屋良朝幸「ドッグファイト」会見レポート&舞台写真チラ見せ!
左から舞台衣装で会見に応じた、矢崎広、ラフルアー宮澤エマ、中河内雅貴
ブロードウェイ新鋭コンビが描く青春ダンスミュージカル!
若くしてこの世を去ったリバー・フェニックスの数少ない主演映画でも知られる本作が年末年始にかけ、全国3都市で待望の日本初演! 2013年「クリスマス・ストーリー」でトニー賞ノミネートの実力を持つ気鋭の30歳コンビ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが作詞・作曲&脚本を務め2012年、オフ・ブロードウェイで初演された青春ダンスミュージカルだ。日本版主演を務める屋良朝幸らメインキャストによる初日前日の会見レポート&白熱の舞台写真をチラ見せする。
あらすじ:ベトナム戦争出征前夜のアメリカ、サンフランシスコ。“3匹の蜂(スリービーズ)”を名乗り互いの友情を誓い合う、海兵隊員のバードレイス(屋良朝幸)、ボーランド(中河内雅貴)、バーンスタイン(矢崎広)。今宵3人は、一番イケてない女の子を連れて来た者が勝利する伝統の賭けパーティー「ドッグファイト」に参加するためパートナー探しに奔走する。バードレイスは食堂で見かけたローズ(ラフルアー宮澤エマ)を誘うのだが……。
◎「観た人が勇気づけられ、一歩を踏み出せる作品です」(屋良)
―――いよいよ日本初演の幕が上がります。
屋良朝幸:1ヶ月みっちり稽古しました。やっぱりミュージカルはやることが多くて時間が足りないぐらい。とくに歌の稽古には時間がかかりましたが、その分きっと良いものができているはず。ライブ本番のエネルギーとお客さんが入ってどうなるのか、楽しみです!
ラフルアー宮澤エマ:お芝居の要素もある作品なので、そこを繊細に作り上げていく稽古期間だったのかなと。同時に男の子たちは歌やダンスが華やかで、エンタメ的にも抜群です!
中河内雅貴:僕と同い年の若い作家たちが、才能豊かに作り上げたオフ・ブロードウェイ作品を日本で上演できることがすごく嬉しい! 日本版ならではのオリジナリティも出せたら。
矢崎広:先輩方も支えて下さり、すごくチーム感のあるカンパニー。お客さんと作る部分もデカイと思うので、そこから生まれたものを大事に作っていきたい。
浜中文一:みんなで協力し合ってやってるんで…、すごい良い作品です(笑)!
末澤誠也:芝居は初心者ですが先輩方に支えられて稽古場でも楽しく過ごせたので、本番で良いものを見せられたら。
屋良:誠也は一番若い21歳ということで、反抗期なのかな? 振付師さんに反抗している姿がすごく印象的でした。
末澤:(名指しに焦りつつ)歯向かってはないですよね! 真剣に聞いてるところをみんなが「反抗するなよ!」と言い出して。いじられ役です(笑)。
―――共演者のみなさんの印象は?
宮澤:屋良さんとは『Endless SHOCK』でご一緒させて頂き、その時からダンスが凄いなという印象でした。今回は芝居で絡むシーンが多くて、何度も試行錯誤しました。互いにダメ出しを受けた時も、役作りのプロセスを丁寧やられていて…
中河内:やら(屋良)さんだけにね。
宮澤:……。すごい良い話にしようと思ったのに! 中河内さんは見たままの印象で、面白く楽しい現場でした。
中河内:見たままって語弊があるでしょ(笑)。
宮澤:(笑)。でも、作品で描かれる海兵隊は、普通の冴えない男の子たちなのに、みなさんイケメンで凄くカッコいい。どうなるのかなと思っていたんですが、一人ひとり髪を短く刈り込んできて、だんだんと海兵隊の顔になっていきました。そこからは違和感がなくなりましたね。
屋良:ぴろし(矢崎)にも聞きたいな。
矢崎:えっと、印象はですね。みなさん凄く踊れる方々なので、僕自身ダンスについていけるか不安でしたが、稽古場ですごく周りに支えられて。僕が今この場所に立てるのも「みなさんのおかげです!」。その成果を舞台上で弾けさせたい。
―――ヒロインを演じる宮澤さんが、海兵隊5人の中で気になるキャラクターは?
宮澤:浜中さん演じるフェクターかな。パーティーにすごい女の子を連れてくるですけど、ハプニングが起きても臨機応変に対応している姿がやさしいなと。
浜中:(みんなを見渡し)すんませーん! ただ、稽古場では僕が心を開くのに時間かかってしまい、みんなに迷惑をかけたかなと。
宮澤:浜中さんの“打ち解け待ち”でした(笑)。
―――関西ジャニーズJr.の浜中さん、末澤さんは外部ミュージカル初参戦です。
浜中:ミュージカルはやってて楽しいな、と思いましたね(笑)!
末澤:本格的な歌のレッスンも初めてで、発声も基礎から学んでいくことがたくさんありました。先輩たちにはご飯に連れて行ってもらい、そこで芝居のアドバイスもたくさんして頂いて、自分でも毎日考えながら稽古していました。
―――先輩の屋良さんからみて、後輩たちの頑張りはいかがでしたか。
屋良:現場では先輩後輩は関係ないので、仲間でありライバルという意識もあって相乗効果で高まっていけている。年齢的には僕が一番上ですが、芝居でいえば中河内さん、矢崎さんは先輩で教わることもあるし、2人からも後輩に教えて頂き、良い関係で海兵隊チームを作っています。座長感? 全然ないです!
中河内:屋良さんはいつも座長として僕らを引っ張っていってくれてますし、背中を追いかけています。あと、ご飯とかすごいご馳走してくれます。
屋良:やらしい話はやめなさい(笑)!
―――改めて座長から、公演を楽しみにされている方にメッセージを。
屋良:『ドッグファイト』はローズを始め、それぞれのキャラクターに感情移入して勇気づけられ、そこから一歩を踏み出せる作品です。ぜひその感情を観て感じて持ち帰って頂き、自分の人生に活かして欲しいなと思います。
◎やんちゃな海兵隊&優等生女子の胸キュン初恋に、予想外の結末が!
ラフルアー宮澤エマ演じるローズ。撮影/石橋法子
物語はヒロイン、ローズの弾き語りに始まる。宮澤は劇中で何度も透明感のある歌声を響かせ、役の深い心情を伝える。
ひょんな出会いからバードレイスにパーティーに誘われて浮かれるローズ。マジで本当に嘘でしょ!? ああ、ドレスが決まらない!
左から、中河内雅貴、矢崎広、まりゑ、保坂知寿、ラフルアー宮澤エマ
「ドッグファイト」会場に集まる面々。初めてのデートに心躍らせるローズにこのあと悲劇が…。
ボーランドが連れて来た売春婦から「ドッグファイト」について聞かされて愕然とするローズ。
左から新井俊一、春風ひとみ、保坂知寿、戸井勝海
劇中では、春風ひとみらベテラン勢の確かな歌声と多彩な役替わりも見もの!
逃げ出すように会場を後にしたローズ。果たしてバードレイスは男気を見せるのか。その時、ローズが出した答えとは。
しかし、2人の想いとは裏腹に物語は後半、意外な展開をみせる……。予想外の結末は劇場で目撃して!