観で注目される2003年生まれの音楽家、諭吉佳作/menが本公演で初めて舞台音楽を担当し、坂元の「ことば」が織りなす繊細な世界を彩る。
一般発売日に先駆けて、3月16日(火)より、公式ホームページで先行予約(抽選)を行われる。詳しくは公式ホームページにて確認してほしい。
坂元裕二 コメント
ただ往復する手紙による物語で、今回で三作目になります。これまでに多くの方に朗読していただきましたが、読み手が変わるたびに、声という個性によってその色合いだけではなく、物語そのものが変わって感じられるのが何よりの面白さです。言葉と声しかない最小限の空間に浸り、楽しんでいただければ幸いです。
諭吉佳作/men コメント
音楽を担当させていただきます。坂元さんのことばや、それを伝える役者のみなさんの声、愉しく美しい朗読劇を、音楽でお手伝いできたら嬉しいです。この作品に関われることをとても光栄に思います!よろしくお願いいたします。
公演情報
●東京公演
公演期間:2021年4月13日(火)~21日(水)
会場:よみうり大手町ホール
出演者:高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優(出演順)
朗読作品:新作「忘れえぬ 忘れえぬ」、「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、「カラシニコフ不倫海峡」
料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可
発売日:2021年3月28日(日)AM10:00~
主催:フジテレビジョン / MAパブリッシング / サンライズプロモーション東京
お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
公演期間:2021年4月28日(水)~4月29日(木・祝)
会場:松下IMPホール
出演者:風間俊介×後日発表
朗読作品:新作「忘れえぬ 忘れえぬ」、「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、「カラシニコフ不倫海峡」
料金(全席指定):6,800円(税込) ※未就学児入場不可
※発売日等詳細は決定次第、ご案内致します。
主催:サンライズプロモーション東京
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(月~土11:00~16:00)
公演期間:2021年5月7日(金)~5月8日(土)
会場:道新ホール
出演者:風間俊介×松岡茉優
朗読作品:新作「忘れえぬ 忘れえぬ」、「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、「カラシニコフ不倫海峡」
料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可
発売日:2021年4月15日(木)AM10:00~
主催:道新文化事業社 / 道新スポーツ / エフエム北海道
お問合せ:道新プレイガイド https://doshin-playguide.jp/ 0570-00-3871(10:00~17:00 日曜定休)
〇公式ホームページ先行(全国共通)
・受付期間:2021年3月16日(火)11:00~3月21日(日)23:59
※本受付はインターネットによる抽選受付となります。先着順ではございません。
※お1人様1公演につき、2枚までのお申込みが可能です。
※複数回お申込みがあった場合は、最後のお申込みのみ有効となります。
【公式サイト】http://www.sakamotoroudoku.com
【公式twitter】@sakamotoroudoku
書き下ろし新作。
男のもとに初恋の女からの手紙がふいに届いた。東京に向かう高速バスの車中で書かれた手紙だった。わたしは東京で結婚し、その相手はこのバスの運転手ですと書いてある。しかしその手紙が届いた頃、男は既にあるニュースを目にしていた。
“東名高速道路高速バスの横転事故。死者8名。運転手は逃亡中”
生き残った女は婚約者である運転手の行方を捜しはじめた。男もまた女を救おうとしていた。二人は再びあの海老名サービスエリアで交錯する。幾つかの悲しみの川がより深い悲しみの海に流れ込む。
平凡な夫婦だった。ある時妻がアフリカへ地雷除去のボランティアに行くと言い出した。数ヶ月後、妻は少年兵の持つカラシニコフに撃たれて死んだ。男が悲劇の夫として注目を浴びた時、見知らぬ女から手紙が届く。
“あなたの妻は生きています。アフリカの地でわたしの夫と暮らしています。わたしたちは捨てられたのです”
男は真偽を確かめるため、女と待ち合わせる。互いの伴侶が密会を繰り返していた円山町。ホテルの名前は、『カテドラル』。残された男と女が今、雑居ビルの谷間の海に溺れてゆく